ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

2022年3月の姫新線 KATO製キハ122系② 室内灯の取付け

f:id:himetaka2018:20220614104148j:imageKATOから発売されたキハ122系をバラして室内を塗装したので、室内灯を組み込みます。
f:id:himetaka2018:20220607014831j:image使った室内灯はKATO純正の11-211(LED室内灯クリア)です。
写真右端の橙色のパーツはカラーフィルターで、今回は使いません。
f:id:himetaka2018:20220614011411j:imageKATO純正の室内灯はMULTI-LED式のTORM.に比べても光の偏り方が殆ど変わらず、輝度控えめのやや暖色で個人的には実感的だと思っています(↑写真左がKATO純正のクリア、右がTORM.の白色)。
ただKATOの室内灯は取付方法がちょっと厄介なうえ、Tomix方式と違ってしっかり調整してやらないと点灯しません。
なお取付けは簡単なTomix方式ですが、導電器具ではないスプリングで導通させているのをどう見るかは別問題です。
f:id:himetaka2018:20220613125022j:image説明書に従って、基板ホルダーから基板を外します。
f:id:himetaka2018:20220613125847j:image続いて集電シューを曲げます。
説明書にはピンセット等と書いてありますが、意外と硬くてヤットコを使ってなんとか曲げることが出来ました。
この辺りから不器用な者にとっては難易度が上がります。
f:id:himetaka2018:20220613131929j:image集電シューを差し込もうとしましたが、シートの突起に当たってしまって全く入りません。
説明書ではその上を通すように書いてあるのですが、集電シューをどんなにウエやシタに動かしても突起の上を通ってくれません。
仕方がないので再度座席シートを分解し、シートの裏側からドライバで押しながら挿入しました。
f:id:himetaka2018:20220613161058j:image再度組立ててピンを3mmカットした基板をイス部品の凹部にハメるのですが、毎回コレが全然上手くいきません。
KATOはなんでこんなやり難い方法を40年以上も続けているんやろと思いつつ、ピンの幅が微妙に足りないのでアッチ嵌めたらコッチが外れる…の繰返しで悪戦苦闘すること小一時間、なんとか両方とも接触させることが出来ました。
f:id:himetaka2018:20220613161449j:imageヤレヤレと思っていると、カッティングマットの上にこんなモノが…え!?床下装置に付いていた導光材??
どうやら四苦八苦しながら集電シューを押し込んでいる時に落ちたようです、気が付かんかった…
またまた座席シートの分解からやり直しです。
一気にやる気が無くなりました⤵︎
ーーーーーーーーーー(暫く放置)ーーーーーーーーーー
気を取り直して床下機器と座席シートをバラし、抜け落ちていた導光パーツをセットして再度組立て直しました。f:id:himetaka2018:20220613184331j:imageラッキーなことに今回は基板を5分ほどで取付けることが出来たため、後は照明板をセットしたら完成…と思ったのですが、この照明板の取付け方法がどこにも記載されていませんでした。
室内灯の取扱説明書を参考にして、ボディの屋根に照明板取付用の出っ張りがないことから車体(室内)側への固定だろうと考えて、シートに照明板を押し付けたところ固定されました。
f:id:himetaka2018:20220614101550j:image屋根裏設置だとボディを被せる時にズレて点灯しなくなることが多々ありましたが、この車体側に固定する方法は点灯確認状態のままボディを乗せるため、面倒な調整が要らずにとっても簡単です。
f:id:himetaka2018:20220614101603j:image通電して点灯状態を確認します。
ホルダーはありませんが、光源と照明板がほぼピッタリと合っています。
f:id:himetaka2018:20220614100439j:imageヘッドライト側です。
f:id:himetaka2018:20220614102058j:imageテールライト側です。
f:id:himetaka2018:20220614102200j:imageボディを被せました。
ヘッドライトはやや暗めですが、種別方向幕は綺麗に光っています。
f:id:himetaka2018:20220614102334j:imageテールライトはこんなもんでしょう。
f:id:himetaka2018:20220614102440j:image周辺を暗くして光り方の偏りを見ると、光源付近が少し光り過ぎるようで何か対策が必要です。
f:id:himetaka2018:20220614102800j:imageこの角度から見ると室内には椅子の背ズリだけが見えていい感じです。
f:id:himetaka2018:20220614103243j:imageが、横から見ると水に浸かってるような感じが出てとっても変です。
f:id:himetaka2018:20220614103447j:image拡大するとよくわかるので、モケット部の塗装を増やした方が良いのかもしれません。
ただ現実的には小さ過ぎてこんなとこはほとんど見えませんが。
f:id:himetaka2018:20220614103148j:image放置していた時間が長かったので、M車にまで手が回りませんでした。
M車は室内塗装の椅子部分を変更し、光源部分の光漏れ対策をやってみたいと思います。

