ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ 特急「しなの」①

これまで381系の特急列車として「やくも」「くろしお」を再現してきました。
f:id:himetaka2018:20220506173537j:image1978年夏に岡山ー井倉間を乗車した特急「やくも」国鉄特急色9連
f:id:himetaka2018:20220506173535j:image2000年11月に安来→岡山間を乗車した特急「やくも」やくも色4連
f:id:himetaka2018:20220506173540j:image1994年頃に京都ー白浜間を乗車した特急「スーパーくろしお」6+3連

今回は1989年初夏に雪の絶壁で有名な立山黒部アルペンルートへ行った時に、名古屋から松本まで乗車した特急「しなの」です。
f:id:himetaka2018:20220318115654j:image大出力機関を持つキハ181系を投入して1968年10月から運行された特急「しなの」は、1973年5月の中央西線電化で振り子式車両の381系電車を投入開始し、2年かけて全列車を置き換えました。
f:id:himetaka2018:20220419162657j:image運転開始時は9両編成で、1985年3月14日のダイヤ改正から閑散期は5・6号車のM'Mユニットを減車した7両編成になり、国鉄分割民営化後の1988年3月13日ダイヤ改正では1号車に改造車クロ381を連結した6両編成に短縮されました。
このクロ381はタネ車と形状の違いにより3種類あり、0番台が7両、50番台が5両、10番台が3両の全部で15両が改造されました。
f:id:himetaka2018:20220318115715j:image0番台は、サロ381にクモハ381と同様の全くやる気の感じられない簡易貫通扉を設けた運転台を取り付けて先頭車化改造したものです。
特に末期には前面に貫通幌を装着したままで運用され、見るも無惨な醜態を晒していました。
50番台はクハ381 0番台を格上げ改造したもので、クハ381 0番台と外観に変化はありません。
f:id:himetaka2018:20220318115728j:image10番台はサロ381を先頭車化改造したパノラマグリーン車で、前部約1/3を展望室として側面窓も拡大され、かなり特殊な形状の前頭部になっています。
今回整備するのはこのクロ381が連結されていた時代の編成で、もちろん特徴的な10番台車を作る……わけではなく、外観がクハ381 0番台と同じ50番台車とします。
f:id:himetaka2018:20220318121251j:imagef:id:himetaka2018:20220415145906j:image使ったのはJR化後のグレー屋根になっている381系100番台2両セットx4箱です。
このセットはつい最近まで探せば新品を2割引程度で入手出来たので、2両で定価2,700円もするのにホイホイと4箱も買ってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220415145830j:image4両も入って2,100円だった2007年製に比べて、中間車の屋根がパンタあり/なしの2枚に増えたものの、クハ381の貫通型前面パーツが付かなくなったうえ前面のトレインマーク部の白塗りと周りのHゴムのグレー塗装も省略され、かつモハ381の側面はモハ380と共通のまま(モハ381にはトイレがない)となっています。
噂ではBトレの購買層の大半は鉄道模型に興味のなかった方だったそうで、オモチャとして飽きられ販売数が減ったために改善どころか手を抜いたうえ価格だけ高騰したんでしょうか?
f:id:himetaka2018:20220508000341j:image他の381系特急列車と同じく台車と動力ユニットはストックのバンダイ製品を使い、カプラーは編成両端を除いて全車KATOカプラー密連型A黒に交換します。
f:id:himetaka2018:20220511210827j:image車番は製品に付属のシールを使用しますが、クロ381の50番台はありません。
f:id:himetaka2018:20220511214227j:imageそこで4両セットに付属のクロ381-13と、サロセットに付属のシールにあるサロ381-5とクハ381-1を組み合わせてクロ381-51にします。
標記類もこれまでと同様にトレインマークおよびグリーンマークは付属のシールを、方向幕(長野行)/種別・号車サボにペンギンモデルのシールを使用します。
f:id:himetaka2018:20220507234750j:imageただ特急「しなの」には愛称サボが残っており、客扉側に上半分に白地に赤字の「しなの」と、下半分に緑地に白字の「指定席」か青地に白字の「自由席」のサボが掛かっていましたが、知っている限り唯一製品化していた美軌模型店が臨時休業(5/5に案内が更新されています)で入手出来なくなっているため、今回はペンギンモデルの指定席/自由席サボを貼りつけるつもりでした。
f:id:himetaka2018:20220510011040j:imageが、以前に購入していた「101690E1 381系Pしなの登場時 シール」に愛称表示(指定席)が付いていることに気がつき、指定席車両の3-6号車にはこれを使います。
なお特急「しなの」の号車は、元々は長野方が1号車でしたが、1982年5月の塩尻駅移転に伴い名古屋方が1号車となり、1994年頃にまた元に戻っています。
f:id:himetaka2018:20220511233103j:image当初は「ペチペチっと組んで車番と標記類貼っておしまい!」のつもりだったんですが、前述のモハ381に更に間違いがある事が判明したことや、タイミングよくKATO製Assyが目の前に出てきたこともあって思いっきり手が掛かるハメに陥ってしまいました。
写真は2両セットをベースに、先頭前面パーツを4両セットの貫通型に交換して組立て、バンダイ製走行台車/動力ユニットを入れてカプラーを交換し始めたところです。
このまま何も気にしないで整備していればもう終わっていたんですが…

続きます。