今回は先頭車の組立てです。
先頭車クハ381のパーツは以下です。今回は100番台として組立てたので緑丸部の貫通型正面パーツは使わず、またダミーカプラーを簡単に取付けるために、改良版SHGフレーム以降の製品に付属するカプラーポケット付きのブロックと密連式のダミーカプラー(短)を使用しました(赤丸部)。
まずガラスパーツをニッパーで切り取りますが、ランナー跡の処理は不要です。次にブロックとシャシをニッパーで切り取りますが、こちらも跡処理は不要です。
↑HGフレームのカプラー(下段の右3対)は取付部がクローズドになっていて後から差し込むことが出来ないため、使用しません。
↑ボディの全パーツ、ガラスパーツとブロック以外はランナーが付いていないので切り取る必要はありません。
これらから組立てていきます。
ガラスパーツの片側にブロックをとりつけますが、運転台側にはカプラーポケット付きのものを使用します。
もう一方のガラスパーツを取り付けます。続いて屋根を手で押し込んで取り付けます。横から見てガラスパーツと屋根が平行になっていることを確認します。
更に妻板も手で押し込み、屋根と直角になるように調整します。側面を中間トレーラーと同じ要領で取り付けますが、運転台側はガラスパーツを持ちます。
上から見て側面が反っていないことを確認します。
もう一方の側面を取り付けます。
運転台を屋根と平行にして押し込みますが、上手くハマると力を入れずに入ります。
横から見て隙間がないことを確認します。
ここで正面パーツに付属のステッカーに収納されているトレインマークを貼り付けますが、酷似している「スーパーやくも」と間違わないように気をつけます。トレインマークは車番とは違って切る時に余裕を持たせると貼った時にはみ出てしまうので、金属スケールを枠線いっぱいの位置に置いてよく切れるデザインナイフを使って1回で切り取ります(2回以上かけると切面が白くなって貼った時に目立ちます)が、力を入れ過ぎると台紙まで切ってしまうとシール部を取るときに苦労しますので、ある程度のクラスのデザインナイフを使うことをお勧めします。
切っている場所が見える方向にスケールを当てること、デザインナイフとステッカーの角度を一定にして引くこと、デザインナイフをスケールにしっかり当てて引いて離れないようにすることを守れば、大きく破綻することなく切り取ることができます。
その後正面パーツにスカートを取り付けてボディに押し込みますが、ガラスパーツ側と正面パーツ側にそれぞれ2ヶ所に出っ張りがあるので、この4ヶ所が合うように差し込んでいき最後はしっかりと押し込み、スカート部に密連のダミーカプラーを上下を間違わないように差し込みます。↑左が上側、右が下側↑正面パーツだけの写真を撮るのを忘れてました。
次にシャシの加工ですが、HGフレームの場合は台車を止める突起(赤丸部)があり、このままでは台車が首を振りませんので2つともニッパーでカットします。
また運転台側はブロックのカプラーポケットに干渉するため、この部分(青丸部)もニッパーで切り取ります。↑上が加工前、下が加工後緑矢印がブロックのカプラーポケットで、その横(赤線)に沿って赤矢印方向にシャシを押し込みます。赤矢印部の奥にあるストッパーをマイナスドライバーで押し込んでボディにシャシをはめ込み、緑◯部分がきっちりとハマっていることを確認します。
これで車体の組立てが完了しましたので、付属のステッカーから車番とJNRマーク(ボンネットと記載されています)を中間トレーラーと同じ要領で貼り付けます。
台車は走行台車Tを使い、運転台側はカプラーを撤去します。台車を裏返して赤丸部のツメを赤矢印の方向にヤットコやマイナスドライバーで押してカプラーを止めているパーツを外します。↑上にあるのが外したパーツカプラーとスプリングを取りますが、この時スプリングを飛ばさないように気をつけます(他の製品に再利用する時に必要です)。次に赤線部からカプラーポケットを切断します(下が切断後)。これに台車フレームを差し込んで車体に取り付ければ完成です。
次回は動力車です。
以上