ひめたか鉄道2018

会社を定年退職して嘱託になり時間ができたことと、会社行事で見たアニメの銀河鉄道に出てくる車両に触発されて、これまで時間に追われてほとんど出来なかった鉄道模型を、ちょっと真面目かつ気楽に再開することにしました。

鉄道コレクション 国鉄ED14(ED14 4タイプ)の整備

f:id:himetaka2018:20210927235628j:imageRM MODELSのNEW MODELで紹介記事を見て思わず購入したTOMYTEC鉄コレの国鉄仕様ED14が届いたので組み立てました。
f:id:himetaka2018:20210930005807j:imageED14は、当初から貨物用としてアメリカGE社で製造され、1926年に1060形として4両輸入された黎明期の輸入電気機関車群の一つです。
1960年に2と3が、1966年に1と4が近江鉄道に譲渡されたことが幸いして1976年に飯田線のED19が廃車されて国鉄から輸入電気機関車がなくなった後も、奇跡的に1988年3月12日の近江鉄道貨物廃止まで4両全機が定期的に使用されました。
ただ軸重が15tもあって犬上川橋梁を渡ることが出来ないED14を何故4両も引き受けたのかはナゾです。
2004年7月1日に廃車された後、近江鉄道ミュージアムに展示されて安泰かなと思っていたのですが、近江鉄道の経営が思ったよりも厳しくて2018年12月8日に閉館されると、翌年の3月までに人知れず4両全機が解体されてしまい、最後まで活躍した輸入電気機関車であるにもかかわらず保存機が一両もないことになってしまいました。
余談ですが親会社の西武グループは過去に経営状態が悪くなった時に何の手段も講じず資産の売却のみで逃げた経緯があり、金のために誰に何の相談もなく歴史的価値のある遺産を潰してしまったのはこのような背景があるのかな?と勘繰ってしまいました。
なお近江鉄道ミュージアム自体は、2019年11月に場所を彦根駅から八日市駅に移してリニューアルオープンしています。
f:id:himetaka2018:20210927235727j:imageさて今回はN化するので製品と一緒に動力ユニットとパンタグラフも購入しました。
f:id:himetaka2018:20210927235848j:image製品はこんな感じで、プラ車輪でもスポーク表現がありますし台車やダミーカプラーの形状も上々で、ちゃっちいパンタグラフを交換すれば立派なディスプレイモデルになると思いました。
f:id:himetaka2018:20210928002523j:imageただ、ユーザー取付けになっているデッキの手すりとナンバープレートがちょっと厄介でした。
f:id:himetaka2018:20210928004204j:imageN化のために車体と下回りを分解してデッキパーツとカプラーを外しましたが、そうでない場合でも手すりパーツを取り付ける前に車体からデッキパーツを外した方が作業が楽です(取説には記載されていません)。
切断位置を間違えないように手すりパーツを切り取ってデッキパーツの穴に押込みますが、幸いなことに材質が軟質プラのためにいきなりポキッてな事にはなりませんので、多少力を入れても大丈夫です。
f:id:himetaka2018:20210928010519j:imageナンバープレートの取り付けは結構大変で、そのまま手で押し込んでも入りませんでした。
試行錯誤の末、ナンバープレートのパーツを裏返して机の上に置き、これの凸部に手すりパーツBの孔が合わさるように乗せて精密ドライバー等で押込むと上手く取り付けることが出来ました。
f:id:himetaka2018:20210929162237j:image組み上げたデッキパーツを、N化用の動力ユニットに差し込んで取り付けます。
f:id:himetaka2018:20211002144528j:imageただ取付け方に問題あるのか、手すりの取付穴がおかしいのか水平が出ていません。
f:id:himetaka2018:20210929163235j:image取説では何故かスノープラウの取付けが上級者向けになっていますが、デッキパーツと同じく単純に差し込むだけです。
f:id:himetaka2018:20211002113232j:imageまた動力ユニットの取説にはカプラーを取付けてから台車枠をはめるように記載されていますが、台車枠にカプラー取付部が付いているので最初に台車枠を付ける必要があります。
f:id:himetaka2018:20211002140828j:image編成端側はダミーカプラーとしてスノープラウを取り付け、連結側はアーノルドカプラーポケットにカトーカプラーNを装着して取り付け、0211パンタグラフPS14に交換した車体を動力ユニットにはめたら完了です。
f:id:himetaka2018:20211002144355j:image国鉄仕様なので1950年代の姿になり、戦前型の貨物を牽引させようと思っています。

 

