ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

【資料】クハ481ボンネットの形態

整備中の581系にあわせて昭和40年代の「雷鳥」や「つばめ」を再現するために、この時代に限定してクハ481ボンネットの形状とスカートの色について調べました。
f:id:himetaka2018:20231114173854j:imageボンネットタイプのクハ481は、1964年12月に481系の1-8が北陸特急「雷鳥」「しらさぎ」用として「赤スカート髭なし」の姿で登場しました。151系と同じくバックミラーが取付けられていましたが1970年代前半に撤去され、1966年9月まで編成最後部の下部前照灯に赤色フィルターを取付ていました。
f:id:himetaka2018:20231115093825j:image1965年10月には同じく481系の9-18が九州特急「つばめ」「はと」151系置き換え用として、「クリーム帯の入った赤スカート髭つき」の姿で登場し、1-8も同様に変更されました。
f:id:himetaka2018:20231201174525j:imageこれらのグループは1975年の山陽新幹線博多開業で九州に移り、髭が消されてしまいました。
f:id:himetaka2018:20240426111216j:imageまた1965年-1966年には483系用の19-28が東北特急「やまびこ」「ひばり」用として「クリーム色スカート髭つき」で、そして1968年からは485系用の29-40が483系と同じ「クリーム色スカート髭つき」で登場しました。
このうち30-40はボンネット下部の通風グリルのスリットが横型から縦型に変更され、後方防護用赤色フィルターは最初から未装備です。
これら0番台車はタイフォンがスカートに設置され、1-28はカバーがなく網が張ってあるだけで、485系として製造された29以降はシャッター式カバーが取り付けられました。
f:id:himetaka2018:20240426105159j:imageなお仙台に配属された19-30のタイフォンにはシャッター式(1部回転式)のカバーが取付けられていました(上の「やまびこ」の写真参照)が、その後(1973年頃?)タイフォンをボンネットに移設して回転式(1部シャッター式)のカバーが取付けられました。
f:id:himetaka2018:20240105100454j:imageこのタイフォンカバーの形状でシャッター式と回転式がごっちゃになっている説明が多く見られますが、音を出す時にシャッター式は2つに折れ、回転式は1枚モノの蓋が回転します。
f:id:himetaka2018:20240426105635j:image最大の違いは、シャッター式はシリンダー部が本体の上にあり、回転式は下にあることです(この写真の「北越」はシャッター式で、上の写真の「白鳥」が回転式)。
f:id:himetaka2018:20231105221301j:image話を戻しますが、1971年に登場した100番台車ではタイフォンの設置位置がスカート部からボンネットに変更され、シャッター式のカバー付きになりました。
f:id:himetaka2018:20240426112136j:imageまた、前照灯がシールドビームになって若干径が小さくなり、ボンネット側面下部の冷却用外気取入口にダクト状のカバーが装着され、正面に四箇所あった手すりが上側に二個だけになっています(0番台タイフォン移設車と見分けるポイントです)。
f:id:himetaka2018:20231116204225j:image1975年の山陽新幹線博多開業で山陽特急がなくなるまで向日町(大ムコ)に配属されていたのは、481系の1-18と485系の31-40・105-124でした。
次にBトレ製品での再現方法を探ります。

続きます。