続きます。

2022年3月の姫新線 KATO製キハ122系① 室内の塗装

f:id:himetaka2018:20220607093950j:imageKATOから発売された姫新線キハ122系が届いたので室内を塗装しました。
f:id:himetaka2018:20220607010632j:image2019年3月に発売済の鉄道コレクション第28弾に含まれたキハ127系(写真は2022年3月に再販された2両セット)と合わせて、まさかの姫新線姫路口 全2形式がプラ完成品で揃いました。
姫新線が実家の近所を走っている関係で、帰省の時に撮ったスマホのニコパチ的な実車の写真が数枚有ります。
f:id:himetaka2018:20220601101616j:image今年(2022年)1月13日に帰省した時に最寄りの播磨高岡駅で撮った播磨新宮行のキハ127系と播磨新宮発姫路行のキハ122系。
f:id:himetaka2018:20220601100334j:imageこちらは同年3月18日に帰省した時に同じく播磨高岡駅で姫路行の対向列車を待っている余部(「よべ」と読みます、有名な「あまるべ」ではありません)行キハ122系で、今のところ最後に見た姫新線列車です。
f:id:himetaka2018:20220602191152j:imageさて製品はM車+T車の2両セットです。
f:id:himetaka2018:20220603000758j:imageこのセットではT車もM車と同じ構造、すなわち床下機器は一体化で室内表現も殆どなく製品紹介ではM車と一体感があるなどの表現がされていますが、私的にはどう見てもコストダウン(=手抜き)としか思われずひと昔前の製品を見ているようです。
f:id:himetaka2018:20220602191707j:imageKATOの完成品は鉄コレと違って前照灯・尾灯はデフォルトで点灯しますし、室内灯もオプションで簡単に取付け可能です。
今回は室内を塗装して室内灯を組み込みます。
f:id:himetaka2018:20220604193208j:imageで、車体から下回りを抜き取って分解…あれっ外れない?
f:id:himetaka2018:20220603001053j:image説明書にはたったのこれだけしか記載されておらず、とにかく台車付近のボディを引っ張る、引ひっぱる、ヒッパる…ビクともしません。
なんで外れんのや!RMMにも難易度は低いって書いてあったのに…と格闘すること1時間、精密ドライバを挿したりピンセットで隙間をホールドしたりしてやっとのことで外れました。
ストッパーはこれまで通りの位置でガラスパーツに付いていましたが、どうもライトユニットとシートパーツのライトユニット押さえとの間に余裕がないため、真っ直ぐ下に引き抜く必要があるみたいです。
f:id:himetaka2018:20220605155156j:imageなんとかボディが外れたので続いて車体横のツメを押して床下機器を外し、さらにシートパーツのツメを慎重にはずしてシートパーツを取り外します。
f:id:himetaka2018:20220606025029j:imageライトスイッチはやや強引に下側から精密ドライバーとピンセットで引き抜きました。
f:id:himetaka2018:20220602130757j:image実車の床面はグレーでシートのモケットはマルーン(優先席はチョコレート色に人型の模様)、クロスシート部は席ごとに独立した枕カバーが付いています。
f:id:himetaka2018:20220602132452j:imageまた壁面はアイボリーになっていることがわかります。
f:id:himetaka2018:20220605211011j:image床板は従来よりも濃くなっているようなので、手元にあった4種類のグレーをこれまで床板に使っていたねずみ色1号と比較してみました。
f:id:himetaka2018:20220605212201j:image上から2つ目のダークシーグレイが感覚的に合っている気がしたのでコレにしました。
f:id:himetaka2018:20220606022544j:image塗装方法は天候に左右されずいつでも塗装できる筆を使った手塗りで、塗りムラはかなり出ますが室内なので車体を被せてしまうと殆ど分かりません。
f:id:himetaka2018:20220605182050j:image壁面の塗料には、F-MODELSが製品化しTamTamが復活させたFARBE鉄道オリジナル塗料のF-043室内アイボリーを使ってみました。
f:id:himetaka2018:20220607092553j:image余談ですが瓶のラベルには誤字があります、「客室社内」って(^_^)
f:id:himetaka2018:20220606034812j:imageトイレの壁面を中心に壁と思われる部分にこのアイボリーを筆で塗っていきますが、隠蔽力が低いみたいで厚塗りしても成形色が透けています。
f:id:himetaka2018:20220606114156j:imageシートのモケット用に2種類買って比べてみましたが、マルーンA(下)は室内に塗るにはちょっと暗過ぎるように感じたのでMr.カラーC100のマルーン(ワインレッド)を使いました。
f:id:himetaka2018:20220606155229j:imageシートを極細の面相筆で塗装します。
座席カバー表現と優先席の塗装は、室内表現が貧相だという理由を付けてやめました。
f:id:himetaka2018:20220606122510j:imageまた手抜き(と信じて疑わない)の一体型床下機器にスミ入れをしました。
f:id:himetaka2018:20220607093847j:image本当は抜けている部分はベッタリ黒塗りが良いのでしょうが、単純にスミ入れ塗料を塗るだけでも結構雰囲気が良くなりました。
分解ついでに前面の行先表示シールを貼ります。
f:id:himetaka2018:20220607094133j:imageまず付属のシールから「姫路」を切出します。
以前から切り取る位置を決めるのに苦労していたのですが、スケールの横(厚み部分)に映り込んでいる像を見ながら位置合わせをするとソコソコ上手くいくことがわかりました。
f:id:himetaka2018:20220607095409j:image次にライトユニットを外します。
車体の裾を開きながら精密ドライバで窪みを押し、少しズレたところを斜め方向に押すとすんなり外れました。
f:id:himetaka2018:20220607095847j:image上の白い部分が行先表示部で、ここにシールを貼るのではなくシールを貼った別体と交換します。
f:id:himetaka2018:20220607100047j:imageで、コレを元に戻します。
f:id:himetaka2018:20220607100116j:image未点灯状態ではよく分かりませんので、通電してから確認します。
かなり時間がかかりましたが、やっと室内の塗装が終わったので室内灯の取付けにかかります。