以上

今さらのBトレ 113系京阪神快速の冷房化 0番台のジャンパ栓形状を考える

f:id:himetaka2018:20210703152554j:image1976年から2年間姫路から神戸の予備校に通い、その後4年間大阪の大学に通学したため6年間毎日のように京阪神快速に乗っていました。
上の写真は1982年頃に山科駅を発車する113系0番台の草津行普通電車で、真ん中の2本の線路は東海道本線の電車線、右奥に見える高架線は湖西線です。
f:id:himetaka2018:20210919014616j:imageなお当時の新快速は上り始発が姫路発8:36で下り最終が京都発15:45だったので全く利用出来ませんでした(1978年頃に新大阪-大阪間の上淀川橋梁で撮影)。
乗り始めた頃は非冷房車ばっかりで、夏季期間のみ網干まで乗り入れてくる湖西線直通の700番台が唯一の冷房車でした。
f:id:himetaka2018:20210919175101j:image当時は通勤時間帯である朝7時前後の大阪方面快速電車は5分毎に姫路を発車していたのですが、その中で07:05発の列車が平日は夏休み期間中のみ(休日はゴールデンウィークから)湖西線近江今津行(のちに永原行)の全車冷房編成に変更されていました。
当然通勤客はこの冷房列車に集中、悪いことに湖西線はホーム長の関係から8両編成(通常の京阪神快速は11両+グリーン車グリーン車も非冷房)だったため殺人的な混雑となり、非冷房車に乗った方が涼しかったくらいでした。
関西地方への0'番台冷房車の投入は1977年10月から、また0番台車の冷房改造も同じ頃に実施されたため、大学に入学した1978年頃から冷房車が増えた実感がありました。
翌年の1979年春には高槻区(大タツ)所属車はクハ111 416とモハ112/113 146を除いた261両の冷房化が完了していますが、何故か網干区(大ホシ)所属車は2000番台車25両とクハ111 457以外の218両が非冷房車でした。
乗り換えの関係で常に米原方先頭車に乗っていたため「いっつもこの4両だけ非冷房車やなぁ」とずっと思っていましたが、付属編成は大ホシ車だったんですね〜
f:id:himetaka2018:20211004141706j:imageこれまでに1971年夏と1976年春から乗車した全車非冷房の113系0番台初期車湘南色と、1976年夏〜秋に乗車した113系0番台初期車で全車冷房改造された阪和線新快速・快速電車を整備してきたので、今回は1978〜1980年頃の高槻区(大タツ)所属の冷房改造された113系0番台初期車湘南色編成を再現します。
1978年や1979年の大タツ編成表は探し出していたのですが、既にグロベン車だけで構成された編成はないため、非冷房車編成と同じく大タツに所属していた車両から車番を決めました。
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非冷房車と同じ4両編成セットシリーズの113系湘南色を使います。
f:id:himetaka2018:20211003010909j:imageこのセットの中間車は押込み型ベンチレーターなので、113系0番台阪和色の中間車についているグローブ型ベンチレーターの冷房屋根を使います。
f:id:himetaka2018:20210825122547j:imageこの屋根板は1両につき2枚ずつ付いているので、整備した阪和色6両編成で2ユニット分が捻出されます。
f:id:himetaka2018:20210920013620j:image今回の整備内容は非冷房編成と同じで、動力車以外は走行台車T/T改を使ってN化し、編成中間部のカプラーを11-703KATOカプラー密連形Aに換装します。
f:id:himetaka2018:20210913210822j:imageモハ113に動力ユニット3を組み込みます。
f:id:himetaka2018:20210919181654j:image付属のウェイトを両面テープで止めているのですがポロポロ落ちるようになりました。
f:id:himetaka2018:20211002220053j:image結構古いのでテキトーなモノを買ってみましたが、ちょっと粘着力が強すぎたようです。
f:id:himetaka2018:20210913210906j:imageモハ112 のパンタグラフをKATOの11-420 PS16Bに、避雷器をKATO Z03P0335モハ164-817避雷器に交換します。
f:id:himetaka2018:20210919181920j:image車番は1976年11月に冷房化された154、所属標記は大タツ(高槻)・定員は0番台の128名としてくろま屋さんのインレタを転写しました。
f:id:himetaka2018:20211003002626j:image先頭車の信号炎管は形状が良くないため、これまで同様モールドを切り飛ばして交換しますが、いままでは背の高い比較的後期タイプのKATO Assy(Z04-0707)しか持っていなかったため一択でした。
f:id:himetaka2018:20210920014106j:image今回GMの8079屋上機器パーツが入手出来たため、関西でよく見られた初期の台座が一体となった背の低いタイプにしてみました。
f:id:himetaka2018:20211002220909j:image切り飛ばしたモールドの跡に0.4mmの孔を開けて差し込んでから剥げている部分と信号炎管にGM鉄道カラーNo.13緑2号を筆塗りしましたが、以前のパーツと違って製品とあまり変わらなくなってしまいました。
f:id:himetaka2018:20211002222042j:image姫路方の偶数車運転台側はグリーン車と連結するため11-703KATOカプラー密連形Aのジャンパ栓部分を切り取って取付け、これと干渉するスカートの下側の出っ張りをカットします。
f:id:himetaka2018:20211002230519j:image米原方の奇数車は編成端になるため、ピン付のブロックで組んでダミーカプラーを装着し、台車のカプラーポケットを切り取ります。
この車両は奇数向きなのでジャンパ栓を取付けます。
f:id:himetaka2018:20210919124904j:image0番台のジャンパ栓は冷房化と共にKE76 x3に変更されたと思っていたのですが、手元の写真やネットで確認すると上の写真のように冷房化されても原型のKE58 x2のままとか、KE76に変更されても2個であったり3個になっていたりとバラバラでした。
f:id:himetaka2018:20210919131117j:imageまた関西では0番台以外は全て新製時からKE76 x3ですが、写真のように一番外側の1個は使われていないようでした。
