ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ 特急「しなの」② KATO製モハ381のBトレ化

f:id:himetaka2018:20220513003318j:image381系特急「しなの」の続きです。
f:id:himetaka2018:20220506235951j:image特急「しなの」の写真を色々みているうちに、製品に表現されているモハユニットの車端部にある操車掛用の手すりが実車にはないことに気がつきました。
ネットで調べた結果、初期車には手すりが付いておらず、クハ381-100番台の登場時以降のモハ380(26〜)とサロ381(10〜)に操車掛用の手すりと床下の踏段が付いたそうです……知らんかった。
したがって特急「しなの」用の381系では、増発用として1978年8月に増備された56-59の4ユニットのみにしか手すりはついていません。
f:id:himetaka2018:20220507000204j:image更にわかったことはモハ381にはこの手すりがそもそも付いていないという事で、トイレの有無や方向幕の位置と合わせてBトレ製品のモハ381は実車からかけ離れた形態をしていることになります。
f:id:himetaka2018:20220507000135j:imageまぁいいや、Bトレやし…と思っていたのですが、たまたまパーツを探していたネットの店でモハ381の車体を見つけてしまいました😱
もちろんNゲージ用として使う訳ではありません(スケールモデルの381系は1両も持っていません)。
f:id:himetaka2018:20220507000341j:image無謀にも切断してBトレ車両の作成に挑戦しますが、非工作派(不器用で手が遅いうえ根気がない)の私にどこまで出来るのか不安です。
f:id:himetaka2018:20220507002457j:image切断用の工具ですが、Nゲージの輪切りでは一般的と思っているマイターボックスを使うつもりでした。
f:id:himetaka2018:20220507000454j:imageところがネットでスケールモデルのチョン切り方を調べているうちにニッパーを使っている方が結構いることを知り、こっちのほうがマイターボックスよりずっと手軽に扱えると考えてお薦めされている商品の中からGOOD SMILE COMPANYのφ3.0mmまで切断可能なモノを購入しました。
f:id:himetaka2018:20220507000641j:imageその形状から当初は「真ん中を抜いて両端部を引っ付けるだけ」で短縮出来ると安易に考えていましたが、Bトレと並べてみると窓間隔が違うことが判明し、この方法だけでは60mmに収めることは出来ないことがわかりました。
f:id:himetaka2018:20220507000701j:image取り敢えず真ん中部分を切り取ります。
f:id:himetaka2018:20220508032803j:image真っ直ぐに切る自信が全くないので3mm以上残して切っていきますが、思った通りかなり斜めになってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220508032751j:image窓ガラスを基準にして削る位置を決めてマスキングテープを貼り、それをガイドに1mm程度を残してニッパーで切ってからヤスリスティックで削っていきます。
f:id:himetaka2018:20220507002140j:imageこのヤスリスティック、元々#600のソフトタイプを100均で見つけたのが最初で、使ってみたら耐水ペーパーより使い勝手が良かったので、主に#400のハードタイプを愛用しています(こちらは100均にはありません)。
f:id:himetaka2018:20220507004630j:image窓ガラスをベースにして両端のパーツがピッタリと収まるように、それぞれをちょっとずつ削り込んでいきます。
慎重に削りますが、不器用な所為なのか根本的に削り方に問題があるのか分かりませんがどうやっても斜めに削れてしまい結構な隙間が…
f:id:himetaka2018:20220507000851j:image取り敢えず嵌るようになったので、続いて長さを60mmに収めるために客扉側を6mm短縮します。
f:id:himetaka2018:20220509121406j:imageマスキングテープで目安を作ってから削除部分の真ん中ぐらいのところで切断します。
f:id:himetaka2018:20220509122506j:image続いてニッパーで目安付近まで再度切断してからテープの際まで削ります。
f:id:himetaka2018:20220509130147j:image車端部はガラスパーツで位置決めするつもりでしたが、テキトーな場所で切断したらガラスパーツが入る厚みがなくなったためそのままゴム系接着剤でくっつけました。
f:id:himetaka2018:20220509125444j:image2両目では、切断位置を客扉側に寄せてガラスパーツが入るように変更しました。
f:id:himetaka2018:20220509024307j:image屋根板は手すりのない方のストッパーを活かすように切断し、車体にはめ込んだ状態で現物合わせて長さを調整した後、そのままゴム系接着剤で貼り合わせてから車体を抜いて余分な接着剤を爪楊枝で回収します。
f:id:himetaka2018:20220508032344j:image車両本体が完成しましたが、接着しなくても思ったよりカッチリと出来ました。
f:id:himetaka2018:20220508185714j:image一応分解も可能な構造になっています。
f:id:himetaka2018:20220509030052j:image床板はBトレ用シャシを使うので、既存製品のストッパーを再利用してみました。
切断して使用しないガラスパーツに付いているストッパーをニッパーで切り取り、使用するガラスパーツに移設します。
f:id:himetaka2018:20220509133625j:imageまた使用するガラスパーツに付いているストッパーは位置が合いませんので、こちらは破損を恐れてカッターナイフで切り込みをいれてからニッパーで切り取って場所を移動します。
なお、切り取る順番は逆(移動→移設)の方がやり易いです。
f:id:himetaka2018:20220509154749j:imageこれで全てのパーツが揃いました。
f:id:himetaka2018:20220509160722j:image組立てるとこうなります。
写真だと拡大されるので隙間がとっても目立ちますが、小さな実物を老眼で見るとほとんどわかりません。
f:id:himetaka2018:20220513004731j:image後から気がつきましたが、切断位置を客扉側に寄せた場合は1位2位標記が残っていました。
2両目はほとんど隙間がありませんが、これはタマタマで技術が向上したわけではありません。
f:id:himetaka2018:20220509161001j:imageBトレ製品と比べると側面の印象が全く異なることがわかります。
f:id:himetaka2018:20220509161525j:image長さはほぼ一緒なんですが、車高がちょっと高いようです。
何も考えずにストッパーをスケールそのまま使ったからですね~
f:id:himetaka2018:20220510005151j:image2両目はストッパーの高さを1mm削って4mmにしてみました。
f:id:himetaka2018:20220512201920j:image車高を下げることが出来ました。
こうして並べると2両目の方が隙間が減ってはいますが、どちらも真っ直ぐには切断されていません。
f:id:himetaka2018:20220509162410j:imageただBトレ製品とユニットを組むと、色の違いがかなり目立ちます。
MM'ユニットって通常検査もニコイチ扱いなので、実車では色調や汚れ具合も揃っていました。
f:id:himetaka2018:20220513091831j:image調色が出来ないスプレー缶で再塗装しても製品と同じ色になるとは思われず、Bトレやし まぁいっか…と思っていたら秋葉原のTamTamでこんなモノを見つけちゃいました😱😱