続きます。

今さらのBトレ 特急「しなの」③ KATO製モハ380のBトレ化

f:id:himetaka2018:20220530173438j:image381系特急「しなの」の続きです。
f:id:himetaka2018:20220520113043j:imageBトレ製品のモハ381にエラーが多いので、たまたま見つけたKATO製Assyのボディをチョン切って四苦八苦しながらショーティー化しました。
f:id:himetaka2018:20220520112951j:imageところがバンダイ製品のモハ380との電動ユニット間で塗装色にかなり差が出てしまい、どぉすべぇ〜と思いながら出張のついでに行ったTamTam秋葉原店で下の写真のモノを見つけ後先考えずに即買い!
f:id:himetaka2018:20220513091924j:imageえ〜また切るんか…買うときは見つけた感満載で高揚し、自分にウデも根気もない事を忘れてしまっているんですが、いざ工作する段になったら現実に直面してモチベーションが急速に低下するという性格をなんとかせんとダメですね。
不良在庫にするのは勿体ないし、モハ381がソコソコ格好になった事で調子に乗って改造に手を出しました。
f:id:himetaka2018:20220524125131j:image切断前に車体と屋根板とガラスパーツに分解します。
f:id:himetaka2018:20220529133426j:imageモハ381ではガラスパーツに差し込んであるだけだったので失くしそうになった方向幕は、単独で車体に固定されていました。
f:id:himetaka2018:20220531000220j:imageモハ381は窓部分を左右に振り分けてガラスパーツで固定しましたが、モハ380は便所窓があることから端部分で大幅に短縮することが出来ないので、便所のない側を可能な限り切り飛ばせるように窓部分を一方に寄せて切断します。
f:id:himetaka2018:20220524174151j:imageモハ381で使ったちょっと高価なニッパーでゴリゴリと切断して中間部を取り除きます。
f:id:himetaka2018:20220524174617j:image残す位置にマスキングテープを貼って目印とし、再度ニッパーで少しだけ残して切り取り残りをスティックヤスリで仕上げます。
f:id:himetaka2018:20220524202828j:image天井に設置されている室内灯押さえ板?にマスキングテープを貼って正確に垂直を出し、隙間の状態を見ます。
f:id:himetaka2018:20220524175304j:imageう〜ん…やっぱり削る能力か削る方法に問題があるようで、なかなか切断面が真っ直ぐにはなってくれません。
f:id:himetaka2018:20220524175327j:image反対側も同じ状況です。
f:id:himetaka2018:20220524175756j:image窓側をこれ以上削ると窓枠がなくなるので、妻板側に削る位置をを2mm幅のマスキングテープで目印を付け、コレをガイドにして削っていきます。
f:id:himetaka2018:20220524202944j:image頑張ってここまで隙間を減らしました。
f:id:himetaka2018:20220524203032j:imageこちら側は少し隙間が残りました。
f:id:himetaka2018:20220524173901j:imageガラスパーツをはめて位置合わせとし、ゴム系接着剤のボンドGクリヤーで左右の車体を張り合わせます。
f:id:himetaka2018:20220525083719j:imageガラスパーツは取外しが出来る様に接着後すぐに外し、爪楊枝で付着した接着剤をとりますが、ガラスパーツとゴム系接着剤の相性は良くないみたいで、いっぱい残ってしまったためカッターで削り取りました。
f:id:himetaka2018:20220521173449j:image1両目はあ〜でもないこ〜でもないと言いながら削っていたら、削り過ぎて微妙な長さ(62mm、客扉側の切りシロがたったの2mm!)になってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220525084358j:image続いて客扉側を短縮するために、前と同じように切断位置にマスキングテープを貼ります。
f:id:himetaka2018:20220525084604j:image切りシロが少ないので出来るだけ歪まないようにニッパーで切ってからステックヤスリで仕上げます。
f:id:himetaka2018:20220525084845j:image隙間を埋めようとして危うく扉まで削りそうになりましたが、無事接着して車体パーツは完成しました。
f:id:himetaka2018:20220514131927j:image続いて屋根板にかかりますが、そのまま切ついだのではパンタグラフが相互に干渉することがわかりました。
f:id:himetaka2018:20220524112323j:imageまたモハ381と同様に製品のストッパーを使って屋根板を接着しない方向で切断位置を考えます。
f:id:himetaka2018:20220524004536j:image端からそれぞれ2mm分切り飛ばすのが簡単で良いのですが、この製品は端が僅かに丸屋根状になっているので残しておく必要があります。
屋根板のストッパーも使えなくなりますし…
f:id:himetaka2018:20220524090359j:image配管のつながりを考えると、ベンチレータと車端の間(幅4mm程度)をそれぞれ2mm削ることですが、これも屋根板のストッパーが使えなくなる上この位置で2mm削るのはかなり難しいと思われました。
f:id:himetaka2018:20220524004629j:imageそこでパンタグラフ台座と避雷器の間を3mm短縮する事にしました。
f:id:himetaka2018:20220524104805j:image一部配管が面白い事になりますがパンタグラフを付けてしまえはあまり目立たないし、これだとストッパーが使えて屋根板を接着しなくてすみます。
f:id:himetaka2018:20220524112745j:imageそれぞれを短縮して隙間を調整した後、ゴム系の接着剤を塗って貼り合わせ余分な接着剤を取り除きます。
直線を保つために車体の上に乗せ、重り(精密ドライバー)を乗せて浮かないようにして固着させます。
f:id:himetaka2018:20220524113306j:image本体に乗せて全長がピッタリになるように少しずつ削って合わせ、ゴム系接着剤で接着します。
f:id:himetaka2018:20220529153058j:imagef:id:himetaka2018:20220529153110j:imageBトレ製品との比較写真です(黄色味が強いのが製品)。f:id:himetaka2018:20220529135017j:image最後にガラスパーツの加工です。
先ず客扉側の側面を短縮したので、トイレ窓がある側のガラスパーツも同様に詰めます。
f:id:himetaka2018:20220529184354j:imageまたモハ381と同様にバンダイ製シャシが取り付けられるように製品のストッパーをガラスパーツから切り出して移設します。
この時車高を合わせるために切り出したストッパーの高さを4mmまで削ってから、シャシのツメに合わせて接着します。
f:id:himetaka2018:20220530173419j:image以上でモハ380の完成です。
f:id:himetaka2018:20220530173553j:imageでもなんか傾いている気がする…と思ってモハユニットで並べて見ました。
f:id:himetaka2018:20220530173643j:imageやっぱり…扉側の車高はあっていますが、客室側がかなり沈んでいます。
床板のストッパーに工夫が必要なようです。

