ヤフオクに地元の近江鉄道の500形Bトレ車両が比較的安価で出ていたので、落札して整備する事にしました。
近江鉄道は京阪電車大津線と共に滋賀県に展開している私鉄で、かつては気動車王国とも呼ばれた江若鉄道(湖西線建設のため1969年10月末で廃止)もありました。
この近江鉄道は、明治期に創立以来一度も社名を変えずに存続している数少ない私鉄で、戦時中に箱根土地(現在のプリンスホテル)の経営傘下に入ってから一貫して西武グループに属しています。
常に金欠のクセに色んな事に手を出しては止めるの繰り返しで、その際たるものがED14です。
1050形として電気機関車黎明期に輸入された4両全機を保有・展示していたのですが、2019年になってからカネがないことを理由にこの歴史的遺産を人知れず解体してしまって一両も残っていない状態にしてしまいました。
このED14は以前にNゲージ車輛を記事にしています。
現在、近江鉄道存続のために交通税の導入が滋賀県で真剣に検討されています。
500形は、1969年から1983年にかけて自社工場で製造された16m級3扉ロングシートの前面貫通型の非冷房車で、吊り掛け式駆動装置を持つモハ500と付随車のクハ1500で2連を組みます。
1983年製造の最終506編成は装備の軽量化が図られ各扉が無塗装のステンレスとなり、前面腰部にステンレス無塗装の飾り帯が配された山吹色一色の塗装で竣工し、その後501編成も同様のスタイルに改造されました。
1980年代にエアサス台車に換装されブレーキも更新されましたが、800系の増備が本格化したのを受けて2000年から順次廃車となりました。
なお車体は新造ですが、14年の長きに渡って製造されたため各車細部が少しずつ異なっています。
以前に組立て済みの商品を競合者なし(入札者が私だけ)で落札、モノが来てからシール類が無いことに気がついて各社インレタ・シールを調べましたがヒットせず(KitcheNが500形の車体を出しているのでインレタもあるみたいなのですが…)、放ったらかしになっていました。
今回未開封品が格安で出品され、前回同様競合者なしで落札出来ました(よっぽど人気ないんでしょうか?)。
整備と言いながら単純に組立てただけですが、シールの貼付位置がモールドの上という難しい仕様になっていました。
モールドの大きさに合わせてシールを切って貼るのが正しいとは思ったのですが、白色のシールは殆ど見えないため細かく切り出すのは至難の業なので諦めました。
前述の通り502-505の各車でも細かい差異があり、503は尾灯下のステップが尾灯の真下(他は尾灯の内側)にあり505はヘッドライトリムがないので、製品の形状から502-1502編成としました。
Nゲージ化もパンタグラフの金属化もやらなかったのでこれで終わりです。
Nゲージ化していないものはアクリルケースに並べているだけなので、ディディエフが以前に販売していた小さなジオラマがあればいいなと思っています。
以前に落札した700形の車番が貼り付けてある組立品も、余りシールで正しく貼り直します。
続きます。