ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

比叡山に登ってみた

先日、比叡山延暦寺に行ってきました。
f:id:himetaka2018:20221225142323j:image参拝に行くと言うより、滋賀県側と京都府側にあるケーブルカーに乗るのが目的です。
f:id:himetaka2018:20221225022403j:image冬季(12/5〜1/3)限定の比叡山フリーパスを使いました。
f:id:himetaka2018:20221225022900p:imageこのパスは滋賀県側の出入口であるJR湖西線比叡山坂本駅から、江若バス・坂本ケーブル比叡山内シャトルバス叡山ロープウェイ&ケーブル・叡山電車と京都側の出入口である出町柳までが全てフリー乗車区間で、延暦寺の拝観券も付いていて税込3,000円とお得ですが、冬季は比叡山内の西塔と横川に行くバスは運休するので注意が必要です。
f:id:himetaka2018:20221225113713j:image比叡山滋賀県側口であるJR湖西線比叡山坂本駅で、ここからスタートします。
f:id:himetaka2018:20221225114858j:imageもともとは湖西線建設のため1969年10月31日に営業を終了した江若鉄道日吉駅があった場所です。
f:id:himetaka2018:20221228132237j:image現在でも駅の北側に湖西線から分かれていく線路跡の道路が残っています。
f:id:himetaka2018:20221225105729j:image伝教大師最澄1,200年魅力交流の一環として運行されている「比叡山びわ湖<山と水と光の廻廊>統一デザイン車両」で、2022年1月1日から比叡山坂本駅ケーブル坂本駅間を走っているケーブル坂本線で運転されています。
f:id:himetaka2018:20221225163753j:imageこんなローカルバスですが、しっかりとバスコレで製品化されています。
f:id:himetaka2018:20221225030611j:image比叡山坂本駅前から30分間隔で運行されているこのバスでケーブル坂本駅までいくのですが、腹ごしらえのために京阪電車坂本比叡山口駅で途中下車して地元では超有名な鶴㐂そばに行きました。
f:id:himetaka2018:20221229134933j:image料理の写真は撮っていないので割愛し、バスが出た後だったので歩道が整備されている坂本の旧町を15分ほど歩いてケーブル坂本駅に行きました。
f:id:himetaka2018:20221225124754j:imageこのケーブル坂本駅ケーブル延暦寺駅と共に1927年の開業時の建物で、1997年に国の登録有形文化財に登録されました。
f:id:himetaka2018:20221225123856j:imageここから坂本ケーブル比叡山延暦寺まで登ります。
この坂本ケーブルは正式には比叡山鉄道線といい、1927年3月15日に開業した全長2,025 mの日本最長(1966年までは群馬県伊香保ケーブル鉄道)のケーブルカーで、比叡山交通機関では唯一通年営業しています。
f:id:himetaka2018:20230105114152j:image実際に乗ってみると山の中をトコトコ走るイメージで、急坂をグングン登って行く感じは余りしませんでした。
f:id:himetaka2018:20221225134102j:image2006年に電源が蓄電池化され架線が撤去されたので視界は良好ですが、それほど開けている感じもありませんでした。
なお駅構内には架線があり、車輌にはここから蓄電池に充電するためのパンタグラフが付いています。
f:id:himetaka2018:20221225134556j:image11分でケーブル延暦寺駅に到着します。
滋賀県側の風景はこの駅付近が最も良く見えます。
f:id:himetaka2018:20221225143045j:image北側の琵琶湖風景で真ん中辺りに琵琶湖大橋が見えていますが、この橋から北が本当の広大な琵琶湖で晴れていれば竹生島も見えるそうです。
f:id:himetaka2018:20221225143343j:image南側の瀬田川口辺りで、円筒形の建物は大津琵琶湖プリンスホテル、その左の橋が近江大橋で、その奥のJR琵琶湖線瀬田川橋梁は見えますが、さらに奥にある瀬田の唐橋は確認できませんでした。
f:id:himetaka2018:20221225023839j:imageケーブル延暦寺駅からほぼ平坦な道を10分程歩くと延暦寺巡拝受付があり、フリーパスを見せると入場券と称する冊子が頂け、中にガイドマップが載っているのでこれを参考にして根本中堂(総本堂)〜大黒堂〜大講堂〜阿弥陀堂・東塔と回って延暦寺バスセンターに行きました。
f:id:himetaka2018:20221229134353j:image根本中堂は現在60年ぶりの大改修中とかで、どでかい素屋根に覆われていました。
ただこのお陰で普通では見る事ができない屋根上とかを見学出来るのでお得感がありました。
f:id:himetaka2018:20221229134323j:image大講堂の横にある鐘楼では一回50円で世界遺産にある鐘をつく事が出来ます。
f:id:himetaka2018:20221225161301j:image流石に山の上にあるだけあって阿弥陀堂前にある水琴窟横の手洗い場(?)は、水が出た状態のまま凍っていました。
f:id:himetaka2018:20221225025752j:image冬季期間、延暦寺バスセンターから出ているバスは比叡山頂行き一択ですが、それ以外の季節ではJR湖西線堅田駅や京都駅方面にも行けるようです。
f:id:himetaka2018:20221225165509j:image江若交通の比叡山シャトルバスで比叡山頂に移動します。
ここのバスも2021年3月20日から統一デザイン車両で運行しているはずですが、来たのは普通の車輌でした。