f:id:himetaka2018:20210918221335j:imageそこで113系初期車の冷房改造後のジャンパ栓について文献やらネットやらを調査した結果、鉄道ピクトリアル No.952【特集】111 ・113系電車(1)の「113系0・1000番台におけるAU75系量産冷房改造」に「また、冷房改造に併せて車体側面行先表示器の準備工事を施した車両より、ジャンパ連結器(制御)はKE76x3に変更した。」と記載されている事を見つけました。
f:id:himetaka2018:20210919131721j:imageそっか、1番外のジャンパ栓は行先表示器用だったんですね、だから遅くまで行先表示器が使われてなかった関西では接続されてなかったのか…
またKE58とKE76はいずれも19芯で互換性があることもわかりました。
要するにどっちが付いていてもいいってことですね…
さて、大タツにいた冷房改造されたグロベン車のクハ111 0番台奇数向車は150 152 153 156の4両だけです。
吹田工場における冷房改造時の側面行先表示器準備工事の併工は1977年度からなので、1976年2月に冷房化された153はKE58 x2で他の3両はKE76 x3(ケーブル付は2)となります。
ただ150と156は冷房化と同時に前照灯がシールドビーム化されていたため、今回は原型ライトを選択したこともありKE76が付いた152号機としました。
f:id:himetaka2018:20211003003356j:imageKATOのZ04U8631ジャンパ栓KE76(緑)からケーブル付を2個とケーブルなしを1個使い、0.7mmの孔を開けて差し込んで裏からプラモデル用の接着剤で止めてケーブルにタミヤのエナメル塗料XF-1フラットブラックを筆塗りしました。
f:id:himetaka2018:20211004134735j:image正面種別行先表示にはペンギンモデルさんの「行先側面方向幕シールNo.5 113・115系/東海道・山陽・湖西・草津線」から「播州赤穂」を精密カッターで切り出して貼り付けました。
f:id:himetaka2018:20211004135318j:image所属標記は大タツ(高槻)・定員は0番台の116名とし、米原方の奇数向き車は前述の152、姫路方中間封じ込めの偶数向き車は1977年11月に冷房改造された463としてくろま屋さんのインレタを転写しました。
f:id:himetaka2018:20211004135855j:imageこれで両側クハ111の米原方4両編成(TcM'MTc)が出来たので、続いて姫路方の片側がグリーン車の4両(TcM'MTs)を整備します。
f:id:himetaka2018:20210826113653j:image113系0番台湘南色の車体はもう残っていませんので、名古屋のポチかポポンデッタで見つけたモハ114初期車0番台の組立て品と、かなり以前に秋葉原Laoxで買ったパート11開封品の115系初期車の中間車を使います。
f:id:himetaka2018:20210719032133j:image前述のグロベン仕様の冷房屋根に交換して113系0番台初期車の冷房改造車(モハユニット)に仕立てます。f:id:himetaka2018:20210919134602j:imageもともと113系115系の中間車の側板と台車は一緒なので、115系0番台車(モハ114 1-121/モハ115 1-135)と押込みベンチ仕様の113系0番台後期車(モハ112/113 181-232)は同一形状です。
f:id:himetaka2018:20210920014918j:imageこちらのモハ113はトレーラーなので走行台車Tを使います。
モハ112 はパンタグラフをKATOの11-420 PS16Bに、避雷器をKATO Z03P0335モハ164-817避雷器に交換します。
f:id:himetaka2018:20210920015139j:image車番は1976年5月に冷房化された125、所属標記は大タツ(高槻)・定員は0番台の128名としてくろま屋さんのインレタを転写しました。
f:id:himetaka2018:20210703175204j:imageまた非冷房車作成時に4両セットx2からクハ1両を除いた7両を使ったため、この余ったクハ111 を原型ライトの前面とグロベン仕様の冷房屋根を使って組立て、信号炎管を交換します。
f:id:himetaka2018:20211004001522j:imageこちらは1978年2月に冷房化された427とし、大タツと定員116名のインレタを転写、正面種別行先表示にはペンギンモデルさんの「播州赤穂」を貼り付けました。
f:id:himetaka2018:20210703214637j:image最後はグリーン車です。
1976年5月からサロ113の関西転入とサロ112の廃車が始まり、1978年4月末時点で大タツにはサロ113が13両・サロ110 0番台が11両(1 3 6 7 19 43 46 49 51 901 902)・サロ112が4両(3 24 25 26)在籍し、全車冷房改造されていました。
サロ112は1979年7月に全廃されますが、サロ110は1980年8月の関西圏グリーン車撤退後(9月末まで連結)も3両(1 901 902)を除いて国府津と静岡に転属して活躍を続けています。
f:id:himetaka2018:20210705170704j:image
非冷房編成の時に検討したけど採用しなかったサロ110湘南色+スカ色 2両セットの湘南色に淡緑帯を塗装して使うことにしました。
この帯は塗装規定改定により1978年の新製車から無くなっていますが、グリーン車が廃止されるまでの短期間には新車配属も帯を消す作業も行われなかった筈で全車が帯を引いていたと思われます。
f:id:himetaka2018:20211004011854j:imageサロ112と同様にGM鉄道カラーSP41ペールブルーをスプレー塗装しましたが、最初から帯が塗装されているサロ165帯付と比較するとちょっと緑が薄いようです。
なお帯の幅はサロ110がスケール通りの1.0mmでサロ165は1.2mmとなっています。
f:id:himetaka2018:20211004114459j:image毎回塗装で苦労しているトイレと洗面所の窓ですが、今回もサロ112と同様に塗装ではなくラベルシートを貼り付ける方法を採用、車番は新製時から大タツに配備され1977年8月に冷房改造された51として、くろま屋さんの車番インレタとKATOのグリーンマーク・インレタを転写しました。
f:id:himetaka2018:20211004114708j:imageグリーンマークを貼っている時に気がついたのですが、以前に整備したサロ112のグリーンマークを片側1個しか貼ってない事に気づいたので追加しました。
f:id:himetaka2018:20211004140326j:imageこれで113系0番台初期車冷房改造編成は完了です。
f:id:himetaka2018:20211004141636j:image今から思うと、冷房編成の場合は時代的に全車を初期車に揃えるのではなく、0番台のグローブ/押込みベンチレーターと原型ライト/シールドビーム・0'番台の混成にした方が実感的でしたね。