続きます。

 

 

 

今さらのBトレ 特急「しなの」①

これまで381系の特急列車として「やくも」「くろしお」を再現してきました。
f:id:himetaka2018:20220506173537j:image1978年夏に岡山ー井倉間を乗車した特急「やくも」国鉄特急色9連
f:id:himetaka2018:20220506173535j:image2000年11月に安来→岡山間を乗車した特急「やくも」やくも色4連
f:id:himetaka2018:20220506173540j:image1994年頃に京都ー白浜間を乗車した特急「スーパーくろしお」6+3連

今回は1989年初夏に雪の絶壁で有名な立山黒部アルペンルートへ行った時に、名古屋から松本まで乗車した特急「しなの」です。
f:id:himetaka2018:20220318115654j:image大出力機関を持つキハ181系を投入して1968年10月から運行された特急「しなの」は、1973年5月の中央西線電化で振り子式車両の381系電車を投入開始し、2年かけて全列車を置き換えました。
f:id:himetaka2018:20220419162657j:image運転開始時は9両編成で、1985年3月14日のダイヤ改正から閑散期は5・6号車のM'Mユニットを減車した7両編成になり、国鉄分割民営化後の1988年3月13日ダイヤ改正では1号車に改造車クロ381を連結した6両編成に短縮されました。
このクロ381はタネ車と形状の違いにより3種類あり、0番台が7両、50番台が5両、10番台が3両の全部で15両が改造されました。
f:id:himetaka2018:20220318115715j:image0番台は、サロ381にクモハ381と同様の全くやる気の感じられない簡易貫通扉を設けた運転台を取り付けて先頭車化改造したものです。
特に末期には前面に貫通幌を装着したままで運用され、見るも無惨な醜態を晒していました。
50番台はクハ381 0番台を格上げ改造したもので、クハ381 0番台と外観に変化はありません。
f:id:himetaka2018:20220318115728j:image10番台はサロ381を先頭車化改造したパノラマグリーン車で、前部約1/3を展望室として側面窓も拡大され、かなり特殊な形状の前頭部になっています。
今回整備するのはこのクロ381が連結されていた時代の編成で、もちろん特徴的な10番台車を作る……わけではなく、外観がクハ381 0番台と同じ50番台車とします。
f:id:himetaka2018:20220318121251j:imagef:id:himetaka2018:20220415145906j:image使ったのはJR化後のグレー屋根になっている381系100番台2両セットx4箱です。
このセットはつい最近まで探せば新品を2割引程度で入手出来たので、2両で定価2,700円もするのにホイホイと4箱も買ってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220415145830j:image4両も入って2,100円だった2007年製に比べて、中間車の屋根がパンタあり/なしの2枚に増えたものの、クハ381の貫通型前面パーツが付かなくなったうえ前面のトレインマーク部の白塗りと周りのHゴムのグレー塗装も省略され、かつモハ381の側面はモハ380と共通のまま(モハ381にはトイレがない)となっています。
噂ではBトレの購買層の大半は鉄道模型に興味のなかった方だったそうで、オモチャとして飽きられ販売数が減ったために改善どころか手を抜いたうえ価格だけ高騰したんでしょうか?
f:id:himetaka2018:20220508000341j:image他の381系特急列車と同じく台車と動力ユニットはストックのバンダイ製品を使い、カプラーは編成両端を除いて全車KATOカプラー密連型A黒に交換します。
f:id:himetaka2018:20220511210827j:image車番は製品に付属のシールを使用しますが、クロ381の50番台はありません。
f:id:himetaka2018:20220511214227j:imageそこで4両セットに付属のクロ381-13と、サロセットに付属のシールにあるサロ381-5とクハ381-1を組み合わせてクロ381-51にします。
標記類もこれまでと同様にトレインマークおよびグリーンマークは付属のシールを、方向幕(長野行)/種別・号車サボにペンギンモデルのシールを使用します。
f:id:himetaka2018:20220507234750j:imageただ特急「しなの」には愛称サボが残っており、客扉側に上半分に白地に赤字の「しなの」と、下半分に緑地に白字の「指定席」か青地に白字の「自由席」のサボが掛かっていましたが、知っている限り唯一製品化していた美軌模型店が臨時休業(5/5に案内が更新されています)で入手出来なくなっているため、今回はペンギンモデルの指定席/自由席サボを貼りつけるつもりでした。
f:id:himetaka2018:20220510011040j:imageが、以前に購入していた「101690E1 381系Pしなの登場時 シール」に愛称表示(指定席)が付いていることに気がつき、指定席車両の3-6号車にはこれを使います。
なお特急「しなの」の号車は、元々は長野方が1号車でしたが、1982年5月の塩尻駅移転に伴い名古屋方が1号車となり、1994年頃にまた元に戻っています。
f:id:himetaka2018:20220511233103j:image当初は「ペチペチっと組んで車番と標記類貼っておしまい!」のつもりだったんですが、前述のモハ381に更に間違いがある事が判明したことや、タイミングよくKATO製Assyが目の前に出てきたこともあって思いっきり手が掛かるハメに陥ってしまいました。
写真は2両セットをベースに、先頭前面パーツを4両セットの貫通型に交換して組立て、バンダイ製走行台車/動力ユニットを入れてカプラーを交換し始めたところです。
このまま何も気にしないで整備していればもう終わっていたんですが…

