RM MODELSのNEW MODELで紹介記事を見て思わず購入したTOMYTEC鉄コレの国鉄仕様ED14が届いたので組み立てました。
ED14は、当初から貨物用としてアメリカGE社で製造され、1926年に1060形として4両輸入された黎明期の輸入電気機関車群の一つです。
1960年に2と3が、1966年に1と4が近江鉄道に譲渡されたことが幸いして1976年に飯田線のED19が廃車されて国鉄から輸入電気機関車がなくなった後も、奇跡的に1988年3月12日の近江鉄道貨物廃止まで4両全機が定期的に使用されました。
ただ軸重が15tもあって犬上川橋梁を渡ることが出来ないED14を何故4両も引き受けたのかはナゾです。
2004年7月1日に廃車された後、近江鉄道ミュージアムに展示されて安泰かなと思っていたのですが、近江鉄道の経営が思ったよりも厳しくて2018年12月8日に閉館されると、翌年の3月までに人知れず4両全機が解体されてしまい、最後まで活躍した輸入電気機関車であるにもかかわらず保存機が一両もないことになってしまいました。
余談ですが親会社の西武グループは過去に経営状態が悪くなった時に何の手段も講じず資産の売却のみで逃げた経緯があり、金のために誰に何の相談もなく歴史的価値のある遺産を潰してしまったのはこのような背景があるのかな?と勘繰ってしまいました。
なお近江鉄道ミュージアム自体は、2019年11月に場所を彦根駅から八日市駅に移してリニューアルオープンしています。
さて今回はN化するので製品と一緒に動力ユニットとパンタグラフも購入しました。
製品はこんな感じで、プラ車輪でもスポーク表現がありますし台車やダミーカプラーの形状も上々で、ちゃっちいパンタグラフを交換すれば立派なディスプレイモデルになると思いました。
ただ、ユーザー取付けになっているデッキの手すりとナンバープレートがちょっと厄介でした。
N化のために車体と下回りを分解してデッキパーツとカプラーを外しましたが、そうでない場合でも手すりパーツを取り付ける前に車体からデッキパーツを外した方が作業が楽です(取説には記載されていません)。
切断位置を間違えないように手すりパーツを切り取ってデッキパーツの穴に押込みますが、幸いなことに材質が軟質プラのためにいきなりポキッてな事にはなりませんので、多少力を入れても大丈夫です。
ナンバープレートの取り付けは結構大変で、そのまま手で押し込んでも入りませんでした。
試行錯誤の末、ナンバープレートのパーツを裏返して机の上に置き、これの凸部に手すりパーツBの孔が合わさるように乗せて精密ドライバー等で押込むと上手く取り付けることが出来ました。
組み上げたデッキパーツを、N化用の動力ユニットに差し込んで取り付けます。
ただ取付け方に問題あるのか、手すりの取付穴がおかしいのか水平が出ていません。
取説では何故かスノープラウの取付けが上級者向けになっていますが、デッキパーツと同じく単純に差し込むだけです。
また動力ユニットの取説にはカプラーを取付けてから台車枠をはめるように記載されていますが、台車枠にカプラー取付部が付いているので最初に台車枠を付ける必要があります。
編成端側はダミーカプラーとしてスノープラウを取り付け、連結側はアーノルドカプラーポケットにカトーカプラーNを装着して取り付け、0211パンタグラフPS14に交換した車体を動力ユニットにはめたら完了です。
国鉄仕様なので1950年代の姿になり、戦前型の貨物を牽引させようと思っています。
以上