 

以上

 

今さらのBトレ 1971年8月の113系京阪神快速電車④ インレタを貼る

これまで113系0番台初期車の阪和線新快速編成と快速編成に車番や所属標記などのインレタを貼ってきました。
f:id:himetaka2018:20210902001901j:imageその続きで湘南色の非冷房編成にもインレタを貼ります。
先ずインレタを転写するに当たって車番を決める必要があります。
特定番号機にするようなウデも根性もありませんので、番号ぐらいは実在したものと合わせようという程度の軽い気持ちでしたが、残念なことに1977年以前の編成はわかりませんでした。
また1978年には既に0'番台が投入されていたこともあり、グロベン車だけで組まれているものは1編成だけでした。
 米原←Tc152・MM'172・Tc398・サロ110-51・MM'113・Tc369→姫路
f:id:himetaka2018:20210909093344j:imageまた前位寄が箱型ベンチでないクハ111(1-48・301-331)は、偶数向き300番台車4両だけが1975年頃の一時期のみしか大タツには存在しなかった事もわかりました。
 クハ111-328 1973年10月~1977年11月
 クハ111-329 1973年9月~1977年10月
 クハ111-330 1973年8月~1978年2月
 クハ111-331 1973年9月〜1978年2月
マイクロエース113系0番台関西仕様が発売された時に、どなたかがブログで箱型ベンチ付を模型化した事を批判されていたので、関西は箱型ベンチ無し車が多数派だと勝手に勘違いしていました。
さらに後で気がついたのですが、113系として製造されたクハ111(雨樋が乗務員扉の上まで伸びている) は46/331からなので、上記の全部グロベン車で113系仕様なのはクハ111 46-48/331の4両だけになります。
タツにいた111系仕様のクハ111 328-330が雨樋延長改造されていたかは不明です。

結局何にもわからなかったので、1970年代に大タツに所属した非冷房車両を適当に選びました。
 米原←Tc154・MM'160・Tc377・サロ 112-2・MM'57・Tc329→姫路
 クハ111-154 新製配置で1978.9網干へ転出
 モハ112/113-160 新製配置で1978.5鳳へ転出
 クハ111-377 新製配置で1978.4鳳へ転出
 モハ112/113-57 新製配置で1977.12大垣へ転出
なおサロ112-2は1968年3月にサロ152-2を改造して1977年1月に非冷房のまま廃車、113系の塗り分けに塗装変更されており妻板も塗り分けられていました。
インレタは阪和線用と一緒にくろま屋さんの「近郊形電車111 ・113系車番インレタ」と「近郊型電車用所属標記」を購入しています。
このインレタ、阪和線用と違って型式と番号が別々になっていて適当に組み合わせて使うようになっているので、任意の番号が選べる代わりに手間が2〜3倍かかります。
f:id:himetaka2018:20210906204613j:image先ず車体裾に位置決め用の1mmのマスキングテープを貼り、最初に形式を転写します。
f:id:himetaka2018:20210906205227j:image次に番号ですが2桁までしか収納されていないので2回にわけて貼る必要があり、まず百の位を転写します。
この時に前に貼った形式部分にセロテープが当たると、気持ちよく全部消えてなくなるので注意が必要です。
f:id:himetaka2018:20210906211141j:image残りの番号を貼ったらマスキングテープを剥がして完成です。
f:id:himetaka2018:20210908145159j:image転写の度に水平向き・高さ位置・間隔を合わせる必要があり、それだけ歪む可能性が大きいことになります。
インレタに収納されていないサロ112は貼り合わせで作りました。
車番を扱いが簡単なシールをやめてわざわざインレタにしたのは、この「サロ112-2」を作るためです(シールでは貼り合わせが難し過ぎます)。
f:id:himetaka2018:20210909091611j:imageまずサロ111の「サロ」を使います。
f:id:himetaka2018:20210909091626j:image次にクモハ112-の「112-」を使います。
「ハ112-」で切り取ってからハを削ると、数字部分を傷付けないで済みます。
f:id:himetaka2018:20210909091644j:image最後に車番を貼ってマスキングテープを剥がします。
f:id:himetaka2018:20210909092146j:image忘れていたグリーンマークは、KATO 11-387グリーンマークを使って表現しました。
f:id:himetaka2018:20210909092121j:image
今回もやっぱり裏紙(?)ゴシゴシで文字が潰れました。
f:id:himetaka2018:20210908103127j:image転写した時はこの状態です。
f:id:himetaka2018:20210908103324j:imageでも裏紙(?)で擦るとこうなっちゃいました。
仕方がないのでそっと押さえるだけにしていますが、強度に不安が残ります(擦ったから剥がれにくいという確証もないのですが)。
転写後暫く放置して乾燥させて潰れ難くなってから擦る事も考えましたが、乾燥したら強度が出て擦る必要がなくなると思ってやめました。
f:id:himetaka2018:20210908110003j:imageまたインレタを切ってセロテープに貼って…とかやっているといつの間にか消えてなくなっている部分がアチコチに出てきました。
う〜ん、ヘタクソは予備を持っておかないとダメですね〜サロ110 の標記が無くなってしまいました。
f:id:himetaka2018:20210909092046j:imageこれで完成です。
あ〜疲れた…続いて113系0番台初期車湘南色冷房改造編成の整備にかかります。

 