続きます。

今さらのBトレ 特急「しなの」② KATO製モハ381のBトレ化

f:id:himetaka2018:20220513003318j:image381系特急「しなの」の続きです。
f:id:himetaka2018:20220506235951j:image特急「しなの」の写真を色々みているうちに、製品に表現されているモハユニットの車端部にある操車掛用の手すりが実車にはないことに気がつきました。
ネットで調べた結果、初期車には手すりが付いておらず、クハ381-100番台の登場時以降のモハ380(26〜)とサロ381(10〜)に操車掛用の手すりと床下の踏段が付いたそうです……知らんかった。
したがって特急「しなの」用の381系では、増発用として1978年8月に増備された56-59の4ユニットのみにしか手すりはついていません。
f:id:himetaka2018:20220507000204j:image更にわかったことはモハ381にはこの手すりがそもそも付いていないという事で、トイレの有無や方向幕の位置と合わせてBトレ製品のモハ381は実車からかけ離れた形態をしていることになります。
f:id:himetaka2018:20220507000135j:imageまぁいいや、Bトレやし…と思っていたのですが、たまたまパーツを探していたネットの店でモハ381の車体を見つけてしまいました😱
もちろんNゲージ用として使う訳ではありません(スケールモデルの381系は1両も持っていません)。
f:id:himetaka2018:20220507000341j:image無謀にも切断してBトレ車両の作成に挑戦しますが、非工作派(不器用で手が遅いうえ根気がない)の私にどこまで出来るのか不安です。
f:id:himetaka2018:20220507002457j:image切断用の工具ですが、Nゲージの輪切りでは一般的と思っているマイターボックスを使うつもりでした。
f:id:himetaka2018:20220507000454j:imageところがネットでスケールモデルのチョン切り方を調べているうちにニッパーを使っている方が結構いることを知り、こっちのほうがマイターボックスよりずっと手軽に扱えると考えてお薦めされている商品の中からGOOD SMILE COMPANYのφ3.0mmまで切断可能なモノを購入しました。
f:id:himetaka2018:20220507000641j:imageその形状から当初は「真ん中を抜いて両端部を引っ付けるだけ」で短縮出来ると安易に考えていましたが、Bトレと並べてみると窓間隔が違うことが判明し、この方法だけでは60mmに収めることは出来ないことがわかりました。
f:id:himetaka2018:20220507000701j:image取り敢えず真ん中部分を切り取ります。
f:id:himetaka2018:20220508032803j:image真っ直ぐに切る自信が全くないので3mm以上残して切っていきますが、思った通りかなり斜めになってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220508032751j:image窓ガラスを基準にして削る位置を決めてマスキングテープを貼り、それをガイドに1mm程度を残してニッパーで切ってからヤスリスティックで削っていきます。
f:id:himetaka2018:20220507002140j:imageこのヤスリスティック、元々#600のソフトタイプを100均で見つけたのが最初で、使ってみたら耐水ペーパーより使い勝手が良かったので、主に#400のハードタイプを愛用しています(こちらは100均にはありません)。
f:id:himetaka2018:20220507004630j:image窓ガラスをベースにして両端のパーツがピッタリと収まるように、それぞれをちょっとずつ削り込んでいきます。
慎重に削りますが、不器用な所為なのか根本的に削り方に問題があるのか分かりませんがどうやっても斜めに削れてしまい結構な隙間が…
f:id:himetaka2018:20220507000851j:image取り敢えず嵌るようになったので、続いて長さを60mmに収めるために客扉側を6mm短縮します。
