ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ 683系特急「サンダーバード」①

f:id:himetaka2018:20231113191927j:image今年3月18日のダイヤ改正で運用が終了したキハ85系特急「ひだ」で富山に行った帰りに、来年3月に敦賀止まりになる681系/683系特急「サンダーバード」に金沢から乗りました。
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f:id:himetaka2018:20230417142527j:imageそもそも大阪と北陸地方を結ぶ特急列車は「雷鳥」で、北陸本線富山電化後の1964年12月25日から向日町運転所(大ムコ)の481系11両編成で運転開始しました。
f:id:himetaka2018:20230418162913j:imageJR化後の1989年3月11日からパノラマグリーン車とラウンジカーを連結した速達タイプの「スーパー雷鳥」が登場しました。
f:id:himetaka2018:20230418164027j:imageそして1992年12月26日に臨時特急「雷鳥」85・90号として、681系の試作編成での運行を開始しました。
時刻表で「ニュー雷鳥」として紹介されたこの列車、1994年に「スーパー雷鳥」のパノラマグリーン車の先頭席を調達して輪島・金沢に行った際に金沢→京都間を乗車するつもりでしたが、車両検査のための運休期間と重なってしまい実現しませんでした。
f:id:himetaka2018:20230418175547j:imageさらには1995年4月20日から681系量産車を投入して「スーパー雷鳥(サンダーバード)」として運行開始、1997年3月22日には「サンダーバード」に改称されました。
f:id:himetaka2018:20230418175911j:image2001年3月3日から683系を投入して「スーパー雷鳥」を廃止、4000番台投入後の2011年3月12日に使用車両が681系・683系に統一されたことにより、とうとう由緒ある「雷鳥」は「サンダーバード」に統合されて廃止されてしまいました。
f:id:himetaka2018:20230510083805j:image2015年秋頃から全車両に対してリニューアル工事が施工されました。
f:id:himetaka2018:20231113235931j:imageさて、この683系サンダーバードは2回製品化されました。
f:id:himetaka2018:20230410010335j:image最初は2009年7月16日に、NewHGフレームで基本Aセットと増結Bセットの4両セットx2種類が発売されました。
f:id:himetaka2018:20231112171345j:imageこのセットはクロ683-0・サハ682-0・モハ683-1000・クハ683-700・サハ683-300・クモハ683-1500・クハ682-500・モハ683-1300で構成され、実車通りの編成にするには基本編成に2両含まれるサハ682-0のためにAセットが2つ必要となりますが、このためにもう1箱買う気がしなかったので購入当時は5号車のサハ682-0が欠落した8両編成としました。
f:id:himetaka2018:20231112013449j:imageなお、Bセットのモハ683-1300はAセットのモハ683-1000と同じ金型ですが、実車の1300番台車は富山方の乗降扉が準備工事となっており、扉の外形全体が側面とツライチの板で塞がれていて窓は形もありません。
f:id:himetaka2018:20230417095218j:image説明書では実車との差異は窓が塞がれているだけと書かれていますが、実際には扉自体が準備工事のため大幅に異なっています。
f:id:himetaka2018:20230410010753j:image6年後の2015年7月9日に再販されましたが、基本車種をクロ683・サハ682・モハ683-1000・クハ683-700だけとし、これにクハ682-500用屋根・サハ683-300用側面+妻板・クモハ683-1500用側面+屋根を付属させる構成に変更されました。
f:id:himetaka2018:20231113154033j:image従って2箱では貫通型先頭車が2両しか揃わず3箱で6+3の9両編成になりますが、当時はそんなことは知らずに前回同様2箱で大体カタチになると思って予約購入、届いてから6ヶ月くらい放置して開封したら2箱では基本編成にしかならない事が判明して大慌てで模型屋を探し回ってもう1箱入手しました。
Bトレは発売される機種の案内はありましたが仕様は製品が発売されるまで不明で、このようにパッケージを開けて慌てて追加購入することが多々ありました。
f:id:himetaka2018:20231114094204j:imageただ3箱で6+3両編成を使った場合、使い道が全くないクロ683×2両の他にサハ682が1両余るため、若干グレー塗装が濃いのは気にしないことにして2009年製品の5号車サハ682-0として組込み、はからずも2009年の購入当時に諦めた6+3両編成にする事が出来ました。
f:id:himetaka2018:20230508125652j:imageなおサハ683-300の組み立てに際して窓パーツ2箇所と側面パーツ1箇所の加工が必要なのですが、勘違いして3箇所とも窓パーツを加工してしまうというミスをやってしまい、正規の9両編成とエラーのあるサハ683を組み込んだ9両編成の計2本ができました。
f:id:himetaka2018:20230604154853j:imageこの683系サンダーバードは結構人気があるためサハ683単品での入手は困難と諦めていたのですが、うまいタイミングでヤフオクにポロッと出品されたのを見つけて即決で落札し入手する事が出来ました。
f:id:himetaka2018:20230604155523j:imageただ届いたモノは加工された窓の形状が良くなかったため、ガラスパーツだけを使うことにして精密ドライバーと小型ピンセットを使って一旦分解しました。
f:id:himetaka2018:20230605002746j:image失敗した車両の側面に窓を開け直し、前述のガラスパーツを使って再度組立てます。
手前味噌ですが、ちょっとはマシになった気がします。
f:id:himetaka2018:20231113103504j:image基本編成が和倉温泉行、付属編成が富山行だった頃の編成(5-7号車が自由席)とします。
f:id:himetaka2018:20231113103419j:image編成は683系が登場した頃の2001年5月がターゲットですが、手持ちの関係で1999年5月のJTB時刻表を参考にしたので若干怪しいです。
f:id:himetaka2018:20231112160947j:image付属の車番ステッカーが2009年版は黒文字でしたが、2015年版は銀文字でプレートタイプとなり実車に近くなっていますので、こちらのステッカーを使用しT23+T33編成とします。
f:id:himetaka2018:20231113011439j:image製品に付いていない方向幕などのステッカーはKATO Assy「4510E1 683系6両基本セット用シール」を使って、行先・種別・客扉横の表示を貼り付けます。
f:id:himetaka2018:20231113104740j:imageこのステッカーに収納されていない基本編成の和倉温泉行方向幕は「4510-3E1 683系サンダーバードRNシール」を使います。
f:id:himetaka2018:20231113105239j:image同じくステッカーに収納されていない付属編成の客扉横表示は「4266-3E1 681系しらさぎシール」の7-9号車用を使用しました。
なお、動力ユニット3x2個(モハ683-1000/1300)と走行台車T/T改を使ってNゲージ化しました。
f:id:himetaka2018:20231113110247j:imageパンタグラフは、当初KATOの「11-403直流下枠交差パンタグラフPS22」に交換していましたが、Assyパーツ「4267 サハ680パンタグラフWPS27」が無加工で装着出来ることを知り、こちらに換装しました。
f:id:himetaka2018:20231113112600j:imageこの2つはサイズや精密度は似たようなものですが、WPSはばねがむき出しでPS22はカバー付きで最大の違いは碍子高さで、碍子が高い交直流用のWPSの方が雰囲気が良いです。
f:id:himetaka2018:20231113113521j:image何故かクハ682-500のパンタグラフ取付穴はWPSの4つ穴に対応しておらず、これまでの経験から穴を開けても上手くいかないので、そのままPS22を付けています。
f:id:himetaka2018:20231113143449j:image取り敢えず整備完了しました。
f:id:himetaka2018:20231113154558j:image基本6両+付属3両編成で、登場時から北陸新幹線開通まではクロ683側が大阪方面でした。
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続きます。