ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

ジオラマの作成 小川と畑のある風景【前編】

ひょんな事から禁煙をするハメになり、1ヶ月が過ぎました。45年間も吸ってきて一度も禁煙したこともないので、タバコが恋しくなって大変かと思いきや、普段はそんなにタバコを吸いたいと思うこともありませんでした。

これだけなら初志貫徹でメデタシめでたしなのですが、禁煙を始めてから全く模型作りのヤル気がなくなってしまいました。これまではタバコ吸ってから工作開始で、煮詰まったり飽きてきたらタバコ吸って気分転換してまた工作再開…だったんですが、この1ヶ月は「さぁ始めよう」って気にならないんです。タバコを吸わないと何も始められないって禁煙鬱?こんな風にして禁煙が続かなくなるんでしょうか。

鉄分がなくなったわけではなく、現在は113系やキロ28 100番台の形態の調査にハマったりしています。f:id:himetaka2018:20201018032147j:imageそこで模型作りから大きく目先を変えてジオラマ作りに挑戦してみる事にしました。以前から思うだけであまり進んでなかった車輌撮影用のジオラマです。f:id:himetaka2018:20201017115517j:imageダイソーで300円で売っていたケースを使います。かなり以前に一度だけベニヤ定尺のレイアウトを作ったことがありますが、お気楽工作で実感的とはお世辞にも言えず、最近はレイアウト用品が充実していることもあって真面目に取り組んでみました。勿論、私の腕の範囲内ですが…f:id:himetaka2018:20201017120340j:imageデコパネ素板と称する厚さ5mmでA3サイズのスチレンボードを使用(これしか手に入りませんでした)、ケースのサイズに合わせてカッターで3枚に切ったあと、3枚まとめてケースの底面形状に合わせてスチロールカッターで切断。地面の形に合わせて適当にカットして張り合わせ、余ったスチレンボードを帯状に切って路盤部分に貼り付け高さを稼ぎました。何かの本に下地を塗りなさいと書いてあったので、KATOのアンダーコート・アースを水で薄めて塗ってみましたが、弾かれてしまって全く色が乗らなかったため、アサヒペン水性多用途スプレー(ブラウン)を全体に吹きました。f:id:himetaka2018:20201017120840j:image当初はTomixの道床付き線路を使うつもりでしたが、鉄橋を自作した時にここの犬釘表現がなくなってしまう事に気がつき、半分をKATOのフレキシブル線路にして1.2mm厚と0.5mm厚のプラバン(タミヤ)で道床を作りTomixとレール高さを合わせました。全部フレキシブル線路にしなかったのは、道床付き線路にバラストを撒いた状態を見たかったからです。f:id:himetaka2018:20201017120843j:imageレール側面をTomixのペイントマーカー(レール錆色)で塗りましたが上手く塗料を乗せることが出来ず、水性ホビーカラーH84マホガニーを筆塗りしました。川はGMの石垣B(自然石乱積み)を斜め部と直線部に分けて切り出してタミヤスプレーAS-2明灰白色を吹き付け。斜め部は折り曲げて土手も一体で表現しましたが、寸法が足りずに作り直しました(写真は直す前のもので、地面と土手の間に隙間が見える)。f:id:himetaka2018:20201017123904j:image道路橋は2mm厚のプラバン(タミヤ)を川幅の長さで幅20mmと22mmの2枚作って張り合わせ、津川洋行の「欄干・柵B」を長さに合わせて切断して両側に接着し、Mr.カラースプレーS40ジャーマングレイに同じくS62フラットホワイトを重ね吹きしました。(写真はかなり発色がおかしいです。なお白いプラ片は鉄橋の材料)。f:id:himetaka2018:20201016221231j:image鉄橋は1.2mm厚のプラバン(タミヤ)から主桁と横桁を切り出し、0.5x0.5のプラ棒で中間補剛材を、1.5x0.5のプラ棒で端補剛材と上下のフランジを、1.0x0.5のプラ棒で上横構を作って接着します。これらのプラ棒は全てPlastruct製品で、これまでエバーグリーンしか知らなかったのですが、画材屋で見つけたので使ってみました。規格がエバーグリーンはインチですが、こちらはミリです。f:id:himetaka2018:20201017131208j:imageMr.カラースプレーS29艦底色を吹き付け、Mr.ウェザリングカラーのWC04サンディウォッシュで砂が隅に溜まった感じと、WC06マルチグレーで汚れ感を表現しました。汚れ感の表現はイマイチでモノを見る才能がないのがバレバレです。f:id:himetaka2018:20201017145618j:image次に鉄橋部のガードレールですが、Tomixの道床付き線路から引き抜いたレールの頭をやすって平面を作ってから端を折り曲げ、レール側面と同じMr.カラーのマホガニーを全体に筆塗りしたあと天地逆に貼り付けて表現しました。