f:id:himetaka2018:20220509121406j:imageマスキングテープで目安を作ってから削除部分の真ん中ぐらいのところで切断します。
f:id:himetaka2018:20220509122506j:image続いてニッパーで目安付近まで再度切断してからテープの際まで削ります。
f:id:himetaka2018:20220509130147j:image車端部はガラスパーツで位置決めするつもりでしたが、テキトーな場所で切断したらガラスパーツが入る厚みがなくなったためそのままゴム系接着剤でくっつけました。
f:id:himetaka2018:20220509125444j:image2両目では、切断位置を客扉側に寄せてガラスパーツが入るように変更しました。
f:id:himetaka2018:20220509024307j:image屋根板は手すりのない方のストッパーを活かすように切断し、車体にはめ込んだ状態で現物合わせて長さを調整した後、そのままゴム系接着剤で貼り合わせてから車体を抜いて余分な接着剤を爪楊枝で回収します。
f:id:himetaka2018:20220508032344j:image車両本体が完成しましたが、接着しなくても思ったよりカッチリと出来ました。
f:id:himetaka2018:20220508185714j:image一応分解も可能な構造になっています。
f:id:himetaka2018:20220509030052j:image床板はBトレ用シャシを使うので、既存製品のストッパーを再利用してみました。
切断して使用しないガラスパーツに付いているストッパーをニッパーで切り取り、使用するガラスパーツに移設します。
f:id:himetaka2018:20220509133625j:imageまた使用するガラスパーツに付いているストッパーは位置が合いませんので、こちらは破損を恐れてカッターナイフで切り込みをいれてからニッパーで切り取って場所を移動します。
なお、切り取る順番は逆(移動→移設)の方がやり易いです。
f:id:himetaka2018:20220509154749j:imageこれで全てのパーツが揃いました。
f:id:himetaka2018:20220509160722j:image組立てるとこうなります。
写真だと拡大されるので隙間がとっても目立ちますが、小さな実物を老眼で見るとほとんどわかりません。
f:id:himetaka2018:20220513004731j:image後から気がつきましたが、切断位置を客扉側に寄せた場合は1位2位標記が残っていました。
2両目はほとんど隙間がありませんが、これはタマタマで技術が向上したわけではありません。
f:id:himetaka2018:20220509161001j:imageBトレ製品と比べると側面の印象が全く異なることがわかります。
f:id:himetaka2018:20220509161525j:image長さはほぼ一緒なんですが、車高がちょっと高いようです。
何も考えずにストッパーをスケールそのまま使ったからですね~
f:id:himetaka2018:20220510005151j:image2両目はストッパーの高さを1mm削って4mmにしてみました。
f:id:himetaka2018:20220512201920j:image車高を下げることが出来ました。
こうして並べると2両目の方が隙間が減ってはいますが、どちらも真っ直ぐには切断されていません。
f:id:himetaka2018:20220509162410j:imageただBトレ製品とユニットを組むと、色の違いがかなり目立ちます。
MM'ユニットって通常検査もニコイチ扱いなので、実車では色調や汚れ具合も揃っていました。
f:id:himetaka2018:20220513091831j:image調色が出来ないスプレー缶で再塗装しても製品と同じ色になるとは思われず、Bトレやし まぁいっか…と思っていたら秋葉原のTamTamでこんなモノを見つけちゃいました😱😱