続きます。

今さらのBトレ 特急「スーパーくろしお」500番台車のカプラーを交換する②

f:id:himetaka2018:20220506163534j:image381系特急スーパーくろしおの基本編成と付属編成を接続する500番台車のカプラーを交換する話の続きです。
元々カトーカプラー密連では自然解放してしまったため、KATO製Nゲージの381系に採用されているカプラーへの交換に挑戦しました。
f:id:himetaka2018:20220505033037j:image先ず裏表を反対に組んだしまったモハ380-500のカプラーを分解して、表裏を入れ替えて正しい位置にして瞬着で仮止めします。
f:id:himetaka2018:20220505033346j:image次に軟質樹脂も接着できると言うボンドGPクリヤーを使って接着しました。
f:id:himetaka2018:20220505212630j:imageこれを車体に接着しますが、分解することを考慮して妻板にのみ貼りつけました。
f:id:himetaka2018:20220505220319j:imageまた台車が全く首を振らなくなったクハ381-500のカプラーを外して分解し、台車に当たりそうな部分をニッパーでカットします。
f:id:himetaka2018:20220505213008j:imageカプラーを再組立てして前面パーツに仮止め、モハ380-500と連結してカプラー高さを確認します。
f:id:himetaka2018:20220506162427j:imageさらにスカートに当たっている台車レリーフの一部を切り取り、台車がしっかり首を振ることを確認します。
f:id:himetaka2018:20220506163837j:imageこれで完了です。
カプラーを引っ張って解放してもカプラー本体が外れることはなかったので、強度もなんとか有るようです。
続いて381系特急としては最後の「しなの」に取り掛かります。

以上

今さらのBトレ 特急「スーパーくろしお」500番台車のカプラーを交換する①

f:id:himetaka2018:20220423170137j:image先日整備した381系特急「スーパーくろしお」で、付属編成のモハ380-500と連結するために基本編成のクハ381-500のカプラーをカトーカプラー密連に交換していました。
f:id:himetaka2018:20220423170150j:imageこの時、スカート下辺にカプラーのフックが当たるのでフックを削ったのですが、心配した通り噛み合う部分が少なくなって走行中に自然解放してしまいました。
f:id:himetaka2018:20220426101756j:imageそこでKATOから発売されている「パノラマしなの登場時」用のAssyパーツにあるカプラーセットへの交換を試みました。
f:id:himetaka2018:20220423161317j:imageまずクハ381-500には101452C3前面カプラS(クハ381やくも)を使い、製品に付属のスカートと同じようにZ04-4716クハ189国鉄あさまスノープローを取り付けます。
f:id:himetaka2018:20220423170449j:imageボディ取付用ツメをニッパーで勢いよく切り飛ばしましたが、後から考えるとノリシロとして残しておいた方が良かったです。
f:id:himetaka2018:20220423170610j:imageまた台車が首を振った時に当たるカプラーパーツの後ろ部分も、カプラーを左右に振りながらニッパーで慎重に切り落とします。
f:id:himetaka2018:20220424191400j:image前面パーツにはめてみるとカプラー高さが少し低かったのと前面パーツ下面とカーブが合っていなかったので、さらにスカートを削って調整しました。
f:id:himetaka2018:20220426093938j:image台車も前側をゴリゴリに削り取ります。
f:id:himetaka2018:20220426005728j:image以前にTNカプラーとその付属品を接着しようとして、軟質樹脂でできているパーツは普通の接着剤では引っ付かないことを学習しました。
そこでネットをアレコレ調べると、ABS用接着剤の他にゴム系接着剤や瞬着でも引っ付くらしいです。
また瞬着は衝撃で簡単に剥がれるみたいなので仮止めに使えそうです。
で、ゴム系の代表みたいなボンドGクリアを前面パーツ裏側に爪楊枝でチョコっとだけ塗って仮止めしました。
f:id:himetaka2018:20220426093437j:imageまた床板がカプラーパーツに干渉するので、アナ部分から前を切り取ります。
f:id:himetaka2018:20220426093607j:image台車が思ったほど首を振りませんので、再度分解して削ることにします。
f:id:himetaka2018:20220426011633j:imageまたカプラーがちょっと前に出過ぎている気がしないでもないし高さも気になるので、これらの調整も兼ねて先に連結相手のモハ380の改造に取りかかります。
f:id:himetaka2018:20220426083832j:imageモハ380-500には4849-1C3 モハ380やくもカプラーセットを使いました。
f:id:himetaka2018:20220426084930j:image実測で当たる部分をカッターナイフで削り取ります。
f:id:himetaka2018:20220426101149j:imageカプラー本体の後ろ部分もカットしました。
f:id:himetaka2018:20220426085255j:imageベースとカプラーを止める部分がガバガバになりストッパーの機能がなくなるので、瞬着で仮止めします。
f:id:himetaka2018:20220426085515j:image装着して当たりをみましたが、台車の振り角が少ないですね。
f:id:himetaka2018:20220426085731j:imageカプラー自体もバラして、当たりそうな所を片っ端からカッターナイフで削り取り、ヤスリで表面の凸凹を平滑にしました。
f:id:himetaka2018:20220426090802j:imageバネを飛ばさないように注意しながらカプラーを組み立て、両面テープを使って車体に仮止めします。
f:id:himetaka2018:20220426090853j:image台車の振り角が大きくなりました。
f:id:himetaka2018:20220426092203j:image取付け高さを確認します。
幸いな事にほぼ合っているようです。
f:id:himetaka2018:20220426092319j:image連結して車間距離を確認します……あれ?連結出来ない??
f:id:himetaka2018:20220426092403j:imageおっと!やってしまいました…カプラーを分解・再組立ての際にバネの取り扱いに翻弄されて裏表逆に取付けたようです。
全く気がつきませんでした。

