ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

1979年8月の北海道旅行 後半

1979年8月の北海道旅行の続きで、深夜の上川駅で折り返して美幌駅で降りた4日目以降の日程を振り返ります。

美幌から阿寒パノラマコースという阿寒バスの定期バスを利用しました。このコースは定期バスといいながら各景勝地で10〜20分の休憩時間があり、定期観光バスとしても利用できるものです。 f:id:himetaka2018:20210624233222j:imageまず停まるのが美幌峠で、展望台から屈斜路湖と中島を眼下に見ることができます。f:id:himetaka2018:20210703140642j:image続いて砂湯や硫黄山を経由して摩周湖に行きます。観光バスが停車できるのは低い位置にある摩周第一展望台ですが、このバスは風景が綺麗なことで知られる第三展望台にも停車します。第一展望台(写真上)からは摩周岳の火口壁を、第三展望台(写真下)では高い位置から周囲を見渡すことができます。f:id:himetaka2018:20210703140619j:imageさらに双岳台と双湖台を経由して阿寒湖畔に行きます。f:id:himetaka2018:20210624233611j:image「双岳台からは雄阿寒岳雌阿寒岳雄大な姿を見ることが出来る」との触れ込みですが、実際の風景は写真の通りで中央に位置するのが雄阿寒岳でその左側に薄く見えるのが雌阿寒岳です。ショボい… f:id:himetaka2018:20210624234236j:image双岳台のすぐ近くに双湖台があり、かつては阿寒湖の一部だったというパンケトウとペンケトウを見ることができます。写真は双湖台から見たペンケトウで、北海道の形をしていると言われています。パンケトウが下流にある沼でペンケトウが上流にある沼という意味ですが、位置的にパンケトウが上にあるため逆の説明をしている観光サイトがあります。双岳台も双湖台もこの頃は観光バスが群れをなして立ち寄っていてレストハウスもありましたが、今では定期バス以外は素通りです。そうなるよなぁ〜の風景です。 f:id:himetaka2018:20210624233723j:image阿寒湖畔から観光船でチュウルイ島に渡ってマリモを見ました(マリモ展示観察センターで撮影)。思っていた大きさの5倍ぐらいあって驚きました。 この後北見バスで北見相生駅に移動しました。f:id:himetaka2018:20210624233749j:image単線ホームしかない駅でしたが、駅舎は立派でした。 ここから相生線730Dに乗って美幌で石北本線1529レに乗り継いで時間調整と座席の確保を兼ねて網走まで戻ります。f:id:himetaka2018:20210624233814j:image730Dは標準色のキハ22単行で、乗車した34号機はかなりくたびれていました。この相生線も1985年4月1日に廃止されてしまいました。
阿寒バス 美幌駅07:30→阿寒湖畔12:45
阿寒湖遊覧船 阿寒湖畔13:00→14:25
北見バス 阿寒湖畔16:00→北見相生駅16:25
相生線730D 北見相生17:28→美幌18:25
石北本線1529レ 美幌18:39→網走19:36

