KATO台車の走行試験用に急遽組んだ14系0番台車で、急行「雲仙・西海」を再現させるために整備しました。使ったのは「リバイバルトレイン栄光の特急つばめ6両セット」で牽引機EF58-61と食堂車オシ14を除いた14系0番台4両を2箱分の計8両です。まず編成最後尾になるオハフ15にジャンパ栓を取り付けます。14系ハザは前期型と後期型でジャンパ栓(KE8・KE85)の位置が異なり、製品は妻板にジャンパ栓表現があるので後期型です(前期型は床下)。なお、後期型は貫通扉窓押さえもステンレスに変更されてますが、これは気が付かなかった事にします。床下にはZ05-1876オハネフ24 ジャンパ栓B(黒)を使います。写真右側のZ05-1787 スハネフ14ジャンパ栓は床下にジャンパケーブル表現があるので、前期型に使えそうです。このパーツはやカプラー取付台とセットになっているため、ブロックに当たらないようにこの部分をゴッソリ切り取ります。ただカプラー取付部も無くなってしまうのでブロックをピン付きに交換し、このピンを避けるためにジャンパ栓を左右切り離してピン分を削った上で、ブロックにゴム系の接着剤で貼り付けます。で、組立てみるといい感じです。でも横から見ると少し奥まっているようです。裏返して見るとやはり1mmほど奥まっています。妻板取付部に貼り付けるつもりでカットしたモノを、ブロックに直接接着したのでその分引っ込んだようですが、違和感はないのでこのままでいきます。でもカプラーのお辞儀は何とかせんとダメですね。妻板にはZ05-2464 スハフ14 ジャンパ栓(青)を使います。必要でなくなる妻板のジャンパ栓モールドを薄刃ニッパーで削り取ろうとしたら幌枠が当たって届かない!仕方がないので刃角30°のカッターナイフで恐る恐る削りましたが、テールライトのリブとくっついているので綺麗には取れませんでした。深追いすると傷が広がるので、そのまま取り付け用のφ0.7mm穴を開けます。でジャンパケーブルを塗装するためにプライマーを吹こうと……あれっあきらかに色が違う!取付けたら一目瞭然!え〜なんで〜?慌ててKATO旧製品(ほぼ初代)の14系ハザを出して比較。う〜ん、違いがよ〜わからん…間にパーツを入れてみると、やっぱりパーツだけ明るい!KATO現行品の青20号ってこんなに明るいんやろうか?と思いながら、このまま付けるわけにはいかないので取り敢えずGM青20号を発注、まったく余計な手間を取らせやがって…まぁパーツ見た時に気づかないのが悪いんですが。ハゲないように中性洗剤で洗ってプラスチック用プライマーを吹いたあと、天気予報通り晴れた翌日に青20号を塗装、乾いてからピンセットで取付け完了。あれっパラパラと青20号の粉が…え〜ハゲた?しょうがないので、青20号のスプレーと一緒に瓶も買っておいてよかったと思いながら筆で塗りぬり…
あっ!白線に青色が付いた!いかん!はよ〜拭き取らんと!慌ててラッカー系のうすめ液を綿棒につけて擦る…ひょえぇ〜!!白線が〜はぁくぅせぇんんがぁぁぁ〜
そして一週間が過ぎ去った……
いらん事しなきゃよかったという後悔と失敗のショックでやる気マイナス100%でしたが、半ばヤケクソで白線を塗ったる!と沈んだ腰を上げました。白線が滲んだ部分をMr.カラーうすめ液で軽く拭き、白線下側に1mmの、それ以外は2.5mmのテープでマスキングし、さらにタミヤのマスキングテープで月光仮面みたいにぐるぐる巻きにしてGM鉄道カラースプレーSP21 小田急アイボリー(クリーム10号)を吹き付け。恐る恐るテープを外すと…お〜なんとか見られる程度には復元。浸み出しが怖くてマスキングを厚くし過ぎた事と塗り残しを恐れて塗料を吹きすぎた事で帯の上面が盛り上がったうえ塗装部が幌枠に届いていませんが、老眼鏡かけた程度では見えないので余計な手は出しません(画像の拡大は厳禁です)。国鉄時代の実車では内側のみケーブルが付いていた例が多かったので、外側はケーブルなしを差し込みました。再組立したら車体は完成です。トイレ窓と方向幕は最初から白色で塗装の手間は要りませんが、洗面所窓まで白くなっているのが正しいかどうかは不明です。台車は5225-1D スユ15-2001台車を使い、連結側はカトーカプラーNに交換、車掌室側はカプラーポケットごと撤去します。↑もちろん拡大厳禁です。ジャンパケーブルをエナメルのつや消しの黒で、貫通扉の取手をクロムシルバーで塗っています。
14系座席車用の方向幕(長崎・佐世保)とトレインマーク(白地に黒文字の急行)、雲仙・西海の愛称札が必要ですが、意外と市販品は少ないようです。頑張って探そうっと。
以上