ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

今さらのBトレ 新幹線シリーズ② 500系のぞみ【前編】

整理中のBトレで、買った覚えのないモノも含めてゾロゾロと出てきた新幹線シリーズのまとめの続きで、今回は「500系 のぞみ」の前編です。f:id:himetaka2018:20201116191233j:imageこの500系JR西日本が単独で開発した唯一の新幹線で、航空機対策のために300km/hで営業運転する事を目標に開発されました(当初320km/hで設計されてましたが、1995年1月の阪神淡路大震災の影響で制動距離の短縮が求められて減速)。1997年3月22日に新大阪―博多間の「のぞみ503・500号」としてデビューし1997年11月29日から東京ー博多間で運行開始、デビュー時から2001年まで世界最高速タイのタイトルホルダーとなりました。ただ従来車両である300系や700系との定員や乗車位置といった互換性は全く考慮されていなかったので東海道新幹線内では非常に使い難くかったそうです。なのにスタイルに人気があり世界最高速という性能で世間の耳目を引いていたため、新幹線は自分達のモノと信じて疑わなかったJR 東海から目の敵にされ(300系が酷評されて不人気だったことも要因?)、なんやかやと難癖をつけられたった13年でのぞみ運用から撤退させられてしまいました。f:id:himetaka2018:20201118181258j:image製品はAセット4両とBセット4両の構成で、Aセットx5(2号車側面が5個必要)+Bセットx2(5号車と13号車が同一)で16両編成が再現できます(10号車と11号車は代用)。初回限定版と通常版の2種類あり、いずれも各セット1個ずつ計4箱購入していました。今回はこのうちの「500系のぞみ 初回限定版」を組立てました。この製品は先行量産車W1編成の登場時の仕様がプロトタイプです。f:id:himetaka2018:20201118145555j:imageまずAセットを指定通りの号車(1・2・7・8)で組み立てます。f:id:himetaka2018:20201115194724j:image博多方面先頭車(1号車)で自由席禁煙車の521-1です。この車両はロングノーズの雰囲気を出すためか全長が75mmと他の車両に比べて15mmも長くなっています。またW1とW2編成にのみあった運転試験観測用窓(JR 500ロゴの左斜め下にある黒い点)が表現されていますが、右側が高かった実車とは異なり左右同じ位置についています。f:id:himetaka2018:20201115201348j:image屋根上の表記類は資料が少なくて苦労しました。Bトレインファンページに詳しく記載されていたそうなのですが、バンダイの戦略ミスによるBトレ撤退で削除されてしまい参照することは出来ません。f:id:himetaka2018:20201115202155j:image2号車で自由席禁煙車の526-1です。f:id:himetaka2018:20201115202314j:image屋根上には運行開始時にペイントされていた「JR WEST W1」が表現されています。f:id:himetaka2018:20201115202818j:image7号車で車販準備室のある指定席禁煙車の527-401番台です。f:id:himetaka2018:20201115202901j:image屋根上は号車番号だけです。f:id:himetaka2018:20201115203005j:image8号車の518-1で乗務員室のある禁煙のグリーン車です。f:id:himetaka2018:20201115203048j:imageこちらも屋根上は号車番号だけです。f:id:himetaka2018:20201118182909j:image次にBセットも指定通りの号車(9・13・15・16)で組み立てます。f:id:himetaka2018:20201116202244j:image9号車の515-1で乗務員室のない禁煙のグリーン車です。f:id:himetaka2018:20201116202303j:image13号車の525-2は2両あるパンタグラフ装備車のうちの1両で、指定席禁煙車です。f:id:himetaka2018:20201116202332j:imageパンタグラフとそのカバーが大半を占めるので、屋根上の号車番号は2カ所だけです。f:id:himetaka2018:20201116202559j:image15号車の527-2で指定席喫煙車です。f:id:himetaka2018:20201116203008j:image2号車と同様に屋根上に「JR-WEST W1」の表記があります。f:id:himetaka2018:20201116203033j:image東京方面先頭車(16号車)で指定席喫煙車の522-1で、1号車と同じく運転試験観測用窓が表現されています。500系の特徴として運転室側の乗降扉がありませんが、以前に偶然運転室を覗いた事があり、その扉の窓に「となりの入口から乗車してください。」と書かれた500系専用のステッカーが貼ってありました。となりの入口ってソコに扉は無いのでは!?f:id:himetaka2018:20201116203634j:imageこちらも屋根上の表記類は資料が少なくて苦労しました。なお、妻板注意表示とはしご位置(パンタ車)のシールは表示位置がどうしてもわからなかったので貼っていません。

続いて「500系のぞみ 通常版」の組立てにかかりますが、こちらはパーツの組み合わせを換えて3・5・10・11・12号車を作り、全部で13編成にするつもりです。f:id:himetaka2018:20201117160158j:imageさて、屋根上表記等が不明なためアレコレ調べているうちにおかしな事がわかってきました。この製品の最大の特徴である屋根上の「JR-WEST W1」は、1996年1月31日に始まった試運転時から半年間だけペイントされていたみたいで、その時は先頭車ノーズ横のロゴ(JR 500)が未刻印、9号車東京寄りにパンタグラフカバー(パンタグラフはなかったと思われる)を装備、さらにボディ下部のフィンが無い姿であったと思われます。

ぜんぜん違うじゃん!

ちなみにこの屋根上のペイントがない通常版の屋根板に交換するとほぼ営業運転期間中のW1編成になるようですが、せっかくの初回限定版の特徴やしなぁ…

 

以上