またまた宿がわりの急行「大雪10号」で夜を明かし、そのまま旭川で降りると早すぎるために一度岩見沢まで行ってから旭川に戻るという方法で時間調整をしました。 f:id:himetaka2018:20210624235312j:image旭川駅から旭川電気軌道の定期バスで天人峡へ行き、羽衣の滝を見物しました。この時は時間がなくて行けませんでしたが、ここから1時間以上歩いたところに「東洋のナイアガラ」と呼ばれている敷島の滝があります。 f:id:himetaka2018:20210625001038j:image結婚後に滝の好きな嫁と見に行きましたが、思っていたものとは全く違っていて(羽衣の滝が雄大なだけにスケール感が圧倒的に乏しい)、ガッカリ感がハンパではなかったです。ただ数年前の崖崩れで現在も入口付近が通行止めになっていて見ることは出来ないそうですし、今では旭岳の方が観光のメインになっているようです。f:id:himetaka2018:20210703142106j:image旭川に戻って、キハ56系急行「大雪3号」を捕まえて上川に向かいます。ところが急行「大雪3号」は遅れていると聞かされ、その遅延時間が上川駅での乗継時間よりも多かったため、旭川→上川の47分間は気が気でなかったことや上川駅で乗り継ぐバスを見つけた時の安堵感などが思い出されます。この急行「大雪3号」は札幌を出ると函館本線石北本線釧網本線を経由して延々9時間30分かけて釧路に到着します。f:id:himetaka2018:20210703143759j:image安心したのか層雲峡へ行く道北バスの中からよーわからん岩や山の写真をいっぱい撮っていました。 層雲峡入口のバス停近くにあった店でレンタサイクルを借りて大函までの景勝地を見に行きました。f:id:himetaka2018:20210625001227j:image最初に出てくるのが流星の滝で、現在では行き止まりの駐車場になっていますが、当時はこれが国道39号線で走っているバスの中からでも滝を見ることができました。f:id:himetaka2018:20210701133227j:imageその先も国道が断崖絶壁の間を縫うように走っていて実に壮観な風景でした。f:id:himetaka2018:20210701133426j:imageこの辺りが8年後の1987年6月9日に「層雲峡小函天城岩崩落災害」が起こった場所で、国道とこの絶壁の間に石狩川が流れているのですが崩落した岩石は川も国道も埋め尽くして3名が亡くなりました。f:id:himetaka2018:20210701135117j:imageその後、最も危ない小函付近にトンネルを掘って使われなくなった旧国道が小函遊歩道になりました。写真は1989年6月25日に撮った小函遊歩道と神削壁で、近くには綿糸の滝もありました。f:id:himetaka2018:20210701140120j:image最後に大函があり、現在では駐車場のある南東側からしか見学出来ませんが、当時は北西の旧大函橋からも見ることが出来ました。f:id:himetaka2018:20210625124850j:image写真(出典不明)は旧大函橋側から見た大函で、国道39号線の旧道と駐車場に抜ける旧大函トンネルが見えています。残念ながら1998年頃に神削壁で落石が頻発して旧国道39号線(小函遊歩道)が全面的に立入禁止となり、現在ではこれらの風光明媚な場所は一切見ることが出来なくなりました。f:id:himetaka2018:20210702090706j:image同じ様な理由で知床半島最深部にある「知床大橋」も、2005年の世界遺産登録で道路の整備が出来なくなって行くことが出来なくなりましたね。原生林の中に悠然と存在する姿は感動ものでした。f:id:himetaka2018:20210702090738j:image写真は2枚とも1989年7月2日に新婚旅行で訪れた時のものです。この知床大橋は1987年から何回もアタックしていますが、ここまでの道路がすぐに崩落するために到達出来たのはこの時だけでした。
急行「大雪10号」網走20:45→岩見沢05:27
函館本線821レ 岩見沢06:19→旭川08:16
旭川電気軌道 旭川駅08:30→天人峡09:39
旭川電気軌道 天人峡10:20→旭川駅11:45
急行「大雪3号」旭川12:59→上川13:46 遅延
道北バス 上川駅13:55→層雲峡14:30 遅延
f:id:himetaka2018:20210624235437j:image層雲峡から往路と同じ道北バスで上川駅に戻り、キハ40x2両編成の上川発旭川行546D(1979年8月30日に旭川駅で撮影)で旭川へ、旭川から道内唯一の電車特急である「いしかり14号」で札幌に向かいました。f:id:himetaka2018:20210625000019j:image乗った車両は札幌駅で撮った写真にある通り485系1500番台のモノクラス6連で、激寒の北海道には対応出来ずに1年後の6月には781系に置き換わってしまい、さらにその4ヶ月後の10月には「ライラック」に改称されて名称も無くなってしまいました。
道北バス 層雲峡17:05→上川駅17:40
函館本線546D 上川18:09→旭川19:38
特急「いしかり14号」旭川20:00→札幌21:43
あとは帰るだけです。室蘭本線経由の急行「すずらん6号」で函館に行き、青函連絡船と急行「きたぐに」を乗り継いで大阪に戻ります。疲れていたのか写真は一枚も撮っていませんでした。
急行「すずらん6号」札幌23:15→函館06:10
青函連絡船26便 函館07:10→青森11:00
急行「きたぐに」青森12:55→大阪08:27
京阪神快速1739M 大阪08:51→姫路10:17
姫新線837D 姫路10:20→播磨高岡10:25
これで振り返りは終わりです。f:id:himetaka2018:20210703175538j:image特急「いしかり」はBトレ/Nとも整備完了、急行「大雪」はNで整備予定です………頑張ろうっと!

 

以上