ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ 1976年夏の紀州路 113系新快速/快速

f:id:himetaka2018:20210705114522j:image整備中の113系0番台初期非冷房車8両編成ですが、天候不順で屋根板の塗装が出来ずに作業が進まないので、その間に手に入れた阪和線113系を整備します。f:id:himetaka2018:20210705114454j:imageメルカリに出品されていた4両編成の113系初期型関西色を見て、初めてこの色の電車(阪和線快速)に乗った1976年初夏の日帰り旅行を思い出しました。
面白いことに調査してみると記憶に残っている内容とことごとく異なっていることが発覚しました。記憶では名古屋からキハ58系の急行「かすが2号」に乗り、途中で解併結しながら関西本線奈良線・桜井線を経由して和歌山線に入るルートで和歌山に出た事になっていました。ところが調べてみると和歌山線を走る急行は京都発の「しらはま1号」だけで、かつ「かすが」とは併結されないためこのルートで名古屋から和歌山に行くことは出来ません。順当に考えて急行「しらはま」で京都から和歌山に行っただけと思われます(以前は名古屋発着の「しらはま」があったようです)。f:id:himetaka2018:20210703153421j:imageまた和歌山から天王寺までの阪和線で、冒頭に述べたように113系快速電車に乗りました(写真は1982年秋に関西本線で撮影)。乗った時に「涼し〜」と思った覚えがあったため、京阪神と違って阪和線は新快速だけでなく快速も冷房されていると信じていましたが、こちらも調べてみると1976年4月時点で関西色14編成中冷房車はたった2編成しかないことがわかり、たまたま冷房車に当たった可能性がないとは言えませんが、この旅行で和歌山の高校生と知り合いになった縁でこの後何回か和歌山へ行ったので、この時に乗った新快速電車と記憶がまじってしまったのだと思われます。f:id:himetaka2018:20210629161829j:image阪和線113系は、大阪万博輸送用に大船区から転入してきた0番台初期車が、初代京阪神新快速として活躍した後に6両x3編成(全て冷房車)が鳳区に移って阪和線新快速となったのが最初です。従って紀勢本線が電化されるまでは全車0番台のグロベン冷房改造車でした。なお虎の子の冷房車を転出させるに当たって大鉄局はかなり抵抗したらしいです(そりゃそうでしょう)。f:id:himetaka2018:20210705013412j:imageさて冒頭の113系関西色4両セットは西日本スペシャルと思われ、全てグロベン仕様の初期型冷房改造車組立品で付属品やステッカーなし・HGシャシの台車レリーフが一部欠如していたせいかかなり安かったので思わずポチッと…今さら増車してどうする?と後悔していたところ、今回の大規模整理で買った記憶のないパート4の113系初期型阪和色6両開封セットが出てきました(おぉ!)。f:id:himetaka2018:20210710151745j:imageこの製品は2軸シャシだったので、台車レリーフの足りない関西色とまとめてKATOの小型車両用台車/動力ユニットを使ってN化しました。f:id:himetaka2018:20210710164001j:imageこれらにはDT33風のオイルダンパー付コイルバネ式(通勤電車1)、DT61風のボルスタレス式エアサス(通勤電車2)、DT32風のインダイレクトマウント式エアサス(急行電車1)があります。f:id:himetaka2018:20210709131040j:image今回は形状がDT21Bと似ている通勤電車1(11-099)を使用し、M車(モハ113)に動力ユニット(11-105)を入れます。また編成車端部を除いてカプラーを11-703 KATOカプラー密連形Aに交換、先頭車の運転台側はピン付ブロックを使うのでカプラーを撤去してカプラー取付部をカットします。f:id:himetaka2018:20210703155027j:image113系初期車のジャンパ栓は冷房改造時にKE76x2連に変更されたと思っていたのですが、ネットの写真を調べてみると鳳区(天オト)所属車では0番台しかいなかった時代には改造されてなかったようです。f:id:himetaka2018:20210629131328j:imageそこで湘南色非冷房車と同様に先頭奇数車のジャンパ栓受けのモールドに0.6mmの孔を開け、α-modelのKE58ジャンパ栓(ケーブル付)を差し込んで瞬間接着剤で固定します。スカートに当たる部分を削り、GM鉄道カラー灰色9号とタミヤエナメルXF-1フラットブラックを筆塗りしました。天オトの信号炎管は写真で見る限りバラバラなので取り敢えず製品(凸型)のままとしました。関西色車両の先頭車は一旦分解して運転台側のブロックをピン付に交換、ピン付ブロックが当たらないようにシャシの端を切り取り、全車に貼ってあった車番シールを剥がしました。阪和色は運転台側にピン付を、その他のブロックもHGシャシ用に交換して組立て、シャシは余剰品のHGシャシを、パンタグラフはKATO11-420 PS16Bを使用しました。f:id:himetaka2018:20210710154126j:imageKATOの小型車両用台車はBトレの走行台車やN用台車に比べてホイルベースが短いため床下にスカスカ感があるなぁと思っていたら、銀河モデルの床下バリューセットなるものが出てきました。f:id:himetaka2018:20210704160300j:imageHGシャシ・小型車両用動力ユニットを対象にウェイトと床下機器レリーフ(M車用とT車用に分かれており、かつ空気側と電気側が表現されている!)がTcMM'Tc分セットされています。f:id:himetaka2018:20210709123422p:image旧型国電用とありますが全部で13種類もラインナップされていたようです。f:id:himetaka2018:20210704182333j:image床下機器レリーフはこんな感じで取り付けます。f:id:himetaka2018:20210704182439j:imageウェイトはシャシの凹みにピッタリハマり、今まで使っていた板オモリとはフィット感が全然違います。あくまでもHGシャシに限りますが。f:id:himetaka2018:20210704195008j:imageM車のウェイトはこんな感じで、ちょっと重量が足りない気がします。f:id:himetaka2018:20210704202829j:imageモハユニットは床下機器レリーフの向きを揃えます。f:id:himetaka2018:20210704194643j:image逆にクハ111 は向きによって方向を変えます。
雰囲気向上には便利で使えるパーツだと思ったのですが、流石にBトレ壊滅状態の現在ではとっくの昔に廃版になっていました。業界みんなで新興のBトレを盛り上げようとしていたようですが、所詮オモチャ屋に過ぎなかったBANDAIには伝わらなかったようで、囲い込みと間違った方向に走って「売れなくなったからや〜めた」という判断をされたのは残念です。最後は箱物2両で2.700円、機関車1両で1,620円もしたので、金か熱意がある方しか買わなかったでしょう。f:id:himetaka2018:20210705020044j:imageこのB-208床下バリューセット旧型国電用は2つしか持っていなかったため、阪和色編成には残り1セットとB-003ウェイト[HGフレーム対応]、および形状は異なりますがB-110床下機器 20系客車用を使いました。f:id:himetaka2018:20210710151920j:image床下機器の特徴をしっかりと表現してあるので、正しく使うとかなり見栄えが良くなると思いました(こんなとこまで見る人は少ないと思いますが)。f:id:himetaka2018:20210705114409j:imageさて車番ですが、1976年当時の阪和色車番は付属ステッカーには収録されておらず、関西色もクハ111 はあるのですがモハユニットが1976年当時は非冷房車だったものしかなかったので、前面方向幕・所属表記および阪和線新快速のヘッドマークと一緒に探しています。f:id:himetaka2018:20210706124206j:image

 

以上