続きます。

今さらのBトレ 特急「スーパーくろしお」

f:id:himetaka2018:20220418214203j:imageこれまで381系の特急として、1982年夏と2000年秋の「やくも」を再現したので、今回は在来線特急では最も多く利用した「スーパーくろしお」を整備しました。
f:id:himetaka2018:20220319151644j:image阪和線紀勢本線の特急「くろしお」は、1978年10月2日の紀勢本線新宮電化を機に、それまでのキハ82系7両編成を381系100番台9両編成に変更して天王寺-新宮間で運転開始、1985年3月14日のダイヤ改正から閑散期には5号車と6号車のMM'ユニットを減車した7両編成の運用になりました。
f:id:himetaka2018:20220319152814j:image国鉄分割民営化後の1989年7月22日ダイヤ改正から「スーパーくろしお」が専用編成で運行開始、同時に天王寺駅構内の阪和短絡線が完成して新大阪経由で京都まで運転区間が延長されました。
f:id:himetaka2018:20220323182339j:imageさらに1998年12月からリニューアル改造が始まり、新宮方の先頭車であるクハ381 100番台をグリーン車に格上げ改造してクロ381 100番台に改称し、スーパー編成とグリーン車の位置を合わせました。
余談ですが、この時に従来のサロ381は普通車への格下げ工事を行ってサハ381に改称されたので、くろしお色のサロ381は全車サハ381に格下げされていて存在しなかったと思われます。
f:id:himetaka2018:20220418214349j:image今回再現したのは「スーパーくろしお」が走り始めてからリニューアルされるまでの編成です。
f:id:himetaka2018:20220419094010j:image白浜アドベンチャーワールドに何回もパンダを見に行き、その度京都発着の「スーパーくろしお」/「オーシャンアロー」を利用したので最多乗車の特急列車になりました。
f:id:himetaka2018:20220413134520j:image2009年4月に唯一紀伊勝浦まで足を延ばした時は、京都ー新大阪を新幹線に乗って乗継割引を適用してもらい、特急料金を半額にしました。
最初に乗ったのは1994年頃で、「スーパーくろしお」の先頭グリーン車の最前列を頑張って予約しました。
f:id:himetaka2018:20220323183344j:imageその前に乗った「スーパー雷鳥」のパノラマグリーン車の印象が素晴らしかったので期待していたのですが、京都を出るとすぐに琵琶湖が広がる湖西線と違って紀勢本線は白浜近くまで行かないと海が見えない上、取ったのが進行方向左側の1番AB席だったので1列2人x2掛シートの右側に広がる海は見にくく、またハイデッカーではなかったのか前面展望も運転士の頭が邪魔でちょっとガッカリした記憶があります。
f:id:himetaka2018:20220419094045j:image元々アドベンチャーワールドも三段壁や千畳敷などと同じ白浜観光名所の一つという位置付けで、観光客の少ない金曜日にアドベンチャーワールドに行ってケニア号や徒歩でサファリを見学(キリンにエサやった)、土曜日に定期観光バスや定期バスに乗って白浜町内を観光していました。
f:id:himetaka2018:20220419095256j:image白良浜付近の写真館でカメラ用電池を買った覚えがあるので色々と写真を撮ったはずですが、整理が悪いので見つけることが出来ませんでした。
f:id:himetaka2018:20220419094232j:image1994年9月6日に永明と蓉浜が来園して翌年にパンダランド完成し、良浜が2000年9月9日に誕生したころからパンダ・ぱんだ・大熊猫・・・と言い出して「特急くろしお」=「白浜アドベンチャーワールド」=「パンダ」の図式が出来上がりました。
f:id:himetaka2018:20220401165414j:imageさて、使ったのは381系スーパーくろしお4両セットを3箱で、実車通りの6両+3両編成としました。
f:id:himetaka2018:20220412181700j:imageこのスーパーくろしお編成のトイレ窓はすりガラスのままのため、本来は付いていないモハ381のトイレ窓のみプラ板で塞ぎました。
「やくも」と同様にエバーグリーンの帯板(1.5mm幅x 0.25mm厚)からトイレ窓の長さに合わせて切出し幅を整えますが、慣れるとカッターで削り出すだけでほぼほぼピッタリにする事が出来、ヤスる作業がなくなって作業が捗りました。
f:id:himetaka2018:20220413162849j:imageまたモハ380に搭載のパンタグラフは、当初「やくも」と同様のホーンが1本になったものと思い、簡単装着のGM5812 PS16Wを用意していましたが、実車の写真をアレコレ見るとホーンは2本のままで耐雪カバー付きの姿になっていました。
写真から判断するに、どうもリニューアル時にホーン1本タイプになった様です。
f:id:himetaka2018:20220412183910j:image右が一般的なホーン2本でカバーなし(PS16C)、真ん中が今回のホーン2本で耐雪カバー付(PS16J)、左がリニューアル後のホーン1本で耐雪カバー付(PS16I)です。
f:id:himetaka2018:20220413163239j:image耐雪カバーはないけどポン付け出来るKATOのPS16Bで充分と思っていたのですが、実車パンタグラフ形状をググっている時に、ホーンが2本で上昇用バネに耐雪カバーが付いている「74138-1F モハ188GUあずさパンタグラフ」を見つけてしまったので、頑張って取り付けてみました。
f:id:himetaka2018:20220413185442j:image以前にガイシ(取付け足)の先端を直接マークして穴を開けたら足が歪んでいた分ズレたので、0.5mmのプラバンにガイシ根元の寸法を測って0.7mmの穴を開けたジグを作ってみました。
f:id:himetaka2018:20220413185454j:imageちょうどパンタグラフが収まっています。
f:id:himetaka2018:20220413185506j:imageでもプラ板って透明じゃないんですよね、このジグを置くと屋根板にモールドされたパンタ台の位置がわからない!