以上

今さらのBトレ 1976年夏の紀州路 113系新快速にもインレタを貼る

113系0番台初期車の阪和線快速(春日色)に続いて、阪和線新快速(阪和色)にもインレタを貼りました。
f:id:himetaka2018:20210901175216j:image阪和線快速に貼り始めた時は車番と所属標記だけのつもりでしたが、購入したくろま屋さんのインレタに位置標記や換算標記・検査標記も収納されていたため、しもた!と思いながらも全部貼ってしまいました。
今回の阪和線新快速編成も同時期・同エリアの編成なので頑張って同じ仕様にします。
f:id:himetaka2018:20210831182550j:imageまず車番は乗車した1976年夏までに阪和色になっていた編成から、クハ111が68/339でモハユニットは12/31としました。
また所属標記は春日色と同じく天オト(鳳区)で定員はクハが116/モハが128です。
f:id:himetaka2018:20210831182614j:image更に春日色と同様に位置標記・換算標記・検査標記も転写します。
f:id:himetaka2018:20210901101514j:image今回気がついた事で、転写直後は綺麗に写っています。
f:id:himetaka2018:20210901101735j:imageところが裏紙(?)で擦ると若干潰れているように見えます。
さほど強く擦っているわけではなく理由がわかりませんし、ネットで調べてもヒットしませんでしたので今後の課題とします。
車両の両側の転写状況を見ていきます。
f:id:himetaka2018:20210901102107j:image先頭車のクハ111です。
f:id:himetaka2018:20210901102152j:imageパンタ付電動車のモハ112 です。
避雷器は交換していません。
f:id:himetaka2018:20210901102230j:imageパンタのない電動車のモハ113です。
f:id:himetaka2018:20210901103212j:image編成全体です。
どれも床下が暗いので照明を考える必要がありそうです(一応照明灯は使っています)。
f:id:himetaka2018:20210831180935j:image正面の種別方向幕も春日色と同じくペンギンモデルさんの行先側面方向幕シールNo.82の113系/阪和・紀勢・和歌山線から、乗車した1976年頃に掲げていたと思われる「天王寺ー和歌山」を使いました。
f:id:himetaka2018:20210901010611j:imageさらに新快速はヘッドマークを掲げており、これも同じシールに収納されているのでプラ板をベースにして作成します。
シールを大まかに切って0.3mmのプラ板に貼り付け、ヘッドマークの形状に合わせて切り出して両面テープで留めました。
ただ接着シロが幌枠のみなので強度は殆どないことや切口の厚みの面からも、0.1mmのプラペーパーを使った方が良かったみたいです。
f:id:himetaka2018:20210901175952j:imageこれで完了です。
ちょっと貼るとすぐに飽きてしまって作業中断したので、細かい作業は性に合わない事がよ〜く分かりました。
しかしながら自己満でしかない程度でも完成したら嬉しいので頑張ろうと思います。
続いて湘南色非冷房8両編成です、どんどん編成の両数が増えていきます…

 

以上

 

 

