ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ キハ58系の分類

f:id:himetaka2018:20230212173808j:image最近になってメルカリ・ヤフオクからの転属車が増えてきました。
開封品は問題ないのですが、組立品の場合は台車レリーフが半分ぐらいの確率で間違っていました。
またボディの間違いはあまりないのですが、キハ58系の場合は選択パーツが多くあることからほぼ正しく付いていなかったため、年齢のせいもあるのか前に調べたことは直ぐに忘れ去ってしまって毎回調査していたので、正しい姿を記録しておくことにします。
f:id:himetaka2018:20230213102206j:image先ずキハ58とキハ28のBトレ的形状分類を鉄道ピクトリアル別冊の「国鉄形車両の記録 急行形気動車」から抜粋します。
・キハ58 0番台:1961年5月〜1963年2月に製造されたキハ58 1-312で、客扉下隅に丸窓がない。
・キハ58 400番台:1963年4月〜1966年5月に製造されたキハ58 401-793で、客扉下隅に丸窓がつく。
 キハ58 655-793は出入台上部に通風器が増設されているがBトレ的には一緒。
・キハ58 794以降はトイレ窓の形状が変わり、キハ58 1101〜は前面窓が曲面ガラスになる。
・キハ28 0番台:1961年5月〜1963年2月に製造されたキハ28 1-203(2001-2203)で、客扉下隅に丸窓がない。
・キハ28 300番台:1963年9月〜1967年5月に製造されたキハ28 301-485(2301-2485)で、客扉下隅に丸窓がつく。
 キハ28 398(2398)以降は機関冷却水張込口が車体中央に移設されたが、Bトレにはその表現がないため関係なし。
 キハ28 415-485(2415-2485)は出入台上部に通風器が増設されており、Bトレでも後位のベンチレーター追加は可能。
・キハ28 486(2486)以降はトイレ窓の形状が変わり、キハ28 501-504・1001-1024(3001-3024)・1505-1510(2505-2510)は前面窓が曲面ガラスになる。
キハ28の場合、冷房用4VK発電装置を搭載したものは+2000番に改番されていますが、冷房装置のみ搭載された車両も数両存在しており、2000番台車でないからと言って必ずしも非冷房車ではありません。
f:id:himetaka2018:20230212173926j:imageさて、Bトレにおけるキハ58系はかなり早い段階のパート3(2003年3月発売)で製品化されたにもかかわらず、キハ58/28の屋根・側面の初期車/長大編成対応車・冷房改造/非冷房車などの差異が実に的確に表現されています。
f:id:himetaka2018:20230214092755j:image中でも冷房/非冷房は屋根上のクーラーの有無だけでなく、正面・妻板パーツの冷房用ジャンパ栓納めの有無や妻板の配電盤の有無まで差別化されています。
f:id:himetaka2018:20230213124405j:imageただこれらのパーツがキハ58/28の両方に付いているのではなく、テキトーに割り振られているため一つの仕様で揃えるにはそれなりの数が必要でした。
ここまで違いが表現されていなければ気にならなかったのですが…
f:id:himetaka2018:20230212213732j:imageキハ58とキハ28の違いは屋根板だけと認識しています。
2エンジンで床下に設置出来なくなったトイレ用水タンクが屋根上にあるのがキハ58です。
f:id:himetaka2018:20230212213626j:imageガラスパーツにそれぞれキハ58/キハ28の刻印がありますが、私には違いが分かりません。
側面はキハ58に付属する小窓がないのが0番台でキハ28付属の小窓があるタイプがキハ58-400/キハ28-300番台ですが、後年に窓が埋め込まれたものも存在します。
f:id:himetaka2018:20230212214349j:imageキハ58とキハ28に含まれる、非冷房車と冷房改造車の前面/妻板パーツの区分けは上図のようになります。
f:id:himetaka2018:20230212214548j:imageキハ58に付属する寒地型とされるシャッター式タイフォンが再現された前面パーツで、下の冷房改造車用は冷房電源用のKE8(右側)と冷房制御回路用のKE53C(左側)のジャンパ栓納め・ケーブルがモールドされています。
f:id:himetaka2018:20230212230341j:imageこちらはキハ28に付属する暖地型と称するスリット式タイフォンが再現された前面パーツで、寒地型と同じく冷房改造車用には2つのジャンパ栓納めとケーブルがモールドされています。
f:id:himetaka2018:20230212230959j:image妻板は上の非冷房車用がキハ58に、下の冷房改造車用がキハ28に付属します。
冷房用配電盤はサイズ的にはキハ58用(キハ28用は上下に3mm程大きい)で、移設されたゴミ箱の出っ張りや冷房用の2つのジャンパ栓納めも表現されています。
f:id:himetaka2018:20230213135811j:imageキハ58系国鉄急行色は2003年11月27日発売のベストリピートパート2で再販され、その後2005年4月25日にキハ65と淡緑色の帯付きキロ28を含んだ4両セットとして、2009年8月20日にキハ58・キハ28だけの2両セットとして発売されました。
f:id:himetaka2018:20230213133620j:image今回の記事用に、最後に発売されたキハ58とキハ28の2両セット2箱を使いましたので、暖地型の非冷房編成と冷房改造編成として組み立てました。
f:id:himetaka2018:20230213135043j:image写真上の非冷房編成は1970年ごろの急行「あしずり」に仕立てるつもりで高松区(四カマ)の所属標記と非冷房車の車番インレタを、下の冷房改造編成は1974年6月の急行「みまさか」「伯耆」あたりに使用するつもりで、鳥取区(米トリ)の所属標記と車番のインレタをこれから探します。

以上