f:id:himetaka2018:20220413185522j:imageだいたいの位置を目分量で合わせてピンバイスを差し込んだら大外れ!慌ててやり直したら更に酷いことに……ウデもないくせにい〜かげんなことをやってはいけませんね。
f:id:himetaka2018:20220417181952j:image結局のところ、プラ板と同じ寸法を直接マークして0.7mmの穴を開けて取り付け、浮き上がる箇所は以前と同じように裏から接着しました。
f:id:himetaka2018:20220419105548j:image各種標記類については、車番とトレインマークおよびグリーンマークは製品に付属のシールを、方向幕はペンギンモデルの行先側面方向幕シールNo.52「くろしお/スーパーくろしお用」の新宮行(基本編成)と白浜行(付属編成)を、種別サボもペンギンモデルのアクセサリーシールAS11「特急用サボ」から客扉側に「特急・指定席/自由席」・反対側には「特急・LTD.EXP」を、号車サボもペンギンモデルのアクセサリーシリーズAS1「号車札 黒」から号車付きのものを使用しました。
f:id:himetaka2018:20220412124223j:image白浜方面先頭車の1号車(クロ380-2)で、指定席のグリーン車(1/3が禁煙席)です。
スーパーくろしお用のクロ380は、1989年から1990年にかけてサロ381の後位側に大型前面窓を採用した先頭部構体を接合したもので、当初の座席は1列2人+2人掛だったのですが1996年に新幹線0系発生品で1列2人+1人掛けに交換しています。
f:id:himetaka2018:20220411162450j:image付属のシールにはこの車両のトレインマークが付いていないため、ペンギンモデルのヘッドマークシールHW35(381系用)を使いました。
f:id:himetaka2018:20220411205408j:imageまたJRマークもないため、Bトレwikiで紹介されている通り221系に付属のシールから転用しました。
f:id:himetaka2018:20220417211904j:image2号車と3号車は自由席のモハユニット(64)で、2号車が禁煙車両です。
f:id:himetaka2018:20220417212149j:imageこのモハ381-64に動力ユニット3を入れました。
f:id:himetaka2018:20220417160435j:image4号車と5号車は指定席のモハユニット(40)で、5号車が禁煙車両です。
f:id:himetaka2018:20220418002535j:image基本編成の天王寺方面先頭車である6号車(クハ381-502)で、指定席の禁煙車両です。
白浜での増解結の効率化のために、クハ381 100番台に自動解結装置・電気連結器を装備して500番台に改番されました。
f:id:himetaka2018:20220415163319j:image編成の途中に入るためカトーカプラー密連型に交換しますが、そのままではスカートが邪魔して取り付ける事は出来ないので、カッターナイフで開口部を大きく切り開きました。
f:id:himetaka2018:20220417003212j:imageまたカプラーのジャンパ栓は邪魔になるので根元からカットします。
f:id:himetaka2018:20220417003448j:imageスカートとカプラーポケットの隙間がなく全く首を振りませんので、スカートの厚みを削って薄くします。
f:id:himetaka2018:20220417003506j:imageスカート内側のクリアランスを確保しても殆ど首を振らないのでアレコレ調べると、カプラーのフックがスカートに当たっていました。
f:id:himetaka2018:20220417005805j:imageスカートのこの部分を削ってしまうとミテクレがかなり悪くなるので、強度が心配ですがカプラーのフックを薄くしました。
f:id:himetaka2018:20220417005944j:imageこれでモハ380-500と連結してR140のカーブを通過出来る様になりました。
f:id:himetaka2018:20220417013529j:image100番台と並べてもそれほど違和感は感じません(左が500番台)。
クロ380と同様に221系の付属シールにあるJRマークを使用しました。
f:id:himetaka2018:20220417172525j:image7号車(モハ380-501)は自由席の禁煙車両で、クハ381 500番台と同じく白浜での増解結の効率化のために自動解結装置・電気連結器を装備していますが、白浜駅では移動しないため簡易運転台はついていません。
すなわち白浜駅では同一ホームから上りと下の特急が発着するという荒技を行っていたようで、ホームの端っこに付属編成3両がポツンと止まっているのが印象的でした。
f:id:himetaka2018:20220417172620j:imageクハ381 500番台と連結する側の貫通路が塞がれているので、Z04-9814貫通路塞ぎ板(381系SくろR)の取付足を切り飛ばして貼りつけました。
f:id:himetaka2018:20220417172935j:imageこの貫通路塞ぎ板ですが、「スーパーくろしお」用と「スーパーやくも」用で形状が異なっていて、KATOのAssyパーツでも作り分けられています。
なお「スーパーやくも」用は、間違えて買って不良在庫になったZ04-9451貫通路塞ぎ板(381系やくも)です。
f:id:himetaka2018:20220410143136j:image8号車のモハ381-34で、指定席の禁煙車になります。
f:id:himetaka2018:20220417174519j:image9両編成になるので、これにも動力ユニット3を入れてあります。
f:id:himetaka2018:20220418003131j:image9号車の付属編成天王寺方面先頭車(クハ381-107)で、指定席の禁煙車です。
クロ380と同様に221系の付属シールにあるJRマークを使用しました。
f:id:himetaka2018:20220418214553j:imageこれで1994年頃の特急「スーパーくろしお」は完了です。
f:id:himetaka2018:20220419011046j:image