今さらのBトレ 1976年夏の紀州路 113系快速にインレタを貼る

7月13日に113系0番台初期車の車番と所属表のインレタをくろま屋さんに申し込んだところ、返信まで1ヶ月以上かかりますとのホームページの案内通り8月19日に返事があり、めでたく8月26日に手に入れることが出来たので、早速阪和線快速(関西色)に使ってみました。
f:id:himetaka2018:20210829220313j:imageこれまで比較的貼り易いと言われているTomixGMのものを使っても四苦八苦だったので、難しいと噂のくろま屋製品にはかなり不安があります。
f:id:himetaka2018:20210827103718j:imageそこでくろま屋さんのHPに載っている貼り方を練習してみました。
まずプラ板をダミーの車体とみなして、位置合わせ用に1mmのマスキングテープを貼ります。
f:id:himetaka2018:20210827104103j:image次にカッターでインレタの裏面から必要な部分を切り出します。
スケールを当てる訳にはいかないので、慎重にやってもかなりいい加減な切り方になります。
ネットの記事の中にはキッチリ切り出すという表現もあり、表面から裏紙(?)モロとも切り出すんでしょうか?
f:id:himetaka2018:20210827104328j:image切り出したインレタの表面をセロテープに貼ります。
事前にセロテープを机などに貼ったり剥がしたりしてノリを弱めておくと良いと聞いたので、指でペタペタやったら指紋だらけになって貼ったインレタが見えなくなりました…
また切り出したインレタは無茶苦茶扱い難く、ピンセットで掴もうとしてノリ面を擦ってインレタがなくなってしまったり、ピンッという音と共に異次元空間に入り込んでしまったり…
f:id:himetaka2018:20210827104249j:imageなんとかセロテープに貼れたら、目分量で位置を決めて車体にセロテープごと押しつけて固定し、爪楊枝でゆっくり・しっかり擦り付けます。
Tomixのインレタを使っている時にバーニシャで大失敗したので、専ら爪楊枝に頼っています。
f:id:himetaka2018:20210827105054j:image新品だったからか思ったより簡単に転写出来ました!でも貼付け位置より随分とズレています。
セロテープを車体に貼り付ける時の位置決めが相当難しいです。
f:id:himetaka2018:20210828153822j:image再度挑戦し、今度はセロテープを長くして本体に押し付ける時の余裕を持たせてみたところ、なんとか思った位置に貼り付けることができました。
また切り出したインレタは、ピンセットではなくシールを扱う時と同様にデザインナイフを使うようにし、なくなってしまう事を防ぎました。
さて貼り付ける車番は、乗車した1976年夏に冷房改造されていた編成から、クハ111は95/390でモハユニットは83としました。
f:id:himetaka2018:20210829171721j:image車体の裾いっぱいに1.0mmのマスキングテープを貼って位置を決め、練習した通りにインレタがこのテープギリギリの場所にくるようにセロテープをしっかりと貼り付けます。
爪楊枝で押さえつけるようにして転写し、なんとなく色が薄くなったらセロテープをそっと剥がし、裏紙(?)を乗せゴシゴシしてインレタを定着させます。
f:id:himetaka2018:20210829171831j:imageマスキングテープをゆっくりと剥がして完了です。
セロテープを少しめくってみて、転写出来ていなければセロテープを戻してさらに擦ると書かれていましたが、転写出来ていなければ剥がした瞬間に崩れてしまってどうにもなりませんでした。
また裏紙(?)で擦る時も、インレタがしっかり着いていないと形状が歪んだりしました。
f:id:himetaka2018:20210829172626j:image次に所属標記ですが、所属は天オト・定員はクハが116/モハが128で、車体左端に貼りつけます。
f:id:himetaka2018:20210829175502j:image更に「日根野電車区113系春日色車番」インレタには位置標記も付いていたので、一位側に①と二位側に②を貼りつけます。
電車の前位/後位なんて知りませんので、JTBパブリッシングの「111 ・113系物語 近郊形電車50年・3000両の軌跡」を参考にして転写位置を決めました。
f:id:himetaka2018:20210829175826j:image4両分を転写したらインレタは完了です。
f:id:himetaka2018:20210829175930j:image正面の種別方向幕とヘッドマークは、インレタが来るまでの間にネットで探し出したペンギンモデルさんの行先側面方向幕シールNo.82の113系/阪和・紀勢・和歌山線を使います。
国鉄時代には側面のサボは使われていなかったようで、また正面種別方向幕は時代と共に色々とバリエーションがあったみたいですが、今回は「快速 天王寺ー和歌山」としました。
f:id:himetaka2018:20210829200402j:imageさて、「日根野電車区113系標記」インレタには換算標記と検査標記も付いていましたので、折角なので貼ってみようと思いました…悪い癖です。
これもどこに表記されているのか全く知らないので、「鉄道ピクトリアル 2018年11月号 No.952 【特集】111 ・113系電車(1)」およびネットの写真を漁って、後位側の妻板左下であると判断して転写してみました。
実車とかなり雰囲気が違っています。
f:id:himetaka2018:20210829195631j:imageどうもBトレには、モハユニットの後位側の妻板に、実車にはない太いモールドの手すりが付いていて、これが邪魔で換算標記がかなり高い位置になってしまっています。
f:id:himetaka2018:20210829180345j:imageクハは特に問題になる部分はなく実車通りに表現出来ます。
実感的に見えないのは私の腕のせいです。
f:id:himetaka2018:20210829185824j:imageなおこのインレタは転写位置が近接しているため、後から貼る検査標記のセロテープが前に貼った換算標記に当たらないように注意します。
さもなければ折角貼ったインレタが剥がれてしまいます(実話)。
f:id:himetaka2018:20210829220345j:imageようやく完了です。
車番と所属標記だけのつもりが、いらん事したので相当疲れました。
続いて阪和色6両にかかりますが、もともと根気がない性分のため6両分もヤル気が持ちそうにありません。

 

以上

 

 

1971年8月の京阪神快速電車 全車非冷房の113系 マイクロエースA-0610 113系0番台 ② モハユニットとサロ110-900

f:id:himetaka2018:20210823135618j:image「全車非冷房時代の113系0番台京阪神快速電車を整備」の続きで、残った中間車を整備します。
f:id:himetaka2018:20210818220622j:imageモーター車以外のモハユニットは、室内をクハと同じ色で筆塗りします。
f:id:himetaka2018:20210823134134j:imageカプラーを0336密連形TNカプラーSP黒に交換し、TORM.のLED室内灯 幅広タイプ・白色を装着して完了です。
クハと違って室内灯はすんなりと納まり、快調に光ってくれました。
f:id:himetaka2018:20210823140020j:imageモーター車のモハ113 203です。
室内表現がないので、背もたれのモケットとその周りの椅子本体のみ塗装します。
以前の記事を参考にしてアーノルドカプラーを外して0336密連形TNカプラーSP黒に交換、TORM.のLED室内灯 幅広タイプ・白色を装着して完了です。
f:id:himetaka2018:20210823150512j:image常点灯対応のはずで、停止状態から綺麗に光ります。
また走行性能も良くスローもよく効いて、かつての製品からは想像も出来ないくらい素晴らしい走りをします。
f:id:himetaka2018:20210823140334j:image最後はグリーン車です。
f:id:himetaka2018:20210817145137j:imageサロ110の室内は成形色がモケットの臙脂色になっていて、KATOやTomixとは違ってヘッドカバーまで表現されています。グリーン車の椅子は椅子本体が殆ど見えずに全部モケット色に見えるため、今回は床だけ塗ることにします。
その床の色ですが、よく言われているライトブルーではちょっと明る過ぎると思われ、ネットで集めた写真を検討して近いと思う色をプラ板に塗って比較しました。
f:id:himetaka2018:20210817145207j:image上からMr.カラーのC337グレイッシュブルー、C118 RLM78ライトブルー、C115 RLM65ライトブルー、C35明灰白色です。
写真の露出によっても変わりますが、RLM78ライトブルーかグレイッシュブルーの青味を強くした色と思われ、今回はRLM78ライトブルーを使う事にしました。
f:id:himetaka2018:20210817145232j:imageまた仕切り壁はクハと同じGM C45淡緑1号、座席横の手すりカバーをタミヤカラーのエナメルXF-2フラットホワイトで塗りました。
f:id:himetaka2018:20210817145255j:imageこの製品ではトイレや洗面所の中まで表現されていますが、車体を被せると全く見えなくなり何のための表現かよくわかりません。
そんな事より先頭部の造形や屋根上機器の表現に力を入れて欲しかったです。
f:id:himetaka2018:20210823142126j:imageカプラーを0336密連形TNカプラーSP黒に交換し、TORM.のLED室内灯 幅広タイプ・白色を装着して完了です。
この車両はクハと同じく室内灯が若干不安定だったので、線路上で床下部を室内灯が点灯した状態にしておいて、そのまま車体を被せて組んでいます。
f:id:himetaka2018:20210823234224j:imageこれで全8両編成の整備が完了しましたが、やっぱりクハ111 154(写真手前)のライト類の調子が良くないため写真撮影用の調整に時間がかかり、バタバタした結果ピンボケの写真しか撮れませんでした。
また明らかにヘッドライトが暗過ぎるので、プリズムの破損覚悟でライト関係全般の再整備が必要と思われます。
なお元々手が遅いうえ段取りが悪く、必要になってからパーツや塗料・ツールを探すため、これだけの内容で1ヶ月ほどかかってしまいました。
う〜ん、もっとスピードアップしなければ…
続いてこれら113系0番台初期車の冷房改造車も整備します。