続きます。

 

 

 

今さらのBトレ 特急「しなの」①

これまで381系の特急列車として「やくも」「くろしお」を再現してきました。
f:id:himetaka2018:20220506173537j:image1978年夏に岡山ー井倉間を乗車した特急「やくも」国鉄特急色9連
f:id:himetaka2018:20220506173535j:image2000年11月に安来→岡山間を乗車した特急「やくも」やくも色4連
f:id:himetaka2018:20220506173540j:image1994年頃に京都ー白浜間を乗車した特急「スーパーくろしお」6+3連

今回は1989年初夏に雪の絶壁で有名な立山黒部アルペンルートへ行った時に、名古屋から松本まで乗車した特急「しなの」です。
f:id:himetaka2018:20220318115654j:image大出力機関を持つキハ181系を投入して1968年10月から運行された特急「しなの」は、1973年5月の中央西線電化で振り子式車両の381系電車を投入開始し、2年かけて全列車を置き換えました。
f:id:himetaka2018:20220419162657j:image運転開始時は9両編成で、1985年3月14日のダイヤ改正から閑散期は5・6号車のM'Mユニットを減車した7両編成になり、国鉄分割民営化後の1988年3月13日ダイヤ改正では1号車に改造車クロ381を連結した6両編成に短縮されました。
このクロ381はタネ車と形状の違いにより3種類あり、0番台が7両、50番台が5両、10番台が3両の全部で15両が改造されました。
f:id:himetaka2018:20220318115715j:image0番台は、サロ381にクモハ381と同様の全くやる気の感じられない簡易貫通扉を設けた運転台を取り付けて先頭車化改造したものです。
特に末期には前面に貫通幌を装着したままで運用され、見るも無惨な醜態を晒していました。
50番台はクハ381 0番台を格上げ改造したもので、クハ381 0番台と外観に変化はありません。
f:id:himetaka2018:20220318115728j:image10番台はサロ381を先頭車化改造したパノラマグリーン車で、前部約1/3を展望室として側面窓も拡大され、かなり特殊な形状の前頭部になっています。
今回整備するのはこのクロ381が連結されていた時代の編成で、もちろん特徴的な10番台車を作る……わけではなく、外観がクハ381 0番台と同じ50番台車とします。
f:id:himetaka2018:20220318121251j:imagef:id:himetaka2018:20220415145906j:image使ったのはJR化後のグレー屋根になっている381系100番台2両セットx4箱です。
このセットはつい最近まで探せば新品を2割引程度で入手出来たので、2両で定価2,700円もするのにホイホイと4箱も買ってしまいました。
f:id:himetaka2018:20220415145830j:image4両も入って2,100円だった2007年製に比べて、中間車の屋根がパンタあり/なしの2枚に増えたものの、クハ381の貫通型前面パーツが付かなくなったうえ前面のトレインマーク部の白塗りと周りのHゴムのグレー塗装も省略され、かつモハ381の側面はモハ380と共通のまま(モハ381にはトイレがない)となっています。
噂ではBトレの購買層の大半は鉄道模型に興味のなかった方だったそうで、オモチャとして飽きられ販売数が減ったために改善どころか手を抜いたうえ価格だけ高騰したんでしょうか?
f:id:himetaka2018:20220508000341j:image他の381系特急列車と同じく台車と動力ユニットはストックのバンダイ製品を使い、カプラーは編成両端を除いて全車KATOカプラー密連型A黒に交換します。
f:id:himetaka2018:20220511210827j:image車番は製品に付属のシールを使用しますが、クロ381の50番台はありません。