続いて1989年初夏の特急「しなの」にかかります。

 

以上

今さらのBトレ 特急「やくも」③ 2000年11月

f:id:himetaka2018:20220412104942j:image1982年夏に岡山ー井倉間を乗車した381系特急「やくも」9両編成をBトレで再現したので、続いて2000年11月上旬に安来(やすき)へ出張した帰りに安来から岡山まで乗車した時の編成を整備します。
この時は10月28日に鳥取西地震の余震で発生した土砂崩れの影響で生山ー根雨間が11月16日まで不通になっていたため、根雨駅で降りて代行バスに乗り換え恐ろしく険しい道を走って生山駅まで行った記憶があります。
f:id:himetaka2018:20220317142800j:imageさて1978年7月1日の伯備線電化時に9両編成で登場した381系「やくも」でしたが、1985年3月14日のダイヤ改正で閑散期には5・6号車のM'Mユニットを減車した7両編成になりました。
さらに1986年11月1日のダイヤ改正では、18両が日根野電車区に転出したこともあり、基本6両+増結3両の編成に変更されました。
f:id:himetaka2018:20220311102558j:imageこの時不足する先頭車を補うために、岡山寄り6号車のモハ381を先頭車化改造して新形式のクモハ381に改称しました。
このクモハ381ですが、全くやる気が感じられないシュールな簡易貫通扉が設けられているため、個人的にはあまり好きな顔ではありません。
f:id:himetaka2018:20220317142907j:imageその後1997年4月からのリニューアル改造施工に合わせて緑と灰色の「やくも」色に塗装変更、基本6両編成から2・3号車のM'Mを抜いた4両編成や、さらに4号車のグリーン車まで抜いた3両編成から、多客時には最大でMcM'Tcを増結した9両編成まで見られるようになりました。
f:id:himetaka2018:20220311105132j:image今回はこの減車された4両編成を整備しました…と言っても単に「381系やくも 4両セット」を組んだだけです。
Bトレwikiによると「地色がエラー。ライトグレーのはずがアイボリーになっている。」との事ですが、実車の写真と比べてもなんとなく明るい気がする程度で違いはよくわかりません。
f:id:himetaka2018:20220409011536j:image乗車したのは11月の閑散期のうえ前述のバス代行区間があることで全車自由席だったため最短の3両編成ではなかったかとも思っていますが、確証がないので調べてみました。
f:id:himetaka2018:20220402134851j:image2000年以降の時刻表を持っていないので1999年5月の時刻表で調べましたが、乗車した2000年11月までに編成の変更はなかった筈です。
f:id:himetaka2018:20220402135042j:image2種類の編成が記載されており、上の「やくも」がTcM'Mc[TsM'Mc]のグリーン車なし3両編成で下がTc[M'M]TsM'Mcのグリーン車付4両編成となり([ ]内は減車対象車)、乗車したのは時間的にグリーン車付4両編成の「やくも20号」の可能性が高いのでこの編成としました。
f:id:himetaka2018:20220405093438p:imageこの時刻表の編成表からわかる通り禁煙席が既に設定されているため、なんらかの禁煙表記がある筈と思ってネットの写真を色々見た結果、どうやら独立した禁煙マークではなく種別サボの下半分をさらに二分割して指定席/自由席と禁煙車を表記していたようで、この様式のサボをアレコレ探しましたが見つけることが出来なかったため、諦めて国鉄特急色の時と同じ内容としました。
f:id:himetaka2018:20220405114149j:image前回の国鉄特急色を整備中にモハ381にはない筈のトイレ表現があるというエラーがある事を知ったのですが、今回はそのモハ381が組み込まれていないので大きな間違いはないと思っていました。
f:id:himetaka2018:20220405125359j:imageところが、上記禁煙表記を探している時に全車両のトイレ窓がないことに気が付きました……どうやらリニューアル時に塞がれたようです。

f:id:himetaka2018:20220408160733j:imageクモハ381以外の製品は国鉄特急色と同じ金型を使っているため、トイレ窓がバッチリ存在します(写真ではラベルペーパーを貼っています)。
もちろん!窓を埋めて再塗装…な訳はなく、前回検討したけど手間かかり過ぎでやめたプラ板を貼る方法を採用し、このプラ板に車体色を塗装して塞がれている雰囲気を出そうと考えました。

f:id:himetaka2018:20220403175456j:image私のウデではプラ板を1.5mm幅均一に切り出すのは難しいため、エバーグリーンの幅1.5mmで厚さ0.25mmの平棒を使います(不器用なモデラーの強い味方です)。
f:id:himetaka2018:20220403180643j:imageこれを長さ4mmに切出し、トイレ窓の大きさに合わせてちょっとずつ周りを削ってピッタリサイズにします。
ラベル用紙に比べて側面との段差が少なくなっています(0.3mm厚だとツライチに近くなりそうです)。
サイズを合わせる際に#400でヤスると端がモケモケになったので、可能な限りカッターで削って#800で整えました。