 

以上

1971年8月の京阪神快速電車 全車非冷房の113系 マイクロエースA-0610 113系0番台 ① クハ111

f:id:himetaka2018:20210823165355j:imageBトレに続いてNゲージでも全車非冷房時代の113系0番台京阪神快速電車を整備します。
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使ったのは2009年12月発売のマイクロエース製「A-0610 113系0番台+サロ110-902 湘南色 8両セット」で、製品紹介には「1977(昭和52年)6月以前の非冷房時代を再現」と記されています。
f:id:himetaka2018:20210813185120j:image
モハユニットはグローブ形ベンチレーターの171と、押込み式ベンチレーターの203で、モハ113-203がモーター車です。
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クハは米原方奇数車が154、姫路方偶数車が412でグローブ形ベンチレーター、中間封じ込めの偶数車が492で押込み式ベンチレーターです。
いずれも原形ライト(大目玉)、一番前は箱型ベンチレーターとなっています。
f:id:himetaka2018:20210813011355j:image
グリーン車は側面にコルゲート板を表現したステンレス車体のサロ110-902で、これも非冷房車です。
この車両は1958年12月に車体外板等にステンレスを用いて製造されたサロ95902を、1959年の車両称号規定改正でサロ153-902に改称の後、1968年9月に近郊形化改造したもので、1977年9月に冷房化されましたが1980年5月で廃車になっています。
f:id:himetaka2018:20210823131955j:image
何故か昔から発売されていたKATOやTomixの製品は後期の2000番台車でした。

