これまで京阪大津線の車両整備の一環でパンタグラフの金属化を行ってきました。
600形と700形に使ったグリーンマックス製PT42Nと60型用のKATO製PS14は取付方法がBトレ互換だったためそのまま交換しましたが、碍子部取付けのため苦戦していた80型と800系を加工しました。
【800系】
実車に近いGM5808PT71Bを取付けましたが、いい加減に開けた取付穴に無理矢理押し込んだら不必要な応力がかかって折れちゃいました。
どうすべぇ〜と思案していたところにジャストなタイミングで800系のジャンク品を見つけ、即買い!
この中間車屋根板を使って再挑戦します。
ところでこのジャンク品、側面前の塗分が変で車幅灯も付いていぃひんなぁと思っていました。
さらに正面パーツの構成もかなり違ってるし…と思って調べてみました。
で、Bトレwiki様の情報によると2005年6月4日にスルッとKANSAI限定販売されたものはアチコチに間違いがあり、2013年3月14日に一般販売された時に新規設計による完全リニューアル品になったとのことです、えっ!?
ひょっとして金型が違う?と思って屋根板の裏側を確認すると各部の寸法がちょっとずつ違う…
車幅からして違うやん、ということは新旧の車体に互換性がない!ということを認識しました。
あ〜やってしまいました😞
旧製品の屋根板だけ交換して再生する計画かパァになりました。
ちゃんと確認すべきでしたねぇ😢英世さんが硬貨を数枚連れて財布から出て行かれました…
フリダシニ戻ル
気を取り直して、穴だらけになっている屋根板を使って正しい穴を開ける方法を考えることにしました。
パンタグラフは2個ともバラバラになってしまったので、2個目のPT71Bを用意します。
田舎ではパーツの入手に時間がかかるので、余分に買っておいてよかったです。
なお1個目のパンタグラフは壊れたわけではないですが、不器用な私が歪む拡大鏡を使ってコレを再組み立てするのは時間の無駄にしかならないので諦めます(菱形パンタなら簡単に修復できるんですが)。
前回失敗したのは、パンタグラフ取付け分が凹んでいて屋根板とジグの隙間が大きくなり、ピンバイスを垂直に立てられなかったため取付け穴が歪んでしまったと思われます。
そこでジグと屋根板をピッタリとくっつけるために凹凸のない屋根板裏面を使うことにします。
ジグをあててみると、ガラスパーツ取付穴に当たることとジグ両側の足が高過ぎることがわかりました。
ジグ両側の足をニッパーで半分ほどの高さに切り、片側の長さを少しだけ切り飛ばして縮めます。
これで屋根板とジグがピッタリとひっつきました。
さらにガタつきを抑えるためにマスキングテープで固定してからピンバイスで穴を開け直し、表の切屑を処理してからパンタグラフを押し込みます。
今回はさほど無理もせずに挿入出来たのですが、パンタグラフを持ち上げると上側のアームが水平に近い状態になったので修正を…ピン!!
慌ててピンセットと拡大鏡で直そうと奮闘するも状態は悪化の一途を辿りバラバラになってしまいました(精密ドライバは撮影の補助用です)。
で、今回の作業で都合3個のPT71Bがこの状態に…シングルアームのパンタグラフって死ぬ程壊れやすいって事を実感しました。
私の腕では無理だという事がよ〜くわかったので、Bトレ用の取付足が付いているKATO製の11-421シングルアームパンタグラフ(ダブルホーン)を使用します。
取付足が枕木方向で製品に開いている取付穴が小さいため、φ1.0mmのドリルで拡大してやると簡単に差し込めます。
形状はかなり異なりますがとっても良い雰囲気になったので、多数の不要な穴は見ないことにして完成とします。
最初からコレにしとけば良かったです。
【80型】
碍子部取付にもかかわらず金属製パンタグラフとは取付け寸法が異なっていたため、そのままでは取り付けが出来ませんでした。
屋根板にモールドされている巨大なパンタ台座を車体切断用のニッパーで切り飛ばし、周囲にマスキングテープを何重にも巻いて養生してカッターナイフで残った部分を切り取ります。
次にパンタグラフ取付け穴にタミヤ光硬化パテを塗り、ブラックライトで硬化させてからスティックヤスリで削り取ります。
最後はタミヤ・フィニッシングペーパーの600/1000/1200番で磨きます。
台座パーツは、屋根のカーブが似ていると思われる113系用の台座を使いました。
説明書通りにφ0.7mmとφ0.8mmの穴を開け、カッターナイフでパーツを切断します。
使用するパンタグラフはTomixの0250 PT-4212-Sです。
ゴム系接着剤を台座に塗っておおよその位置に置き、5分ほど待ってパンタグラフを差し込んで位置合わせをします。
さらに5分ほどおいてからパンタグラフを抜き、はみ出ている接着剤をピンセットで取り去ります。
これで加工は終わりですが、パンタグラフの足が非冷房車並みに長くなっています。
鉄道コレクションの80型を見ると、碍子部分まで入っています(こちらはPG16で碍子部が分厚いのでよくわかる)。
で、φ0.7mmのドリルで取付け穴を貫通…
ゲッ!台座が一緒に回る💢取れちゃいました😢
パーツが小さ過ぎて接着面積が足りないのか、そもそもゴム系接着剤に接着力がないのかわかりませんが、取り敢えずもう一度接着します。
接着剤が乾いてからパンタグラフを差し込んでみましたが、再接着の際にズレたようで足を矯正しないとハマりません。
ピンセットで強制的に足を差し込んでいると…台座がポロっ👊
思わず屋根板を床にきつけそうになりました😤
続きます。