f:id:himetaka2018:20220408160804j:image車体の緑色は、グリーンマックスの緑2号と緑15号を適当に混ぜてそれらしい色にして手塗りしました。
一番下のストローは、塗料をビンから取り出す時に使います。
f:id:himetaka2018:20220408161018j:imageパーツがちっちゃいので固定するためにテープに貼って塗ったら、はみ出た塗料が餃子の羽のようになって固まってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220408161150j:image周りをカッターナイフで切ってからトイレ窓に貼ってみました。
う〜ん…ちょっとイメージと違って埋めた感丸出しになってしまいました。
色もかなり異なっていますが、今回はこれで埋めた事にします。
f:id:himetaka2018:20220405231916j:image各種標記類については、車番とトレインマークおよびグリーンマークは製品に付属のシールを、方向幕はペンギンモデルの行先側面方向幕シールNo.53「やくも・スーパーやくも」から白字でJR使用の出雲市行を、種別サボはペンギンモデルのアクセサリーシールAS11「特急用サボ」を、号車サボはペンギンモデルのアクセサリーシリーズAS1「号車札 黒 」から号車付のものを使用しました。
幸いなことにやくも色の車両にはJRマークやJR-Wマークは付いていないので、これらの調達は不要になります(準備しろ!って言われても入手困難ですが)。
f:id:himetaka2018:20220408161618j:image出雲市方面先頭車の1号車(クハ381-132)で、自由席の禁煙車両です。
客扉側のサボに「特急・自由席」を、反対に「特急・LTD.EXP.」を貼りました。
f:id:himetaka2018:20220409001429j:image4号車のグリーン車(サロ381-28)で指定席の禁煙車両です。
この車両はトイレ窓が塗り分け線にかかっているので、塞いでいるのがよりはっきりとわかっちゃいます。
f:id:himetaka2018:20220408234418j:image付属のシールは3種類ありますが、なぜか381系100番台国鉄色2両セットに付属のシールのグリーンマークだけが極端に小さくてGreen Car表示もなく、なんの車両に使うのかナゾです。
f:id:himetaka2018:20220408163824j:image5号車はパンタグラフ付電動車のモハ380-78で、4両編成の場合は喫煙の自由席になります。
f:id:himetaka2018:20220331212901j:imageモハ380のパンタグラフは標準的な直流電車用のPS16で、通常はシューとホーンが一体型の2本タイプですが、JR西日本ではホーンが1本タイプのものが使われています。
f:id:himetaka2018:20220331190456j:imageこのホーンが1本タイプのPS16はKATOとグリーンマックス(GM)から製品化されています。
f:id:himetaka2018:20220403170543j:image比べてみるとKATO製の方がやや小さく、381系で使われていた上昇用バネに耐雪カバーがついた耐寒型になっているのですが、Bトレ用の取付け足がなくガイシの下4ヶ所で止める方式のため加工が必要です。
f:id:himetaka2018:20220405131404j:imageGM製は取付足があるので無加工で取付けられますが、上昇用バネが剥き出しの暖地仕様で下枠も1本だけになっています(PS16の下枠は2本のはず?)。
f:id:himetaka2018:20220403172546j:image簡単に取り付けられるGM製品でいいか、多少実車と違っていてもそもそもショーティーやし…とは思ったものの、今回はパンタグラフ装着車が1両だけやし根気のない自分でも出来るだろうと、取付け用の穴を開けてKATO製品を使うことにしました。
f:id:himetaka2018:20220408180433j:image取付け穴の位置を実際にパンタグラフを台座に置いて決め、0.7mmの穴を開けましたが、パンタグラフに付いている取付け足がヒコ歪んでいるので差し込むのに結構苦労しました。
f:id:himetaka2018:20220405230418j:image取付け足(ガイシ)の付け根で計測しないとダメですねぇ〜上手く収まらないので裏側から接着して強制的に止めましたが、経年劣化で抜け落ちる可能性が大です。
f:id:himetaka2018:20220408164101j:imageまたこの車両に動力ユニット3を入れています。
f:id:himetaka2018:20220409024428j:imageこのユニットにもKATOカプラー密連型A黒を取り付けたのですが、カプラーを捻るとボロッと外れてしまいました。
f:id:himetaka2018:20220409024329j:imageカプラー押さえ板がキチンと嵌っていないようですが、通常であればコゼッても外れる事はありません。
f:id:himetaka2018:20220409024650j:imageモノによってはカプラーがポケットにうまく収まらずに、カプラー押さえ板が浮いて浮いてしまう事がわかりました。
f:id:himetaka2018:20220409024922j:imageこのカプラー押さえ板が浮かなくなるまで、カプラーの根元部分を削ります。
客扉側のサボに「特急・自由席」を、反対に「特急・LTD.EXP.」を貼りました。f:id:himetaka2018:20220404010257j:image岡山方面先頭車の6号車(クモハ381-1)で、指定席の禁煙車両です。
この車両のみ専用金型で簡易貫通扉が表現され、実車通りワイパーも片側1本ずつになりトイレ窓もありませんが、窓割りの関係からか窓と妻板の間に変な空間があります。
客扉側のサボに「特急・指定席」を、反対に「特急・LTD.EXP.」を貼りました。
f:id:himetaka2018:20220409012756j:imageこれで「やくも色」時代の特急「やくも」は完了です。
f:id:himetaka2018:20220412105231j:image習作で作ったジオラマですが、やっぱり風景があるといいですね(自己満足)。

f:id:himetaka2018:20220330150633j:imageその後2010年8月2日から全列車が「ゆったりやくも」にリニューアルされ、現在でも381系が現役で活躍する唯一の特急ですが、ついに2024年春から273系が投入されることになりました。
f:id:himetaka2018:20220330150647j:image国鉄特急色が復活したこともあって最後の姿を見にいきたい気はありますが、コロナ前の大阪環状線103系(オレンジ色の電車)や三江線留萌本線(留萌ー増毛間)廃止時のように、近年の葬式鉄の過熱度合いは凄まじいモノがあるので、還暦を超えたジジィが出向くのはちょっと躊躇しています。
f:id:himetaka2018:20220311113052j:image
f:id:himetaka2018:20220311113046j:image写真は廃線前の2016年7月に撮影した増毛駅のホームと駅舎です。
鉄らしき方も含めて観光客はだ〜れも居らずに閑散としており、流石にこんな僻地を訪問するテツはい〜ひんのやなぁと勝手に了解してしまい、わずか5ヶ月後にあの喧騒があるとは思いもしませんでした。
翌2017年7月にも再訪しましたが、この時は廃線の宣伝効果があったのかかなりの観光客で賑わっていました(どの食事処も売り切れで昼食を食いそびれました)。
f:id:himetaka2018:20220322173754j:imageそれよりも北陸新幹線敦賀開業が近づいて来たので、マスコミや葬式鉄の方々が騒ぎ出す前に地元のサンダーバードを見にいかんと…