f:id:himetaka2018:20210823225616j:image写真撮っていて気がついたのですが、KATO旧製品のジャンパ栓が1000'番台のKE76x2とKE70になっていて、2000番台のKE76x3とは異なっています。
f:id:himetaka2018:20210823132032j:imageまたグリーン車が関西にはいなかったサロ110の1200番台だったので、関西編成を再現するために歓迎すべき製品ではありました。
f:id:himetaka2018:20210814124605j:image
しかしながら酷評された最初期の製品からはかなり改善されたとはいえ色々と問題は残っています。
f:id:himetaka2018:20210817144411j:image
前照灯のレンズが奥まっているうえ前面窓の縦横比が違っていて顔全体に違和感を覚えますし、ワイパーの存在感もかなり強めです。
f:id:himetaka2018:20210814125552j:image
また信号炎管が異様に小さいですし、おでこ部に不思議な突起物(無線アンテナ取付用のピン跡と思われる)があります。
ただ以前から言われていた顔のノッペリ感は無くなり、ベンチレーターの形状も改善されています。
f:id:himetaka2018:20210823120513j:image
比較したKATO旧製品は30年以上昔の初期に近いロットで、いわゆる増結台車を使って先頭車を連結するタイプです。
この増結台車って今でも入手可能なんですね、とっくの昔に生産中止かと思ってました。
まぁカーブで上の写真のクハ165のようにスカートごと首を振るので採用はしませんが。
f:id:himetaka2018:20210814183720j:image
時代的にKATO旧製品は室内灯も含めてムギ球、マイクロエースはLEDで種別方向幕も点灯しますが、何故かヘッドライトの明るさにはあまり差がありません。
f:id:himetaka2018:20210814184451j:image
マイクロエースのヘッドライトの光り方に輝差(色ムラ)があるようで、真正面から見ても差がある事がわかります。
f:id:himetaka2018:20210814201710j:image
テールライトはどっちも似た様な感じです。
f:id:himetaka2018:20210824090807j:image
マイクロエース製品は全体的にちょっと腰高な感じがあり、この113系も並べて見るとよくわかります。
トレーラーは台車のボスを削ったら低くなりそうですが、モーター車はどうにもなりませんのでシャコタン改造には手を出しません。
f:id:himetaka2018:20210815182810j:image
先頭車のクハ111から整備を始めることにし、ボディから床下を引き抜きます。
前述のようにKATO旧製品はムギ球を使っているため室内に巨大なライトケースが鎮座していますが、それ以外の室内表現はどっちも似たようなものです。
マイクロエース製品はモケットの色に合わせたのか室内が青色の成形色になっていますが、実車の色よりかなり明るい青色なうえ床はグレーなので結局塗装する事になります。
f:id:himetaka2018:20210815191241j:image
室内の色は近代化改装された客車と同様に、以下で塗装しました。
・床はGM鉄道カラーC-09ねずみ色1号
・シートのモケット部はGMのC-22ブルーB
・シート本体はタミヤカラーXF-12明灰白色
・トイレの壁は室内色であるMr.カラーC45淡緑1号
f:id:himetaka2018:20210823133822j:image
筆塗りなので塗りムラやはみ出しが酷いですが、スプレー塗装と違って天候に関係なく作業が出来ますし、車体を乗せるとムラなどは殆どわからなくなります。
f:id:himetaka2018:20210815191604j:imageライトケースを外してライトユニットを確認、LEDはヘッド・テールともに白色で、プリズムの根元に着色することで電球色風に点灯させていました。
ヘッドライトの色ムラと明るさ低下はプリズムの着色にあると睨んでライトユニットの分解に挑戦!
ところがこのプリズムを抜く事が出来ず四苦八苦した挙句……「ペキッ」えっ?
f:id:himetaka2018:20210817151619j:image
あ〜⤵︎ やってしまいました。
テールライトのリムを覗くとプリズムの先端部が残っていました…幸いなことに抜け落ちない構造になっていたため、そのまま元に戻して「しゅ〜りょ〜」です。
これ以上作業を進めて肝心のヘッドライトのプリズムでも壊したら目も当てられません。
f:id:himetaka2018:20210817002457j:image
この製品ではアーノルドカプラーの取付部が変更されて車間が短縮されています。
f:id:himetaka2018:20210817002516j:image
それでもTomixのTNカプラーに比べるとかなり差があるので、全て0336密連形TNカプラーSP黒に交換します。
f:id:himetaka2018:20210823231221j:imageR280を通過させてみます……
f:id:himetaka2018:20210823231339j:imageギリで当たっていません。
f:id:himetaka2018:20210816023841j:image
中間封じ込めクハ111-492の運転台側は中間連結器を外すとスカートもなくなるため、TomixのPZ-103スカート(113系用・黒)のジャンパ栓が左2右1のタイプを組み合わせて取付けます。
f:id:himetaka2018:20210816024148j:image
取付位置もサイズもダミーカプラーとほぼ同じです。
f:id:himetaka2018:20210816024249j:image
ネットで酷評されている付属のスカート形状も改良されているためPZ-103と殆ど変わりません。
そのため増結の予定のない編成端のクハ2両はTN化してもメリットがないため、ダミーカプラーのままとしました。
f:id:himetaka2018:20210816025806j:image
なおスノープロウのダミーの取付け棒にTNカプラーが干渉するので、この部分は切り飛ばします。
f:id:himetaka2018:20210816114506j:image
小さ過ぎる信号炎管はKATOのAssyパーツZ04-0707信号炎管(灰)に交換します。
モールドを切り飛ばしてからφ0.7mmの孔を開けてパーツを差し込む…あれっ?グスグス。
孔の径を間違えたようなので、ボンドGクリヤーで固定しました。
2両目からはφ0.6mmの孔に変更しました。
f:id:himetaka2018:20210816234722j:image
また米原方先頭車の154号機は車体前面にジャンパー栓納めが付いている奇数車で、113系非冷房車ではKE58タイプが2個付いていました。
そこで唯一製品化されているα-modelのNo231 KE58 ジャンパー栓納め(ケーブル付)を使い、前面運転台下に0.6mmの孔を2つ開けて差し込んで裏からタミヤセメント(流し込みタイプ)で接着しましたが、ちょっと間隔が狭かったようです。
栓納め部分に車体と同色のGM鉄道カラーC13緑2号を、ケーブルにタミヤのエナメルXF-1フラットブラックを手塗りしました。
f:id:himetaka2018:20210818152119j:imageこのα-modelの製品、形状はとっても実感的で塗装もし易いのですが、結構なお値段のうえ入手が難しいという欠点があります。
f:id:himetaka2018:20210822024216j:image室内灯はTORM.のLED室内灯 幅広タイプ・白色を使用しますが、数年前に新製品が発売されて仕様も価格も改定されています。
写真右側の旧製品(TL-012)に比べて左側の新製品(TL-N008)はLEDの数が増えてサイズも変更されています。
f:id:himetaka2018:20210823170145j:image米原方の154で、クハではこれだけが旧製品の室内灯を使っています。
屋根に室内灯ユニットをセットして組んでも全く上手くいかず、線路上に下回りだけ置いて室内灯ユニットを載せた状態で車体上回りを押しつけて嵌め込みました。
f:id:himetaka2018:20210823165224j:imageクハ3両とも同じ方法で組立てましたが若干不安定で、特に154はヘッドライトやテールライトも不安定なので集電部分を見直す必要がありそうです。
f:id:himetaka2018:20210824090614j:imageTORM.の室内灯は多LED式なので均一に点灯してくれます。
f:id:himetaka2018:20210823165413j:image編成両端の前面種別方向幕には、ペンギンモデルのシールから「米原」を切り出して貼り付けます。
実車では編成の米原方に増結していたので、幌を姫路方の412から米原方の154に移します。
これでクハ111は完了です。
余談ですが、0336TNカプラーの在庫が減ったのでAmazonで購入しました。
最近Amazonでは鉄道模型のパーツ関係を殆ど扱わなくなっていますが、今回はたまたまあったので購入しました。
f:id:himetaka2018:20210821030959j:image普通に厚手の紙封筒にこのままポイっと入れて送られてきました(梱包の写真撮るの忘れてました)。
配送中に他の荷物の下敷きになったらこうなるわな〜の図です。
中身に支障がなかったので笑ってられますが…
続いて中間車に取り掛かります。
②へ続きます。

 

以上