今回のテーマは、14系客車の急行「ニセコ」です。
C62重連で有名な急行「ニセコ」ですが、1968年10月1日に急行「ていね」を改称して誕生、1971年9月16日に牽引機をDD51に置き換え、1981年2月7日に旧客が14系座席車に置き換えられ、1986年10月末で定期運用を終了しました。
1981年か1982年の8月に函館→札幌を乗車しました。
この頃の編成は14系500番台7両にマニ50 x2(下りのみ)+オユ10で、牽引機はDD51(長万部-小樽間重連)でした。
この14系500番台車は、1980年10月の改正で廃止された雲仙・西海・阿蘇・くにさき用の14系座席車に耐寒耐雪改造を行ったもので、車体外観では客扉が引戸化されているのが特徴です。
座席車の14系500番台に使ったのはJR北海道「はまなす」Bセットです。
ノーマル仕様のオハ14-500x2とスハフ14-500が入っているので2セットで6両編成ができます(実車には1両足りませんが)。
特急「いしかり」の時と同じようにスハフ1両はカプラーポケット付きのブロックで組んでダミーカプラーを取り付け、こちらはNewSGフレームなのでシャシを切り取る必要はありません。この製品の中間車(オハ14)は、通常6個(4隅と真ん中)ある窓パーツと屋根パーツを固定するピンが、片側の2隅分が省略されているため、屋根の片側が浮いてしまうことがあります。
郵便荷物車のうちオユ10は未発売なので省略、マニ50 は国鉄荷物客車6両セットを使います。
2セットあるので実車通りにできるのですが、この後に作成予定の急行「かいもん」にも必要なので1両だけ使います。
こちらはそのまま素組みです。
あれ?最後尾はマニ50 のはず…
ならばダミーカプラーもマニに付けんとあかんやん、ということで妻板を外してブロックを慎重に抜き、スハフのブロックをノーマルに、マニのブロックをカプラーポケット付きに交換、シャシをまるごと交換してポケット用欠き取り加工を省略、台車フレームを相互に交換して修正完了です。
車両番号はそれぞれのセットに付属のステッカーを使用しました。
当然のことながらこの「はまなす」用のステッカーに「ニセコ」用の方向幕もトレインマークもありません。
そこで、東京に行った時に見つけたKATOの14系急行「ニセコ・宗谷」シールにある方向幕「急行ニセコ札幌行」を使いました。愛称・種別・号車札も付属していたので、ついでに貼りました。いずれもサボのモールドが分厚くボテっとしているため、文字ギリギリまで小さく切りましたが、それでもモールドの上に乗せるようにして貼ることになり、貼り付け強度に問題が残ります。
ただ方向幕が5両分しか付いていません。
また、トレインマークは文字だけの「急行」をKATO製12系客車のステッカーから流用するつもりでしたが、ネットで色々調べてもイラスト付きの写真しか見つかりませんでした。
記憶では文字だけなのですが、乗った時に写真を撮っておけばよかったと思っても後の祭りです。
そこで両方の課題を解決すべく、美軌模型店さんのステッカーを購入する事にしました(最初からこれにしておけばよかった)。
5両分は貼り付け済みなので、1両のみ美軌模型店製のステッカーになりました。
左が美軌模型店製で、右がKATO製
美軌模型店製の方がクッキリとした感じです。
実車ではこんなにハッキリとは見えないと思いますが、存在感がある方がショーティーなので見映えがすると思います。函館方からの全景(方転前なので、手前が7号車)
後は牽引機ですね。
以上