また渡り板として、3.0mm幅のバルサ材を水性木部用ステイン(ウォールナット)に浸して着色し、ガードレール間に接着しました。本当は保線通路もあるのですが、今回はTomixなどの完成品にも付いていないという言い訳で省略しました(実物換算で幅7mなので、危険ですが渡り板の上を歩けば渡れなくはない?)。f:id:himetaka2018:20201017161415j:image橋台と擁壁を津川洋行のニューデザインプラペーパー(レンガ150)で作成、角部分を斜めにやすって板厚を消すようにしましたが失敗、レンガ模様の紙を貼った方が良さそうです。レンガ間の溝に細めのコンパウンドを塗り込んで漆喰を表現、溝が浅くて広いのでここだけにコンパウンドを残すように拭き取るのは苦労しました。f:id:himetaka2018:20201017160403j:image線路の両側にタミヤ情景テクスチャーペイント(砂ライトサンド)を塗って犬走りを表現したあと、モーリンのRストーンNo.432バラストローカルを撒きスーパーフィックスで固着しました。思った通りTomixの道床付き線路は枕木の下にスペースがあってきれいにバラストが入り込んで成形部が見えなくなり、今後のレイアウト作りにもこの道床付き線路が使える事が確認出来ました。スーパーフィックスは期待したほど浸み込みが良くなく、何回もダマになってバラストが流れたので、固着前に霧吹きで水を吹いたほうが良さそうです。f:id:himetaka2018:20201017174334j:image地面はモーリンのリアルサンドTR02ナチュラルとリキテックスのマットメディウムを同量で混ぜて塗布しました。メディウムに粘度があるのでスチレンボードの段差を埋めずに塗ったのですが、思ったより流動性が高くて段々がそのまま残ってしまいました。2-3回重ね塗るといい感じの地面になってくれましたが、なんたって1回塗ったら24時間待ち!なので塗る前に粘土等で段差はなくしておくべきでした。f:id:himetaka2018:20201017173857j:image地面の形が整ったら畑と水田を貼り付けます。水田は、稲が大きく育ったけど未だ穂が出ていない夏のイメージで、6mm人工芝にヒートナイフで筋をつけてみましたが色が変わった程度で変化がなく、芝が幅広なこともあり水田というにはかなり苦しい出来です。f:id:himetaka2018:20201017174034j:image畑はダンボールを使ってみました。まずダンボールの片側の紙を剥がして畝を作ります。剥がすと言うより縦スジに合わせて破り取っていき、残った紙をピンセットで除きます。きれいに畝が出てきたら、防水を兼ねてタミヤのアクリルミニXF-72茶色(陸上自衛隊)を筆塗りします。f:id:himetaka2018:20201018021709j:imageTomixのカラーパウダー(ミックスブラウン)とKATOのコースターフ(若草色)を100円で40個入の紙コップに入れて混ぜ混ぜし、作った畝にボンド水を塗ってから振りかけていきます。指では上手くいかなかったので、百均で買った茶こしを使って振って撒きました。f:id:himetaka2018:20201018024908j:image築堤や畔・斜面にもボンド水を塗ってTomixのカラーパウダーを各色混合して撒き、その上からファインフィックスを垂らして、各種緑色系のKATO製ターフおよびコースターフを振り付け、木工用ボンドに浸けたTomixのグリーンとダークグリーンのフォーリッジを貼り付けていきました。f:id:himetaka2018:20201018031438j:image道路橋を架けて土が橋に入り込んで来たような感じにし、Mr.ウェザリングカラーのマルチグレーと少量のリアルサンドで路面上に変化をつけます。f:id:himetaka2018:20201018032150j:image道の両側にTomixのシーナリーバラスト(ライトグレー)を撒いて砂利道にしましたが、ちょっと大き過ぎるようです。f:id:himetaka2018:20201018032650j:image最難関の川ですが、まずTomixのシーナリーバラスト8199とマットメディウムを混ぜて流し込み、川底の砂利を表現します。次にシーナリーバラスト8198をマットジェルメディウムに混ぜて盛り上げて河原を表現しました。水の表現には、KATOリアリスティックウォーターに波音カラーのターコイズを微量混ぜて流し込み、その上からリアリスティックウォーターをそのまま流し込みましたが、ちょっと緑色過ぎますねぇ〜f:id:himetaka2018:20201018034301j:imageこのリアリスティックウォーターは接している部分で表面張力が発生して盛り上がるとネットに記載されていましたが、バラストを撒いた河原では発生していないようです。なんでやろ〜と思いつつKATO24-339ウォーターエフェクトを水の表面に塗って漣を作り流れている感を出しました。

背の高い草木や道路の砂利表現はこれからですが、禁煙したままこのヤル気がいつまで持つか心配です。

 

以上