f:id:himetaka2018:20220511214227j:imageそこで4両セットに付属のクロ381-13と、サロセットに付属のシールにあるサロ381-5とクハ381-1を組み合わせてクロ381-51にします。
標記類もこれまでと同様にトレインマークおよびグリーンマークは付属のシールを、方向幕(長野行)/種別・号車サボにペンギンモデルのシールを使用します。
f:id:himetaka2018:20220507234750j:imageただ特急「しなの」には愛称サボが残っており、客扉側に上半分に白地に赤字の「しなの」と、下半分に緑地に白字の「指定席」か青地に白字の「自由席」のサボが掛かっていましたが、知っている限り唯一製品化していた美軌模型店が臨時休業(5/5に案内が更新されています)で入手出来なくなっているため、今回はペンギンモデルの指定席/自由席サボを貼りつけるつもりでした。
f:id:himetaka2018:20220510011040j:imageが、以前に購入していた「101690E1 381系Pしなの登場時 シール」に愛称表示(指定席)が付いていることに気がつき、指定席車両の3-6号車にはこれを使います。
なお特急「しなの」の号車は、元々は長野方が1号車でしたが、1982年5月の塩尻駅移転に伴い名古屋方が1号車となり、1994年頃にまた元に戻っています。
f:id:himetaka2018:20220511233103j:image当初は「ペチペチっと組んで車番と標記類貼っておしまい!」のつもりだったんですが、前述のモハ381に更に間違いがある事が判明したことや、タイミングよくKATO製Assyが目の前に出てきたこともあって思いっきり手が掛かるハメに陥ってしまいました。
写真は2両セットをベースに、先頭前面パーツを4両セットの貫通型に交換して組立て、バンダイ製走行台車/動力ユニットを入れてカプラーを交換し始めたところです。
このまま何も気にしないで整備していればもう終わっていたんですが…

続きます。

今さらのBトレ 特急「スーパーくろしお」500番台車のカプラーを交換する②

f:id:himetaka2018:20220506163534j:image381系特急スーパーくろしおの基本編成と付属編成を接続する500番台車のカプラーを交換する話の続きです。
元々カトーカプラー密連では自然解放してしまったため、KATO製Nゲージの381系に採用されているカプラーへの交換に挑戦しました。
f:id:himetaka2018:20220505033037j:image先ず裏表を反対に組んだしまったモハ380-500のカプラーを分解して、表裏を入れ替えて正しい位置にして瞬着で仮止めします。
f:id:himetaka2018:20220505033346j:image次に軟質樹脂も接着できると言うボンドGPクリヤーを使って接着しました。
f:id:himetaka2018:20220505212630j:imageこれを車体に接着しますが、分解することを考慮して妻板にのみ貼りつけました。
f:id:himetaka2018:20220505220319j:imageまた台車が全く首を振らなくなったクハ381-500のカプラーを外して分解し、台車に当たりそうな部分をニッパーでカットします。
f:id:himetaka2018:20220505213008j:imageカプラーを再組立てして前面パーツに仮止め、モハ380-500と連結してカプラー高さを確認します。
f:id:himetaka2018:20220506162427j:imageさらにスカートに当たっている台車レリーフの一部を切り取り、台車がしっかり首を振ることを確認します。
f:id:himetaka2018:20220506163837j:imageこれで完了です。
カプラーを引っ張って解放してもカプラー本体が外れることはなかったので、強度もなんとか有るようです。
続いて381系特急としては最後の「しなの」に取り掛かります。