f:id:himetaka2018:20221229132628j:image7分ほどで到着する比叡山頂には駐車場があるものの、琵琶湖側も京都側も殆ど視界が開けてなかったので素通りし、雪が少し残っている道を10分程歩いて比叡山頂駅に行き、叡山ロープウェイに乗車しました。
このロープウェイからは、眼前に松ヶ崎方面が広がり北は大原まで見通せ、北京都の風景が一望出来ます(写真撮るの忘れました)。
f:id:himetaka2018:20221227180734j:image叡山ロープウェイは1956年7月5日に叡山架空索道として開業したものですが、1928年10月21日に同じ場所に京都電燈が開業した架空索道線(1942年3月2日に京福電気鉄道へ路線継承し、1944年1月10日に廃止)との関係はわかりませんでした。
f:id:himetaka2018:20221223173607j:image比叡山頂駅から3分でロープ比叡駅に到着し、目の前にあるケーブル比叡駅に行って叡山ケーブルに乗り換えます(写真手前がロープウェイ駅)。
f:id:himetaka2018:20221227170309j:image京都側の斜面はかなり急峻でかつほぼ直線にレールが引かれているため日本一標高差があるらしく、先頭部分に乗っていると真っ逆さまに谷底に突っ込んで行く感じでした。
f:id:himetaka2018:20221227173934j:imageここの車輌は運転台が片隅式で前面の半分は座席になっており、特に谷側の先頭席(車輌正面の左側に見える白いものが先頭座席の背もたれシート)は迫力満点です。
この叡山ケーブルは、1925年12月20日に京都電燈が叡山電気鉄道部の鋼索線として西塔橋(現在のケーブル八瀬)と四明ヶ嶽(現在のケーブル比叡)間を開業し、1942年3月2日に京福電気鉄道へ譲渡されたもので正式名称は京福電気鉄道鋼索線です。
f:id:himetaka2018:20221223173201j:imageケーブル比叡駅から9分でケーブル八瀬駅に到着し、ここから叡山電車に乗り換えて出町柳まで行きます。
f:id:himetaka2018:20221229204047j:image以前は写真右方の高野川沿いに叡電八瀬比叡山口駅まで行けたのですが、この高野川にかかる木造橋が工事中で通行止めになっていたので、写真左方向の国道367号に一旦出て迂回しました。
f:id:himetaka2018:20221225161634j:imageこのおかげ(?)で叡山電車の列車が予定より一本遅れることになり、2018年3月21日に運行を開始した観光列車である「ひえい」に乗ることができました。
f:id:himetaka2018:20221227181056j:image知らなかったのですが、この「ひえい」も「比叡山びわ湖<山と水と光の廻廊>統一デザイン車両」だそうです。
f:id:himetaka2018:20221223125831j:imageまぁ乗ってしまうと外観ほど奇抜ではないのですが…
f:id:himetaka2018:20221229133152j:imageこちらも鉄コレで製品化されています。
さてこの叡山電車ですが、1925年12月20日に京都電燈が出町柳と八瀬(現在の八瀬比叡山口)間で営業を開始して1942年3月2日に京福電気鉄道へ譲渡された叡山本線と、1928年12月1日に鞍馬電気鉄道が山端(現在の宝ケ池)と鞍馬間で営業を開始して1942年8月1日に京福電気鉄道と合併した鞍馬線を、1986年4月1日に分離譲渡されたものです。
f:id:himetaka2018:20230102103337p:image京福電気鉄道は戦時の配電統制令で解散する京都電燈の鉄軌道事業を引き継ぐため1942年に設立されたもので、叡山電車に譲渡した叡山本線鞍馬線の他に嵐山線(四条大宮-嵐山)・北野線鋼索線(叡山ケーブル)・叡山ロープウェイを所有しています。
f:id:himetaka2018:20230102103225p:imageかつては福井県に元越前電気鉄道の越前本線(福井-京福大野、1974年に勝山-京福大野間が廃止、現在のえちぜん鉄道勝山永平寺線)、元三国芦原電鉄の三国芦原線福井口-三国港、現在のえちぜん鉄道三国芦原線)、元永平寺鉄道の永平寺線(金津-永平寺、金津-東古市間が1969年、東古市-永平寺間は2002年に廃止)、元丸岡鉄道の丸岡線(本丸岡-西長田、1968年に廃止)も所有し、二県にまたがり全く独立した3路線を持った唯一無二の鉄道でした。
f:id:himetaka2018:20230103102642j:image叡山電車は15分毎に運行されていて、始発の八瀬比叡山口から終点の出町柳まで13分で到着します。
f:id:himetaka2018:20221229203517j:image出町柳から京都の繁華街へ行くのはいくつか手段があるのですが、宿泊地が烏丸四条近辺だったこともあり、出町柳からはバスで移動することにしました。
f:id:himetaka2018:20221223124248j:imageところが「出町柳」という名のバス停が行先毎に複数あることを知らなかったので右往左往してしまいました。
何も考えずに一番駅に近いEのバス停に行ったら全部北行き!慌てて南行き道路に面していたDかと思って移動してみると方向は正しいが四条烏丸は通らない、まだ他にもバス停があるのかとDのバス停を色々調べたら、もう一本南の通りにAのバス停があるとの張り紙を発見してようやくAのバス停に辿り着きました。
f:id:himetaka2018:20221224193030j:imageほぼ10分間隔で運転されているため楽に座れると思っていたのですが、7分遅れで到着した上思いっきり混んでいて四条烏丸まで20分以上立つハメになり、スカスカの山中から人里に降りて来たことを強く感じました。
f:id:himetaka2018:20221225161748j:image最後は祇園新橋付近にある富山県産直の料理屋で食事しました(写真は巽橋から見た白川)。
料理の写真を撮るクセがないので、紹介は出来ませんがとっても美味しかったです。

以上