 

以上

 

 

今さらのBトレ 特急「やくも」② 1982年夏

40年間勤めてきたサラリーマン生活もとうとう残すところ半年となりました。

f:id:himetaka2018:20220330101633j:image一年以上前に整備したBトレ381系「やくも」編成を増車の上再整備しました。

f:id:himetaka2018:20220321015119j:image以前はBトレ381系の所有総数と作りたい列車の関係から7両編成に留めていましたが、その後新品2両セットが結構な割引価格で購入出来たり、またメルカリで4両セットを安く増備出来た事もあって総数が増えたため、この「やくも」を電化直後の1978年夏に岡山ー井倉間を乗車した時の9両編成に増車しました。
f:id:himetaka2018:20220321015136j:image追加した6号車と5号車のMM'ユニット(67)で、9両編成になるためモハ381には4軸駆動の動力ユニット3を装備しました。
f:id:himetaka2018:20220322163913j:imageまた以前は車番ステッカーだけだったBトレにも各種サボや方向幕まで貼ることにし、9両全車にサボステッカーを貼ります(写真は美軌模型店の各種サボを貼ってみたクハ481)。
f:id:himetaka2018:20220322234345j:imageこれまで特急列車は美軌模型店製の車番・種別愛称サボ・行先サボ/方向幕を使ってきましたので、今回も美軌模型店製品を使おうとHPを見たら上の写真の告知が…
ビックリしました、もう4ヶ月近く入院されていることになります。
確か昨年12月12日に退院されたばっかりだったはずなのに…ただただ早期の復帰をお祈りするばかりです。
f:id:himetaka2018:20220321015208g:imageなので今回はペンギンモデル製のシール(写真はHPから転載)を使いましたが、愛称サボは付属しておらず、種別サボ(AS11)も別途必要になります。
ただ特急「やくも」は381系になってから愛称サボは取り付けられていないと思われるため、客扉側サボを「上が白地に赤字の特急・下が赤地に白字のLTD.EXP」で、反対側のサボを「上が白地に赤字の特急・下が緑地に白字の指定席/青地に白字で自由席」としました。
f:id:himetaka2018:20220321020430j:imageで何号車が自由席だったのかですが、探し方が悪いのかネットでは当時の編成を検索することが出来なかったので、1978年7月版の時刻表を調べました(資料持っているのにズボラすべきではありませんね)。
f:id:himetaka2018:20220321020443j:image巻末の編成表から出雲市方の1号車から3号車までが自由席車両だった事がわかりました。
f:id:himetaka2018:20220321225627j:image余談ですが、編成表にある「まつかぜ3・2号」「はまかぜ」「あさしお」は、伯備線電化で「やくも」の運用を終えたキハ181系が充当されています(キハ82系から更新)。
f:id:himetaka2018:20220330102651j:imageもしこの時、両数の関係からキハ82系のまま残った「まつかぜ1・3号」もキハ181系に置き換えられていたら、この時点で余剰車となって形式消滅した食堂車(キサシ180)も生き延びていたことでしょう。
f:id:himetaka2018:20220328125822j:image全車とも方向幕・号車番号・種別サボの貼付けの他に、カプラーをKATOカプラー密連形A(黒)に交換しました。
またトイレ窓の白色化は、従来のガラスパーツ塗装はやめて、4.0mm x 1.5mmに切り出したラベル紙(KOKUYO はかどりラベル t0.07mm)を貼る方法を採用しました。
本当はt0.3mmのプラペーパーを貼るとガラス面がツライチになって実感的なのですが、先にシール貼ってしまったので分解したくなかったのと、側面パーツの窓とピッタリサイズにするのに大概手間がかかるのでやめました。
f:id:himetaka2018:20220330215609j:imageただサボの内容を調べるためにネットの写真を漁っている時に、あれ?モハ381にトイレがない??ということに気がつきました。
改めてBトレwikiを確認すると「モハ381とモハ380の側面は作り分けられていない(どちらにもトイレがある)。」としっかり記載されていました。
知らんかった……今さらどうにもならんし、どうか出来るウデもないし、でそのままです。
f:id:himetaka2018:20220328130251j:image出雲市方面先頭車1号車自由席のクハ381 127と岡山方面9号車指定席のクハ381 128です。
車番は新製投入時の第一編成のものを使っています。
f:id:himetaka2018:20220328123657j:image2号車と3号車のM'Mユニット(68号車)で自由席で、パンタグラフは全てKATO製11-420 直流パンタグラフ PS16 Bタイプを使っていますが、なぜかあ折り畳むと避雷器に当たります。
f:id:himetaka2018:20220328132443j:image4号車のグリーン車(サロ381 23)で、もちろん指定席です。
f:id:himetaka2018:20220328150408j:image5号車と6号車のM'Mユニット(67号機)で指定席です。
前述の通りM車のモハ381 67に動力ユニット3を入れています。
f:id:himetaka2018:20220328151944j:image7号車と8号車のM'Mユニット(66号機)で指定席です。
こちらにもM車のモハ381 66に動力ユニット3を入れています。
f:id:himetaka2018:20220330102321j:imageこれで1978年7月の伯備線電化当初の編成が完成です。
f:id:himetaka2018:20220330101818j:image

続いてJR時代のやくも色になった特急「やくも」の整備にかかります。


以上