以上

今さらのBトレ 特急「スーパーくろしお」500番台車のカプラーを交換する①

f:id:himetaka2018:20220423170137j:image先日整備した381系特急「スーパーくろしお」で、付属編成のモハ380-500と連結するために基本編成のクハ381-500のカプラーをカトーカプラー密連に交換していました。
f:id:himetaka2018:20220423170150j:imageこの時、スカート下辺にカプラーのフックが当たるのでフックを削ったのですが、心配した通り噛み合う部分が少なくなって走行中に自然解放してしまいました。
f:id:himetaka2018:20220426101756j:imageそこでKATOから発売されている「パノラマしなの登場時」用のAssyパーツにあるカプラーセットへの交換を試みました。
f:id:himetaka2018:20220423161317j:imageまずクハ381-500には101452C3前面カプラS(クハ381やくも)を使い、製品に付属のスカートと同じようにZ04-4716クハ189国鉄あさまスノープローを取り付けます。
f:id:himetaka2018:20220423170449j:imageボディ取付用ツメをニッパーで勢いよく切り飛ばしましたが、後から考えるとノリシロとして残しておいた方が良かったです。
f:id:himetaka2018:20220423170610j:imageまた台車が首を振った時に当たるカプラーパーツの後ろ部分も、カプラーを左右に振りながらニッパーで慎重に切り落とします。
f:id:himetaka2018:20220424191400j:image前面パーツにはめてみるとカプラー高さが少し低かったのと前面パーツ下面とカーブが合っていなかったので、さらにスカートを削って調整しました。
f:id:himetaka2018:20220426093938j:image台車も前側をゴリゴリに削り取ります。
f:id:himetaka2018:20220426005728j:image以前にTNカプラーとその付属品を接着しようとして、軟質樹脂でできているパーツは普通の接着剤では引っ付かないことを学習しました。
そこでネットをアレコレ調べると、ABS用接着剤の他にゴム系接着剤や瞬着でも引っ付くらしいです。
また瞬着は衝撃で簡単に剥がれるみたいなので仮止めに使えそうです。
で、ゴム系の代表みたいなボンドGクリアを前面パーツ裏側に爪楊枝でチョコっとだけ塗って仮止めしました。
f:id:himetaka2018:20220426093437j:imageまた床板がカプラーパーツに干渉するので、アナ部分から前を切り取ります。
f:id:himetaka2018:20220426093607j:image台車が思ったほど首を振りませんので、再度分解して削ることにします。
f:id:himetaka2018:20220426011633j:imageまたカプラーがちょっと前に出過ぎている気がしないでもないし高さも気になるので、これらの調整も兼ねて先に連結相手のモハ380の改造に取りかかります。
f:id:himetaka2018:20220426083832j:imageモハ380-500には4849-1C3 モハ380やくもカプラーセットを使いました。
f:id:himetaka2018:20220426084930j:image実測で当たる部分をカッターナイフで削り取ります。
f:id:himetaka2018:20220426101149j:imageカプラー本体の後ろ部分もカットしました。
f:id:himetaka2018:20220426085255j:imageベースとカプラーを止める部分がガバガバになりストッパーの機能がなくなるので、瞬着で仮止めします。
f:id:himetaka2018:20220426085515j:image装着して当たりをみましたが、台車の振り角が少ないですね。
f:id:himetaka2018:20220426085731j:imageカプラー自体もバラして、当たりそうな所を片っ端からカッターナイフで削り取り、ヤスリで表面の凸凹を平滑にしました。
f:id:himetaka2018:20220426090802j:imageバネを飛ばさないように注意しながらカプラーを組み立て、両面テープを使って車体に仮止めします。
f:id:himetaka2018:20220426090853j:image台車の振り角が大きくなりました。
f:id:himetaka2018:20220426092203j:image取付け高さを確認します。
幸いな事にほぼ合っているようです。
f:id:himetaka2018:20220426092319j:image連結して車間距離を確認します……あれ?連結出来ない??
f:id:himetaka2018:20220426092403j:imageおっと!やってしまいました…カプラーを分解・再組立ての際にバネの取り扱いに翻弄されて裏表逆に取付けたようです。
全く気がつきませんでした。

続きます。