ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ 飯田線① 52系狭窓流電

整備した電気機関車の走行試験に必要なポイントスイッチと二股フィーダーの入荷を待っていたところ、発注した店からメールが届きました。「入荷予定が7月末から盆明けに延期されました。以上おわり」はぁ!?発注したの6月14日なんですけど…ポイントスイッチってそんなに需要のないパーツなんですかね〜f:id:himetaka2018:20200810125607j:imageそこでこの間に私の好きな旧国を整備しました。f:id:himetaka2018:20200810125236j:image旧国廃止直前の1983年2月に飯田線を訪問しました。既に流電や流電由来のクハ47 150番台は廃車され、元関西急行電車で唯一残った合の子の53007・53008が頑張っていました。f:id:himetaka2018:20200814173916j:image今回整備したのはこの時に見ることが出来なかった流電です。使ったのは「飯田線4両編成クモハ52形+サハ48形 4両セット」で、1箱で晩年の飯田線を走っていた編成が組めます。f:id:himetaka2018:20200808185702j:image編成両端のクモハ52は、1936年から製造された関西急行電車(今の新快速)用の2扉クロスシート車であるモハ52系の制御電動車です。製品は狭窓流電と呼ばれる一次車(52001・52002)で、この2両の外観上の目立つ違いはジャンパ栓受の有無とパンタグラフの型式です。なお製品のプロトタイプは52001のため、細かい部分で52002とは後述の差異があります。f:id:himetaka2018:20200801142631j:imageいずれも運転台側はピン付きのブロックを使ってダミーカプラー(SGシャシ付属のシャンクの長い密連)を付け、連結側はKATOカプラーの中でもジャンパケーブル付の密連タイプ(KATOカプラー密連形A黒)を使ってみました。f:id:himetaka2018:20200803184837j:image52001は奇数向き車なので前面にジャンパ栓受を取付けます。刃先が当たりそうな部分にマスキングテープを貼りまくって養生し、デザインナイフでモールドされているジャンパ栓蓋を慎重に削りとり、0.7mmの穴を開けた後に削ってハゲた部分にガイアカラー1003青15号を塗ります。f:id:himetaka2018:20200802151152j:image本来のジャンパ栓はKE52なのですがパーツを見つけることが出来なかったので、GMの8037 KE76ジャンパ栓納めを使いましたが、なんか形が違うような…f:id:himetaka2018:20200802151404j:imageそこで写真を見て比較的似ていると思われるKATOのZ04C0192 ジャンパ栓KE70に交換し、蓋に青15号を、ケーブルにエナメルのフラットブラックを塗りました。f:id:himetaka2018:20200801142445j:imageまた本車は昭和34年4月の事故の復旧時にパンタグラフをPS13に交換されているので、GMの5802 PS13Nパンタグラフを装着しました。これは無加工で取付けることができます。f:id:himetaka2018:20200801142813j:imageこの52001は動力車にするので、Bトレ純正の動力ユニット3の前部カプラー部を切り取りf:id:himetaka2018:20200803181120j:image付属のウェイトをユニットと車体屋根裏に取付けます。f:id:himetaka2018:20200803184303j:image最後に屋根上機器にライトグレイを塗り、車番を貼って完了です。f:id:himetaka2018:20200808184937j:imageクモハ52002は偶数向き車なので、前面にモールドされているジャンパ栓受は不要なため、これまた周りをマスキングテープで覆ってから削ります。f:id:himetaka2018:20200808185143j:imageある程度削ったらライトリムやステップに損傷が出始めたため、土台部分は諦めました。削り跡のハゲた部分に青15号を塗りますが、ラッカー系の塗料は毎回ボテっとなるので、今回はかなり薄めて重ね塗りしてみました。f:id:himetaka2018:20200802172047j:image本車のパンタグラフは元々のPS11なので、TOMIXの0267 PS11パンタグラフを使い、現物合わせで0.7mmの取付け孔を開けて装着します(パンタグラフの足のスパンと台座の位置は合っていません)。f:id:himetaka2018:20200808185345j:imageこちらも屋根上機器をライトグレイに塗り、車番を貼り付けて完了です。f:id:himetaka2018:20200802145926j:imageさらに細かい事を言えば、52002の縦雨樋は客扉の後ろですし、前面助手席側の窓枠上部が狭くてワイパーが下枠に付き、窓上の手すりはもっと上の青色部分にあります。残念ながら私のウデでは太刀打ち出来る内容ではないので、修正は諦めます。f:id:himetaka2018:20200814205217j:image中間車のサハ48は1930年から製造された横須賀線向けの2扉クロスシート車であるモハ32系の初めての20m級三等付随車で、全28両中クハ化や3扉化されず戦災にも遭わなかった4両のうち2両(48021・48024)が飯田線で活躍しました。f:id:himetaka2018:20200814204421j:imageこの2両の外観上の差異は48024の側面裾にリベットがないことですが、そもそもこの製品、車体側面の窓の中桟の位置が違っているという大きなエラーがあることもあって、現状のままとします(もちろん加工しないことへの言い訳です)。f:id:himetaka2018:20200810131236j:imageなのでHGシャシを客車に転用(HGシャシのピンをKATO台車のストッパーに使用)するためSGシャシに変更、KATOカプラー密連形Aに交換した走行台車Tを装着して車番シールを貼れば完了です。f:id:himetaka2018:20200801002600j:imageあれっ?トイレ窓がすりガラスになっていない??よく見るとトイレ設置前の形態ですね〜妻板の窓が塞がれていません。さらに48024はもう一つの窓も小さくなっていたはずです。う〜ん、深みにハマって行くような気が…f:id:himetaka2018:20200810113203j:imageまずトイレ窓のすりガラス化ですが、Bトレの場合はガラスパーツが分厚いので不透明の塩ビ板を貼るわけにはいきません。そこでScotchの「はって はがせるテープ」をガラスパーツの上から貼って、すりガラスを表現しました。今回は手元にあったテープを使いましたが、もう少し透過度の低い(透き通らない)方がいいかもしれません。f:id:himetaka2018:20200808190242j:image次に妻板の窓塞ぎですが、窓を埋めるは手間が掛かるので、シルとヘッダーに挟まれていることを利用して上から0.1mm厚のプラペーパーを貼ってみたところ、左右の厚みに違和感がなかったのでこれを採用しました。f:id:himetaka2018:20200810203421j:imageGMの青15号が入手出来なかったので、ジェイズの鉄道模型車輌色22 スカ色青色を吹いて貼り付けましたが、色合いがちょっと違うようです。
f:id:himetaka2018:20200811170304j:imageまたあまりに薄いため、塗装後に固定していた両面テープから引っ剥がす時にベコベコになったため、貼りつけてから塗った方がいいみたいです。f:id:himetaka2018:20200814204813j:image48024の小窓は側面の中桟位置までの大きさなので、中桟から上を0.1mmプラペーパーで塞ぎましたが、製品はこの中桟の位置自体が間違っているため実車より小さくなってしまいました。貼る時に横着して流し込みタイプの接着剤を使ったら表まで流れ出て塗装がぐちゃぐちゃになりパーツの作成からやり直しに…f:id:himetaka2018:20200814205005j:imageなお、窓枠にピッタリとハマるように現物合わせでちょっとずつちょっとずつ削っていったので、妻板の窓3つ塞ぐのにかなりの時間を要する事になりました。f:id:himetaka2018:20200814173940j:imageいつもの廊下で撮影。

あ〜疲れた…続いて42系に行きます。

 

以上